欅平・称名滝・白川郷


北国のノスタルジーの誘われ さいはての津軽・下北をめぐる旅

2005.9/23〜9/25 クラブツーリズムNo.29265 85,000円×2


1.9月23日(金)

自宅0715------0811東京駅【08:30集合】0852------【新幹線はやて7号・グリーン車】【乗継】1215八戸駅1230【特急スーパー白鳥7号・指定席】---1300野辺地駅1305---1505尻屋崎【草食む寒立馬】1525--1610-恐山【荒涼とした霊場】1725---1800薬研温泉【野趣あふれる秘湯露天 風呂と旬の近海の幸】

宿泊:ホテルニュー薬研
1−1 出発

 初めてグリーン車に乗っての旅だ。東京集合が8時30分ということもあって、いつもとほぼ同じ頃の出発だ。集合場所はそれほどの混雑もなく3連休にしてはすいているなと思ったが、ホームに上がると人があふれ、列車も満席だった。
 グリーン車は2人掛けで、おまけに前後の余裕も大きいのでゆったりと座れる。そこへまた、アテンダントの女性が飲み物のサービスに来る。さすがグリーン車。飛行機と同じような気分に浸ってのんびりできるのだ。
 ところが途中仙台駅でしばらく停車すると、大勢の人が我々の車両に入り込んできた。いくら混んでいてもグリーン車にこんなに人を入れたのでは、意味がないよJRさん、と不満を抱いたら、前の新幹線が車両故障で降ろされて乗り移ってきたとのこと。中にはクラブツーリズムのバッジを付けた人もいて、気の毒に思った。それなら致し方あるまい。
 列車はここで遅れてしまったので、乗り継ぎの八戸駅では大急ぎだった。元々12分しかない乗り継ぎ時間なのに。遅れたために先の電車を待たせてあるというので、ホームを走った。それでも我々は指定の電車だったので指定席が確保できたが、降ろされた先の乗客達は立ち席でという状態になってしまった。勿論電車は満員状態だ。電車は14分遅れて八戸駅を出発した。車中で、我々はお弁当を食べた。

1−2 尻屋崎 1505〜1525
 野辺地駅からは現地のバスに乗って、まずは最初の観光地、尻屋崎へと向かう。長いバスの旅だったがガイドさんがベテランで飽きさせないように次から次へと話をしてくれるので、居眠りをすることもなく周りの景色を楽しみながら車中を過ごした。
 ようやく付いた尻屋崎は、まさに寒風吹きすさぶところ、と言いたいが、冷たい風が吹くわけでもなく穏やかな感じだった。
 馬には灯台の奥まで行ってようやくお目にかかることができた。サラブレッドとは違って、足がしっかりした野生馬だ。一頭離れて草を食べているのもいれば集団でいるのもいて、自由気ままに生活している様子で、羨ましい感もした。足下の草も豊富で食べ放題だ。などと思っていたが、後に宿へ行って冬の写真を見ると一面真っ白な世界に、それこそ北風の中に立っている姿を見るとやはり野生で生きていくのは厳しい様だ。ただし、妊娠している馬は、村の方で保護して面倒を見るらしい。実は野生のようで、環境を整えるなどかなり人の手は入っているらしい。
 我々がすぐ近くに行っても悠然と構えているこれらの馬たちは、車も物ともせず、道路を横断するのも完全に自分たちのペースだ。ここでは完全にこの馬たちが一番偉い。




1−3 恐山 1610〜1725
 次に向かったのは恐山。今回で3回目か4回目になるが、この時期は初めてだ。
 見慣れた光景が目の前に現れ、いつもながら敬虔な気分にさせられる。まずはお寺に御参りしてから中をめぐる。部分的に紅葉している所は見られたが、全体には少し早いようだ。
 大祭も終わり寒さへ向かっていく頃だけに、人の数も少なかった。また、風車の数も少なかった。積み上げた石の数も少なかった。逆にそれだけ自然の恐山の雰囲気を味わうことができたのかも知れない。そんな中読経の声が高らかに響き渡ると、その人の思いに引き寄せられて、たっぷりとここの存在意味を知らされたような気がした。
 ここは単なる観光地とは違うのだ。風車にも積み上げた石にも、それぞれに人の思いが込められているのだ。今回目を惹いたのは、小さな墓標のような物や、表札のような名札がたくさん並べられていたことだ。いつ頃からこんなことをするようになったのか知らないが、名前の横に幼い年を見つけると心が悲しい。




1−4 ホテルニュー薬研
 初めて訪れる温泉地だ。奥まったところにあり宿も少ないが。我々が泊まったホテルは近代化されたいわゆる普通のホテルだった。が、一軒だけなので、周りに何があるというわけではない.
 時折、野生の猿やカモシカが見られるとのことだが、周りは既に宵闇の中、明日に期待しよう。
 ホテルの部屋は和室。食事も悪くなかった。

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