平成24年5月12日(土)　関西祭紀行第一日目

　今回利用の交通機関はツアーバス。最近死者７人を出す事故があってから、何かと注視されるこの形態のバス運用だが、安いというメリットには変えられないです。もっとも５００㎞～７００㎞くらいが活躍の場だと思われます。それ以上になると、LCCの方がお値頃感があります。今後羽田～関空を深夜１時頃飛んで２時頃着というような設定が出てくると、関空など深夜施設的に滞在可能な場合には、ツアーバスもうかうかしていられないかも知れませんが。東京～九州ではソラシドエアーなどが１万円で飛んでいるから、もはやツアーバスの敵ではなくなりつつあります。
　しかしながら、現在の所、関西圏までは移動手段としては断然格安であり、何よりもほどよく時間がかかるので、どこでも寝られるという人たちにとっては時間の節約にもなり、実質的なコストパフォーマンスは今後も高いと思われます｡深夜１２時過ぎに寝て７時頃もぞもぞと起き出すという若い人たちのような生活パターンにはもってこいの時間設定だからです。
　さて我々の利用するのは、表紙にも書いたVIPライナーというブランド名のツアーバスです。平成エンタープライズというバス会社が運営しています。特徴的なのは若い女性客が多いこと。化粧室完備のＶＩＰラウンジなど積極的に導入し、経済観念の発達している彼女らをうまく取り込んでいる感じです。
　今回の旅費は往復で二人で２５０００円。新幹線利用の半額以下で収まっています。出発前後のコーヒータイムや、荷物を預かってもらうなどの無料サービスを加味すると実質はいま少し安くなるかも知れません。
　我々のような貧乏年金生活者にとっても、足腰痛いなどと贅沢を言わなければ、まぁまぁ快適ではないが過ごすことは可能です。ｊｕｎもはじめはｎｏｒｉの提案を拒否していたのですが、前回経験して、「あれもアリ」という感じに変わってきました。飛行機(エコノミー)に乗ってヨーロッパへ行くのは苦痛という人たちには？ではありますが、少なくともそれらシートよりはましなシートが用意されています。もっともほぼフラットに近いビジネスクラスのシートもツアーバスにありますが、それらは特に金曜日出発便などでは、新幹線とほぼ同額の料金となり、コストパフォーマンスは一気に下がります（それでも人気です）。
　さてＶＩＰラウンジは朝の時間を過ぎると一旦閉めてしまいます。再会するのは２０時です。だから私たちもその２０時を目指して家を出ました。ラウンジに荷物を預けて、昨日はあまり長く寝なかったので、今日はお酒なくても寝られるだろうという判断の下、格安のとんかつ屋に行きました。しかし今日のカツはあまりうまいできではなかったです。今まで食べた中で最悪の出来だったと思います。ちょっとさい先悪しの出来事でした。
　食べ終えて、時間があるのでヨドバシカメラのスーツケース売り場などを物色してから、ラウンジの戻りました。最近noriが機内持ち込みできるスーツケースをほしがっているからです。内容積４０リットルというのを見つけました。

　ラウンジに戻ると、未だ一台も出発していない時間帯なので、けっこう混雑していました。しかしそれも徐々に出発便が出て行くと、少しずつ空いてきます。
　そして２３時を回り、私たちの番になりました。前回とはコースが変わっていて、ＴＤＬ(東京ディニーランド）から出発して、東京駅経由で新宿に来ます。前回は新宿が起点で、東京駅近辺の次に横浜というコースでしたが、今回は新宿を出ると横浜です。一旦首都高速にのり、横浜駅西口で降りて、横浜からの人を乗せました。第３京浜入口から横浜新道、保土ヶ谷バイパス経由で東名にのりました。横浜を経由する頃日付は変わっていました。二人ともこの間はぐっすりと寝ました。