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氷雪のまつりと流氷と(第一日目・2000年2月11日)

○4時起きだ!
 今回の飛行機は出発が7時55分と言うことで、集合時間も7時15分。だいたい則はただでさえ時間前に目を覚ますのだが、今回はその時間が4時。
 さて今回はモノレールを使わずに、京浜急行で羽田を目指した。このコースのいいところは、第一にお値段が安い。それから移動が楽。階段の上り下りが羽田に着くまでの間に、実質1回しかない。中央線(総武線)に乗るときには昇りエスカレータがあるし、新宿では同じホームだし、品川での乗り換えがわずかに階段を昇らなければならないだけ。京急のホームは階段を昇ったところだから、それでおしまい。
 羽田には30分以上も前に到着。京急のホームで買ったサンドイッチなどを駅のベンチで摂る。それからのんびりと集合場所に行くが、それでもまだ早く、集合がかかるのをしばらく待った。順さんが集合に応じたが、途中で一組横入りしたために(順さんはきちんとその分計算していたらしい)運良く久しぶりに窓際の席。航空路の通りに飛行機が進んで、十和田湖などをきれいに眺めることができた。天気は上々だ。飛行機は定刻を少し遅れて新千歳空港に。

○最初の見学地は支笏湖の氷濤まつり
 最初に30分ほどで支笏湖畔の氷濤まつり会場の近くに停車。ここは氷のまつり。氷のまつりと言っても氷の彫刻ではなく、骨組みを機や鉄鋼津で組んだ上に水をかけていき、凍らせて結果的のオブジェを作るというもの。会場はそう広くはない。それに多分夜だったらすごいのだろうけれども、氷の元々の色の水色や、シダ類の上に氷結させた部分が緑だったりの、そうした色しか無く、プロローグを飾るにはふさわしいものだったけれども。それはあくまでもその役を果たす上で良かっただけで、それ以上のものではなかった。
 会場において気が付いたのは、日本人の声に混じって時たま多分中国語と思われる言葉が交わされていることだ。これは今回の旅の間共通したことだった。かつて正月休みに北京などを訪れたことがあるので、不思議と中国語と氷雪の祭典は似合う感じだが、彼らが中国本土からの来訪者なのか、台湾或いは返還されて間もない香港・マカオの方々なのかは定かではなかった。

○昼は十勝牛のすきやき
 その次に札幌の清田区美しが丘にある牛屋江戸八と言う店ですきやきを食べた。ここの店はインターネットで調べても出てくるけっこう著名店で、期待をしていった。今回の旅では概ねそうだったのだが、テーブルはそれぞれの家族別になっている。味はそれらの評価に違わずけっこうなものだったが、順さんの評価はけっこう甘い味に反して、「まぁもう一度来ようと言うほどではないわね」と辛目であった。それでもほかの席では注文していない肉の追加などをして、マンプク状態で、これは帰ってからの体重計が怖いなぁと思った。

○えっ!真駒内会場にも行くの?!
 実は「さっぽろ雪まつり」は3会場に分かれている。大通会場とすすきの会場、それと真駒内。地下鉄の自衛隊前駅の全面に広がる(地下鉄と言うけれどもこの部分は高架になっています)自衛隊の広大な敷地が開放されて大雪像が並ぶ。実は出発前には真駒内へは立ち寄るとは聞いていなかったので、これはラッキー!という感じ。というのはこの会場はライトアップはせず、17時には終了すると聞いていたから、とてもここまでは手が回らないとあきらめていたのだ。
 ここの大雪像は6つありその全て滑り台付きなのだが、残念ながら全て1時間待ちという大盛況。ここは家族連れが楽しめる会場なのだ。駆け足の見学にはなったものの、雪像全てを見て回ることができた。ただ感想としては大きいなぁと言うだけで、ここへは個人できて時間をたっぷりかけて参加する形でなければ楽しめ無いという印象を持った。

○ホテルに寄ってから雪祭りにの会場へ
 真駒内会場をあとにしてバスは最初にホテルへ。今回のコースではホテルのランクが当初予定されていたホテルから少し下がったものになった。しかし札幌駅にはめちゃくちゃ近いホテルなので好都合と言えば好都合。札幌駅の北口が再開発されて一番近い地下道入り口からだとほんの1分で着く。雪が降っていても殆ど濡れない距離。このホテルは以前に個人旅行で利用していたので勝手を知っていた点も好都合。到着後すぐにホテルの説明があり、部屋にいられた時間はわずか15分ほど。我々は再びバスに乗り込んだ。
 バスは雪祭り会場の一番端の札幌のテレビ等のすぐ横で降ろしてくれた。ここが大通公園の1丁目。ここからずっと大通公園を歩いて、丁目の数を増やしていけば雪像群を次々に見ていくことができる。ぶらりぶらりと最後の国際雪祭りコンテスト会場まで1時間くらいかけてゆっくりと歩いた。
 雪祭りのメイン会場の大通公園の大雪像群の感想だが、正直言ってそう感激するというものでもなかった。テレビなどで沢山報道されて予め知っていると言うこともあろうが、まぁこんなものなのだろうなぁと言うのが、2人の共通の感想だ。1回来ればいいなぁという感じ。勿論大きく薄暮の中にライトアップされた大雪像がそれなりに見事だったが。

○すすきの会場の氷像たち
 すすきのは氷像の祭典だ。我々は西11丁目の駅からすすきのへ向かった。札幌の地下鉄にはもう何度も載っていてなれているはずなのに、けっこう彷徨ってしまって、すすきの駅にたどり着いた。もっともこの頃順さんが少しへ張っていたので、大通公園駅での乗り換えで小休憩できたのは良かったかも知れない。
 とうわけですすきの会場にたどり着いた頃には日もとっぷり暮れ、氷像たちがライトアップできれいに見える時間になっていた。300メートルくらいの道路を使って氷像が並んでおり、どれも見応えのあるものだった。どうも氷像の方に分がいい書き方をしてしまうが、町の灯りにとけ込んできれいだった。ただもう少しライトアップの明かりの数と色を工夫してもらえると良いかとも思った。
 食事はホテルに戻ってから。フルコースと言うことだったが、次から次へと沢山の和洋折衷の食事が運ばれてきて、最後のデザートになる頃にはもはや2人とも動けなくなっていた。こうして雪祭りの夜は暮れていった。


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