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氷雪のまつりと流氷と(第二日目・2000年2月12日)

○遅めの出発と昼食
 今回の旅はグレードから言うと、元々は悠々自適組のコースなので、本来は昨日のようなハードスケジュールではなくゆったり目のはずのコースなのだ。そういうわけで9時の出発。旭川に向かうが、途中吹雪のために高速が遮断されており、一般道を迂回するという道程となった。一般道に降りると渋滞の連続だ。雪も少し吹雪き状態になってきた。これはだいぶ時間が遅れるなぁと少しイライラしながらバスに乗っていたが、小城という旭川にある料理屋へは定刻12時を15分回るだけのロスタイムで到着した。
 ここでは上品な昼食(でも量は結構あった)を食べたが、帰り際に仲居さんと少し話をする機会があった。彼女の話によると今日はすこぶる暖かいそうだ。全体的に近年は暖冬のようで、昔は外で息をすると鼻の周りがゴワゴワするほど寒かったが、最近はそういうことはないとも聞いた。雪もあまり降らず、除雪も従ってあまりなく助かっている・・・ということだった。
 

○旭川は冬まつり
 旭川を流れる石狩川の河川敷を利用して開かれている。ここは川の片側には氷像とミニ雪像、そしてその対岸には大雪像と中雪像がある。大雪像は1つだけだが文字通り大雪像でかつてギネスにも載ったことがあるとのこと。
 バスは氷像側の小学校の校庭に停まった。仮設トイレまでできている。この小学校教は休みだけれども普段は校庭は使用中止なのだろうか、冬末期間中は。少し気になる。最初に大雪像の前で記念の集合写真。そして自由見学となる。大雪像ではラジオ番組の公開(生?)放送中だった。大雪像の横にはNHKの連ドラに登場した「あしもい」駅の中雪像があり、そのおくには小雪像が沢山並んでいた。
 川の対岸に戻って大きな氷像を足早に見学して戻ると、何と集合10分前。少し急ぎすぎた感じ。
 バスが発車すると旭川市からと言うことで、即席ラーメンの旭川ラーメンが配布された。これは後日我が家の朝ご飯となった。

○雪のちらつく中、層雲峡温泉へ
 バスは雪のちらつく中を休憩を交えながら、さらに2時間弱走って層雲峡温泉へ入った。予定では明日の行程に入っている銀河・流星の滝の見学を少し暗くなり始めた中で見学した。銀河の滝(写真参照)の方は完全に結氷していたが、流星の滝の方はほんの少しまだ水がおちているのが見えた。バスへ戻ってくるともうかなり暗くなってきていて、ぎりぎりの時間の観光で、かなり機転を効かせた旅程だと思った。
 寒くなり始めた滝をあとにいよいよ今日のホテルへはいることになった。今日は別館ということで、特別室へ泊まる。わずか2人には広すぎるような部屋だった。次の間にも数人は寝られるようなところを、贅沢に我々は使った。
 仲居さんに夕食は一番早くしてもらった。なぜなら層雲峡の氷幕まつりで今日は餅まきをするからだ。順さんは体のことを考えて風呂には入らなかったが、則は温泉に来ると異常に風呂へ行くの傾向があり、今回もすぐに風呂へ直行した。風呂も大きく、その上温度の違う湯船があり、雪祭りの連休期間中ではあったが、けっこうゆったりと入浴できた。というは、我々の到着が早かったのだ。ギリギリまで札幌の雪祭りや旭川の冬まつりを見てから層雲峡へはいるというコースをとるらしく、その後バスが続々と到着しはじめた(翌朝はこのホテルだけで十数台の観光バスがでていった)。
 夕食は部屋が豪華だった割には期待したほどのことはなく、わずかに牛肉の陶板焼きが目を引いたが、これも昨日既にすきやきを食べていたので、強い興味を引くものではなかった。
 夕食が終わるりデザートを食べた我々は完全装備をして氷瀑祭りの会場へと急いだ。

○堪能した氷瀑まつり
 ハッキリ言って氷瀑まつりは層雲峡温泉のホンのおまけだと思っていた。実際に会場の広さも最初に見た支笏湖の氷濤まつりの規模を出るほどではなかった(温泉に着く前に会場の横を遠たのでその規模は確認できていた)。ただこの日はイベント日で、餅まきがあるので、ほんの少しだけ期待はあったのだが・・・
 しかし写真を見ていただきたい。ここも支笏湖同様の形式で作った氷の造形が並んでいるのだが、様々の色にライトアップされた風景は少し遠くから見ると特にきれいだった。人も小さい会場の割に多くて大混雑していたが、幻想的であり美しかった。イベントは太鼓の競演があり、アイヌの民族舞踊があり(これも今まで見てきたよりもずっと観客の心をつかむような演出をしていた)、1枚200円のビンゴ大会ありで盛りだくさんだった。ちなみにビンゴは2人ともダメだった。特に順さんはリーチにもならなかったので、がっかりしていた。
 そのあと花火大会があった。寒い中を夜空を見上げての花火大会であったが、連続してスターマインなどがうち上がり、飽きさせることはなかった。
 そしてお目当ての餅まき大会。則はどんどん前に行って2つ拾ったところでやめた。どうせ順さんはいつものことながら拾えないだろうから、まぁ2つ拾えばよいだろうと思ってだ。ところが探し出した順さんは3つ拾っていた。これでビンゴの悔しさも吹き飛んだことだろう。
 残念だったのは、上の写真の水色にライトアップされているところが丁度お城のようになっていて昇ると眺望が聞くようになっているのだが、あいにくそこは昇るためには長蛇の列で、大混雑していてあきらめざるを得なかった。残念ではあったが、8時30分を回っていたので、ホテルへ戻ることにした。
 こうして興奮のうちに層雲峡の夜は更けていった。
 もちろん帰ってきてからは順さんも風呂へ言ったのは言うまでもない。あたたまってから、お酒を買って帰ってきて寝酒にそれを飲んで、ぐっすりと寝てしまった。


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