2003年7月19日(土)晴  成田→SASスカンジナビア航空SK984便→コペンハーゲン

○出発
 日暮里について改札の駅員にJRの切符を出して、どうすればスカイライナーの乗れるかと聞くと、もうすぐホームに入ってくるから、成田空港までの1000円の切符を買って入るようにと、すぐにJRの切符と2000円と交換に成田空港までの切符を渡されて、あせって階下のホームへ。ホームにおりるとほぼ同時にスカイライナーがやってきたので、ドアの前でスカイライナー券を売っている駅員から特急券を買い乗車する。これは自由席扱いだ。ちょうどうまく2人がけの席を見つけたが、すぐに座席の主がやってきたので、順さんと則は別々の座席に座る。といっても、1時間足らずで成田に着いてしまう。このスカイライナーは予定のよりも早かったので、ずいぶんと早めに成田空港に着いてしまった。
 空港では搭乗手続きをとるには早すぎて、バゲージのチェックも受けられないので、やむをえずカード会社のラウンジへ行きジュースを飲んで時間をつぶす。それからチェックインをしにいくが、チェックインの仕方が昔に戻ったようで、団体扱いで完全に座席も決まっていたので、希望した窓側ではなかった(34 E・F)。今回は珍しく窓側がよかったのだ。何故かといえば、SASスカンジナビア航空の日本乗り入れ便は2−4−2の座席配列なので、窓側でも座席をたつ苦労はいらないからだ。残念だった。

○機内で
 ともかくほぼ定刻の11時45分に飛行機はエプロンを離れた。
 離陸したのは、12時5分だった。機内食が出たのは13時30分(現地時間6時30分。これ以降現地時間で表記)。今回は1種類しかないので、いつものように選ぶこともなく二人とも同じメニュー。ただ、パンは自由に選ぶことができる。しかも何度か回ってくるので、これはいい。
 とにかく時間が長い。それに今回は寝てしまうことは禁物だ。というのも、到着するのが午後4時頃というので、それからたっぷりと寝る時間が保証されているからだ。にもかかわらず、順さんはよく寝ている。則は座席に着いている画面でゲーム等を楽しんでいた。
 その後も機内サービスは結構多く、飲み物はしょっちゅう回ってきたので、水やジュースなどその都度飲んで、水分補給には事欠かなかった。また、12時には、おむすびとサンドイッチのサービス、14時には軽食のサービスがあって、おなかの方も結構満腹状態。しかもこの軽食は、たっぷりのポテトサラダに分厚いサーモンがあって、もちろんパンも食べ放題なので、結構な量があった。
 右の画像はSASの機内の画面を写真にとったもの。今回に旅行の範囲がよくわかるので、載せた。

○到着
 16時には着陸。17時にはすべての手続きを終えて空港を出た。出国手続きも通過するだけ、荷物もすぐに出てきたので、本当ならもっと早く出られたのだが、何しろ今回は総勢41名の大所帯。なかなか全員がそろうまでに時間がかかる。これはきっとこれから先もイライラさせられるだろうなと覚悟する。
 ともかくホテルへ向かう。我々は下調べの結果、カートでホテルまで行けることを知っていたので、そうして則が全部荷物を持つこととなった。実際、フロント前までカートでOKだった。途中2度エレベーターを利用。我々の団体だけだったので、スムーズに移動できた。
 写真は撮影のために、コペンハーゲンの空港内を一時的に荷物を運んでいる順さん。コペンハーゲンの空港はさすがに広く、人も多い。

○ホテル着
 ホテルへ着いて、添乗員が一応の説明を行った後、チボリ公園へ行く人は、電車で行って門のところまで案内するという。6時15分にロビーに集合して出かけるという。20人弱の人が手を挙げた。みなそう若いというわけでもなさそうだが、元気だ。我々はいつものことながら、こうした行動には比較的消極的な方なので、もちろん辞退した。チボリ公園のコンセプトはゆったりとした時間を過ごす施設のようなので、駆け足ではつまらないとも思ったから。
 さて多くの人がタワーにある部屋だったが、我々はどういうわけか3Fになった(325号室)。何階でもかまわないが、年配の人が下の方がよいのではないかと思う。それはさておき、部屋の写真を撮った後、しばし休憩し、荷物が届いたので、少し整理をした。今回はお上りさんコースなので、結構予定がきつい。明日はまた飛行機で、もはやデンマークと分かれて、ノルウェー入りする。そろそろ我々もゆったりとした旅を楽しみたいだけの、そうした感慨にふけるだけの齢と旅の回数を重ねたと言うことか。

○トラブル
 荷物を片づけて、19時過ぎに風呂にはいる。バスフォームを使って、順さんが入浴を終えたところまではよかった。バスルームにはバスタブのほかに、シャワーを浴びる小部屋がある。バスタブの湯を流したら、そのシャワーのある所の排水溝から水があふれ出てきて、洗面所が水びたし状態になってしまった。添乗員の示した部屋へ電話をしたがつながらない。これには後から気がついたわけだが、添乗員が「1+部屋番号」と指示していたのが、実際には単に部屋番号を回せばよかっただけだった。というわけで、添乗員につながらないので、階下に降りて、フロントでことの次第を何とか伝えた。しかし、「ハウスキーパーを行かせる、心配ない。」というフロントマンの答えは、やはり勘違いをしていたようだ。伝え方の問題もあろうが、もっと問題はそちら側だという風にいうべきだった。ハウスキーパーは、要するに風呂の水をあふれさせてしまったと伝えられてきた。人が来てくれれば、片言の英語と、行動で説明ができる。納得してもらったところ、彼女は携帯電話?でことの次第を説明、男の人が現れた。この間のやりとりはすべて英語であり、基本的に英語が不自由なく行き渡っているらしいことがわかった。で、結果的にその男の人も役立たずで、ハウスキーパーの女性は「最初にエンジニアにみてもらい、だめだったら部屋を交換する」といって、出て行った。
 しばらくしてもエンジニア、つまり修理の人が来ない。この頃になって、ひょっとしたらと添乗員の電話のかけ方の指示の間違いを推定して、単純に部屋番号をダイヤルしてみると、男の方の添乗員が出たので、ことの次第を伝えた。彼はしかしながら、電話口の応対では、面倒なことになったというような雰囲気がありありで、ふとメキシコ旅行の時の添乗員のことが頭の中をよぎった。10分して、女の添乗員から電話がある。どうもこちらの言ってことがうまく伝わった風ではなかったし、この時点でも部屋を代えるのは面倒ですよねぇという感じだった。また、そうしたことはよくあることなんだとか。それは添乗員にとってはよくあることでも、単なる旅人の私たちにとっては、よくあることではスマナイ。だいいち、やせても枯れてもここは一応ヒルトンなのだ。ともかく再度依頼。我々二人の感想を言えば、「どうも見せかけ倒しの添乗員」という感じ。この先が思いやられる。またまた10数分して、電話があり、修理の人は来たかという内容、ちょうどそのときドアをノックする音がしたので、後で電話をする旨を伝えて切る。修理は、掃除を含めて15分程度で終わった。やれやれだ。ともかく添乗員には修理を終わった旨伝えたが、二人とも電話の間違いについては、間違っていましたという感じのことは言ったが、そのことが原因で2時間弱もかかったということは理解していなかった。私たちが修理の要求をしたが時間がかかり過ぎているので、添乗員に再度依頼した旨の内容を話して電話を切る。どうもすっきりしない。だいたい部屋のそうした状態を見に来ることもせず、電話一本ですべてをすませてしまった。後味の悪さが残った。不安な予感。
 だいたいそういう風にしてみると、このヒルトン全くなっていない。変なところが多い。ベッドサイドのランプは電源コードが短くて、2つともつながっていない。ほかにもランプがあるからよいのだけれども。ドアチェーンにしても、そういう装置をつけようとした形跡はあるが、それが存在しているわけではない。トイレの便器の便座にも、過去の遺物と思われるものがこびりついている。まぁ飛行機で降りて、明日の朝までしか過ごさないホテルだから、我慢をしようというか、修正のリスクを負うのを面倒と思っているから、またそうした旅行者が大多数だろうから、こういう状況でもそのままに動いているのだろうと思う。おまけに最後には、夜中の1時過ぎに電話が鳴って起こされたおまけまで付いてしまった。

○やっと就寝
 ともかく、則が風呂を使い終わったのが9時近く。それから成田で買ったオールドパー入りの紅茶を飲んで、機内で貰ったチーズサンドを食べて、寝ることにした。寝る段になって、テレビの電源がわからない。これは我々の理解力の問題もあるのだろうが、困ったものだ。なんとか消して、就寝。しかしながら、ほんの少し薄暗くなってきたかなぁと思われる感じはあるが、まだ外は明るい。そうそう、このホテルのカーテンは遮光カーテンになっていないので、まだ外が明るくても寝ようとすると部屋が暗くならない。この点でも快適性を考えていない感じだ。ともかく寝た。
 しかも1時過ぎに前述の電話だ。則はその後寝られなくなり起きてしまった。機内でもそう睡眠時間を取っていたわけではないから、本来眠たくて良さそうなものだが、どうも目が覚めてしまった。
 則が眠りにつく頃、今度は順が目を覚ましてしまった。この国は暗くなるのだろうかと単純なことが知りたくて11時頃外を見てみると、真っ暗だった。空港の明かりがついているので、星をみるということはできなかったが、確かに夜の世界だった。しかし、今頃北のノールカップでは白夜、夜にならない夜を迎えている。次は何時頃明るくなるのか気になって、2時間おきくらいに目覚めてしまった。

○ ホテル
ヒルトン コペンハーゲン エアポート  325号室
 ・ベッド、ソファー、テレビ、金庫
 ・バスタブ、シャワー、タオル、シャワージェル、ドライヤー、シャワーキャップ
 ・壊れた排水水施設・電源コードの繋がっていないナイトランプ などなど  

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