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☆1999年12月26日(日) 第一日目

08:06 東葉高速鉄道直通東葉勝田台行・・・先頭車両に乗る
09:20 東洋勝田台着
09:34 勝田台発成田空港行快速エアポート
10:02 成田空港着
10:30 成田空港第一ターミナル「北ウイング」4階Gカウンター前集合
14:30 空路CDGへ向け離陸 AF275便(2時間遅れ)
18:50 CDG到着(10時間20分)
21:30 ホテル着


☆旅立ち
 前回もそうだったが今回も日曜日の出立。休みの日はいい。通勤時間帯など白い目で見られながら出かけたり、また他人が働いているのにと思う後ろめたさを含んでいたりというこがないから。最近気にいっているルートの地下鉄東西線から東葉勝田台に直接乗り入れるルート。これだと1度の乗り換えで済む。値段も安い。自宅近くで朝ごはんを食べてさぁ出発。時間通りに進んで待ち合わせ場所に集合。今回は総勢14名。比較的少ない集団だ。

☆エンジントラブル。大丈夫?
 12時22分駐機場より移動開始。予定通りのフライトだ、よかったと思ったのも束の間、機長からエンジン故障のため1時間ほど遅れるとの放送あり。スリッパにはきかえてリラックスモードになっていたのに、靴にはきかえて降りる準備をした。が、食前酒のサービスをされて機内で待たされることに。(我々は当然ワイン。初めなので赤と白。ラベルを剥がしたのは言うまでもない。)しかし、2時になっても飛び立つ気配はない。まあ、途中でエンジン不良で不時着とか墜落とかにはなりたくないから我慢はしているが、座席番号が49番とは不吉な。だが、今回はすいているとかでなんと久しぶりの窓際。しかも3人席に2人だからゆったりしている。
 機は定刻を約2時間遅れて14時30分ころ離陸。おおよそ3時20分ごろからランチ。
 本日のメニューは、サーモンガランティーヌ、ビーフシチューブルゴーニュ風タリアテッレパスタ又は海老のドリア風ライス、チーズ、ラズベリーケーキの4品。当然則と順は別のものをいただく。今回のワインはともに赤だったが、2000ミレニアムバージョン、飲食後則はせっせとラベル剥がしに精を出す。合計4枚のコレクション。
 7時まで映画を見る。あとおよそ8時間。
 現在日本時間で8時を少し回ったところ。食事の後全く室内乗務員は姿を見せず、したがってドリンクのサービスも全くなし。こんなに長いこと何もないのは初めて。で、則が飲み物を貰いに行ってくれた。前回のAF機内は寒いくらいだったのに、今回は暑くてのどが乾いていたので助かる。回りの人はよく眠っているが、何故あんなに眠れるのか不思議。日本にいればまだまだ活動の時間なのに。
 夕食は9時10分前から用意が始まった。終わったのは9時20分。
 0時10分前まで邦画、学校Vを見る。ようやく2時間あまりでパリ到着までのところへきた。長い、この時間はしかし如何ともしがたい。うとうとしていて、1時過ぎに目を覚ます。どうも日本出発のときに19時と言ったが、到着は20時前後になりそうだ。ホテルに入れるのは、またスーツケースが壊れていたりすると22時くらいか?

☆やっと着いた・・・が、その先も長い
 2時50分(現地時間18時50分・・・以下明日のカサブランカ着までフランス時間)着陸。入国審査は前回と同様何事もなく無言で通過。ただ、3人前のおばさんはジャポン?と聞かれていたが。さてスムーズに終わって今夜はゆっくりホテルで休養と思ったが・・・ここからが難行苦行の始まりだった。まずフライトが遅れた所為だろう、CDGのF2に直に着くはずが空港の駐機場に留まり、あいにくの雨風の中、かなりの時間、ターミナルへの輸送バスを待った。19時30分にようやく空港施設内に入る。しかしこれはまだ序の口。荷物が出てくるまで空港の吹き抜けに近い場所で待たされること約1時間。荷物を各自で確認すればよいものを、添乗員がまとめて空港のクレームチェックを通過してしまったので、待っていればよい分楽だが肝心のチェックができず、結局我々の荷物の一つの蝶番部分がダメージを受けて、蓋の一部がやや開口するようになって出てきた。
 とにかく荷物が出てきてから、またほとんど寒空に近い状態で待つこと50分。この間添乗員は空港から空港周辺のホテルへの15分間隔で出ている無料のシャトルバスの乗り場を探していたようだ。それが2Cだと言うのでそこへ巡回バスで移動。ここでさらにシャトルバスを待つ。15分間隔と言いながら20分も待ってようやくバスに乗る。ところがこのバスなんと2Fを経由してゆく。まぁ2Fから乗ると座れなかったかもしれないから妥協するとしても、何ともの手際の素晴らしさだ。その上この不手際のお詫びはホテルへ着いても聞かれなかった。飛行機が遅れるのは不可抗力でも、こうしたチェックは事前になされていてよいはずだ。CDGは複雑怪奇でとてもトランジットなども大変な空港なのだから、プロの腕の本来は見せ所のはずが、ほとんど我々と同じような行動パターンをとっている。もっともこのコースではCDGで一泊するのは例外なのだから、いたしかたない部分もあろう。

☆やっとのホテル
 21時30分に空港からたかだか1.5kmのところにあるホリデーインにようやく着くことができた。しかしここからチェックインが結構またかかった。この混乱状態は一つには気象条件が悪くて飛行機のスケジュールが大幅に狂って、例えばこのホリデーインにしても、急きょ本来今日中にトランジットするエアーフランスの乗客を受け入れなければならなくなったりであったためもあるらしい。しかしながらここでも手際が悪い。もたもたしていて、結局部屋に入れたのは22時近かった。
 添乗員が回ってきたので、部屋の温度とスーツケースが壊れたことを話した。空調のダイヤルを回してもうまく動かないことを説明したが、こういうものだと言ったような説明だけでとりあってくれない。おそらくは部屋を変えろと言われたら困るためだろうが、これでは何のためにチェックをしているのかわからない。荷物にしても、成田でクレームを出しましょう。でもそのとき荷物が重いと云々と、まるで荷物が重いから壊れたといわんばっかり。ちょっとこの先不安。
 こうしてさまざまな、つまりは我々にとってはあまり快適でないことがいくつもあって、結局寝たのは23時30分くらいになってしまった。しかもこのホテルの構造の問題もあるのだろうが、隣室の声が響く。しかもその声が日本語だからさらに始末が悪い。順は順でおふろの湯加減がうまくできずに長湯。お湯の温度が低いのが原因だ。風邪をひかないようにしなければ。
 それにしても。本日の×印を整理してみると、座席が49番、エンジン故障で2時間遅れの出発、飛行機内のドリンクサービスの少なさ、着陸時の飛行機の揺れ、空港内での待ち時間の長さ、空港でもホテルでも荷物を自分で運べなければならないこと、スーツケースが一部破損したこと、部屋の空調やお湯などの設備の悪いこと、部屋の壁が薄くて隣室の音がとてもよく聞こえること、則の歯がとれたこと、挙げるとこんなにある。そしてそして、何よりもパリが雨と風のこと。もっとも、これですべて洗い流し、吹き飛ばしてくれるとよいのだけれど。
 とにかくモロッコへの旅はこうして不吉な幕開けとなったのである。1999年12月26日現在、まだ本川家の二人はモロッコには到着していない。

★ホテル
 HOLIDAY INN CDG(ホリディ イン), 1 ALLEE DU VERGER、F-95700 ROISSY , Tel 3429−3000
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