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1月5日


 さあ帰る日だ。1時にモーニングコールということだったが、その少し前に目を覚ました。ぼんやりしながら着替えを始めるとノック音。わざわざ起こしに来たのかと思って、ハーイ起きてます。OK,OKと言っても帰らない。何事かと思ったら、冷蔵庫のチェック(ミニ・バーチェック・・・ただし中にアルコールはない)だった。こんなに早くからご苦労なこと。でも、前のホテルの冷蔵庫で、我々はちょっと罪なことをしてきてしまったから、それを防ぐためにもやはりちゃんとこうしないとダメなんだろうな。

 1時30分に荷物を外に出して2時にホテル出発。このときにも、出たかどうかの確認をしにホテルマンが来た。朝早いから、大変だ。もっとも集合時間10分前だというのに他のメンバーはそろっていたので、我々だけを追い出しに来たのかも知れないが。まぁ、日本への直行便のある毎週日曜日にはこうした騒動が繰り返されることなのだろう。

 空港への道で途中あったもの2つ。オイルマッサージ屋。交差点の分離帯の所で、瓶(オイルが入っている)を前に座っている二人。オイルマッサージ屋だとか。今一つ、ロバに引かれた荷馬車(荷驢馬車)。驢馬はトボトボと港を目指して進んでいく。荷台には主人が寝ている。賢いもので、間違いなく主人を朝までに運ぶと言うことだ。

 飛行機はほぼ予定通り4時25分に出発。離陸は45分。この後はずっと飛行機の中。眠って食べて眠って食べての繰り返し。イスラマバードまで1750余キロをおよそ1時間30分で飛び、6時15分着陸。イスラマバード7時36分離陸。北京まで3900キロ近く。予定通りほぼ5時間で着陸。パキスタン時間12時40分、北京時間15時40分、日本時間1時40分。雪の姿を行くときには見ることの無かった北京だが、帰りは雪が少し積もっていた。以下日本時間。18時5分離陸、成田までは2100キロ足らず、2時間35分の道のり。19時40分松江市沖付近、日本海に出た。外は何も見えない。日本の上空についてやっとホッとした。20時24分下降を始める。20時31分、地上気温は摂氏3度との放送、同40分、成田では初めて回旋無しで着陸。予定より早かった。しかし機内から外を覗くと、かなり激しい雨が降っていた。

 イライラしながら、空港ビルに接続するのを待ったが、何と第2ビルの一番奥、一番着陸地点から遠いところだった。この間着陸してから約20分。成田空港に着くと、税関等が混雑しているとのアナウンス。しかしパスポートチェックもほぼ並ぶこと無しに通過。荷物はさすがに少し待ったという感じ。税関も無審査で通過。JRの窓口へ急ぐ。ラッキーなことに、未だ最終の成田エクスプレスに間に合う時間だ。21時25分JRの窓口で成田エクスプレスを申し込むと、満席でグリーンか立ち席という。迷うことなく立ち席を選ぶ。21時45分成田エクスプレス45号乗車。23時ちょうど新宿着。下手をすると予定ではまだ成田にいかねない時間だ。23時18分の緩行に乗る。高円寺で降りる予定だったが、雨がかなり激しいので中野で降り、タクシーで帰宅。何とその日の内に自宅に着いた。出かけるときは飛行機が遅れたら帰れなくなるのを覚悟していただけに、ラッキーだったといえる。

 長く、そして充実の10日間であった。

 さよなら、パキスタン。今度の旅であなたは強い印象を我々に与えてくれた。