12月29日(月) 第4日目

 トリヒージョ散策(9:00)マヨール広場、ピサロ像、城塞(10:15)(11:15)メリダ古代ローマ遺跡(円形闘技場、劇場、ローマ橋、ロスミラグロス水道橋)→(13:10)ホテルラスロマにて昼食(14:30)→サフラ散策(15:30)パラドール、大広場、小広場(16:50)(19:30)コルドバホテルラスアルデフォス−ホテルにて夕食(20:00)

 

 朝食は8時から。9時出発だから結構忙しい。と言っても、相変わらずハムのバイキング。さして時間もかからないで終わる。すぐにも雨が降り出しそうな中を、まず市内散策。マヨール広場のピサロ像を見る。こちらでは英雄だが、インカ帝国を滅ぼした人ということで現地では憎い人だそうだ。それはそうだ。見方を変えれば裏表。さて、そこからずっと上り坂。則裕に手を引かれてやっとの思いで城まで上りきる。ここはイスラム教徒がキリスト教徒の侵入を防ぐために築いた城だそうで、イスラム教徒の物がそのまま残されているのはここだけ(非常に珍しいの意味か?)だそうだ。城壁の上は人が通れるようになっていて、ぐるりと一周すると下の町が見下ろせる。これは格好の見張り台になっていて、さぞや攻めにくかったろうと思う。しかも、石垣が微妙に交差してまっすぐには攻め込めないようになっている。どうやって攻め落としたのだろう。内部はキリスト教徒が改造していて、中でも面白かったのは動くマリア像。掃除のおばさんが何かを必死に言っているのを、こちらは 賽銭を入れろということかな、と勝手に解釈して箱にコインを入れるとあら不思議、それまで暗かったマリア像の所が明るくなり(電気がついた)後ろを向いていたのがくるりとこちらに向きを変えたのだ。一同呆気にとられて、すぐに大爆笑。次いで、しっかりしたマリア様だと関心。しばらくはこの話題で盛り上がった。

 ホテルから次の目的地メリダへ向かう。ここはローマ帝国時代の最初の植民地だそうで、今でもローマ時代の遺産がほぼ完全な形で残っている所。さあ見学というところで、何とここでは入場料を取っていて、しかもこれはツアー料金には含まれていないとのこと。そりゃーないよなあ。最初に見たのは円形劇場(闘技場)。紀元前1世紀に建てられたもので、もうあちこちが崩れかかっている。ここで、奴隷や罪人を獣と戦わせたのだそうだ。この当時の獣というとライオンかな。ベンハーの世界だ。それは更に次のローマ劇場を見たときにその感を強くした。とにかくすごい。今までのカテドラルもすごいと思ったけれど、その比ではない。それでも本場のローマとは比べようもないほどのものだそうだ。そこで順子は国際交流。イタリア人らしいカップルの2ショット写真を撮影してあげた。言葉が分からなくても何とかなるもんだ。

 そこを出てからすぐ隣の「円形劇場の家」という場所に行く。と言っても、ここもお金を取られるので、外から眺めただけ。貴族の別荘ということだが、わからん。何か遺構というか、基礎のようなものが残っているだけの所。

 今度はまたバスでローマ水道橋(ロスミラグロス)へ行く。ローマ水道橋というのはいくつかあるらしい。途中で、ローマ橋へ行く。アーチ型のそれなりの橋だ。写真だけ写すというのに、我々は走って橋まで行って強行撮影。済みません。それから水道橋へ。だいぶ壊れかけてはいるが、価値が下がるほどとは思えない。ここはミラグロス(奇跡)と呼ばれる素晴らしい橋だという。3層になったアーチは、なるほど美しい。ここでも、やはり柱の上にコウノトリが巣を作っていた。

 昼食場所までまたバス。相変わらずお茶をしながらのんびり旅だ。途中に桑の木のような物がたくさん見えた。この辺で繭を育ててる?と思って本を調べたがそんなことは一言も書いてない。何だろうと思っていたら、ワイン用の葡萄を育てる木なんだそうだ。あんなに背が低いのは採り入れるのに楽なためなんだそうだ。確かに、日本のように高い所に実がなっていては大変かも知れない。一つ学習した。昼食はホテルにて。きれいな所だった。温野菜(ほうれん草みたい)に卵、魚、フルーツ、コーヒー。何と水とワイン付だ。ラッキー。この温野菜は久しぶりの野菜とあってみんなに好評だった。が、いかんせん量が多すぎて、またもや残す。

 それからサフラの散策。初めにここのパラドールに行く。なかなか趣があると思ったら、昔アラブ時代の城塞をある公爵が居城として改築した物なのだそうだ。白い大理石の中庭がご自慢とか。その後自由散策。くれぐれも道に迷わないようにと念を押されて、各自好きな方へと散らばっていく。ここは白い町というのだから、町中が白いのだろうとその白さを求めてさまよう。途中に地方警察署があり、ちょうどパトカーで帰ってきた人なつっこい警官に中庭を見ろと勧められた。しかし、いくら人の良さそうな警官とはいえ、その前庭で木になったオレンジをちょいと拝借するという大胆な行動に出るまどかちゃんと福村さんは、いったい・・・? 途中で何人かに出会って場所を確認しながら進み迷わず時間に帰る。

 夕食には白のワインを飲む。希望したのが無くて、ホテルの勧めるワインを飲む、これのおいしいこと。(このとき則裕はお土産に買うことに決めたらしい。)

 ホテル:良い。