7月24日


天気 晴        キャンディ→150km→アヌラーダプラ→70km→シギリヤ

○遅い朝
 さすがに今日は起きるのが遅く、6時起床となる。恒例の散歩をするわけでもなく7時にレストランへ行くと、医者夫婦と旅慣れた二人がいて、6人のみの朝食となった。さすがにみんな疲れているとみえる。食事のあとは少しのんびりできて8時55分の出発となった。バスの中では眠っている人が多かったが致し方ないだろう。

○出発
 9時48分 車窓からリビハーレーという寺を通過。何か説明をしていたようだが、こちらの頭もぼんやりしていて、あまり記憶にない。さすがにガイドは元気なようだ。

 10時4分から、トイレ休憩をかねてマーターレー50番のにて休憩。ここはスパイスガーデンというだけのことはあってたくさんの香辛料が植えられていた。やせる薬になる、しわ取りになる、等々ものすごく都合のいい香辛料ばかりがそろっているようだ。紅茶をごちそうになったあと売店に連れて行かれた。10時33分にそこを立って12時30分から昼食となる。

 初めてのスリランカ・カレーの昼食だ。来る前は3食ともカレーで嫌になるよと聞かされていたのに、5日目にして初めてというのはどういう訳だ。結局いつもビュッフェスタイルだから、則のように好んでカレーを食べる人以外はあまり口にしなかったのだ。でも、これが結構美味しかった。数種類の具を好みでお皿によそってご飯とかき混ぜて食べるのだ。この方式が則は大好きのようだ。ここは13時25分まで。

○アヌラーダプラ【世界遺産】
 バスに乗ってすぐの13時30分にはアヌラーダプラに到着。バス規制がなされているので、駐車場から少し歩いて目的の世界遺産遺跡へ行く。ここからはいよいよから本格的な遺跡見学になる。まずはスリーマハー菩提樹の寺。アショカ王女がインドのブッタガヤから持ってきたという木だという。(写真の手前の支えのある細い木がそもそもの原木と言うことだ。周りのものはその二世と言うことなのだろうか。)

 さてその手前の配電のような仏殿にはいる。勿論靴を脱いで入る。周りは囲ってあってあまり近づけないが、枝振りが立派なので十分に見応えはある。また本来なら見学できる時間ではなかったのだが、本堂を臨時に開廟してもらう。大きな仏様が祀ってあった。不思議なことに、この国は、帽子や靴を脱ぐことは要求するのに、写真撮影はフラッシュもOKなので、当然のごとく撮りまくった。

 次に、そこを出て沢山の柱のある黄金宮殿跡を見た。当時は9階建てだったということだが、今は、40×40本の柱が残るのみ。それでも1600本が整然と並んでいる様はすごい。(この石の柱をおびただしい数、つまりは比較的間隔を置かずに建ててその上に2階部分を置くというのが、この当時の建築の様式というか手法だったようだ。例えば寺の楼門に当たる部分の以降などにも同様のものを見ることが出来た。)

 そこからまたしばらく歩いてこの地のシンボル、ルワンウェリ・セイヤ・ダゴパを見る。真っ白な塔が青空に生えて光っている。そこを囲む塀には象が行列をなしている。ここにいくつかある仏舎利塔の中では一番大きいもので、王と母の像があるそうだ。一番上に水晶玉がある。ちょうど小学生の団体が来ていたが、行儀よく並んで見学していた。この大塔の高さはエジプトのギザのピラミッドに匹敵する高さがあると言うことだ。

 次は最古の仏塔といわれるトゥパラーマ仏塔に行く。回りにやはり柱が残っていた。本当の仏の右の鎖骨が祀ってあるのだそうだ。

 そこから少しバスに乗って移動。この辺りは遺跡の宝庫らしく、あちこちにその名残が残っている。その中の一つムーンストーンサイトをまず見学。これは、仏教のお寺の前には必ずある半円形の石畳で、動物や植物の絵が描かれている。本当の意味はよく分からないと言うが、ある解釈をしている学者もいるとのこと。これからの研究を待つ所なのだろう。

 次はアバヤギリヤ仏塔。大乗仏教系では最古のもので、現在ユネスコによって修理中だ。順さんは何となくこちらの方が気に入っている。苔むした草に歴史を感じるからかもしれない。

 それから双子のお風呂(ツインポンド)と言われる坊さん用で身を清めるためのため池を見る。これが結構大きくて、プールくらいはある。手前の方がやや大きいようだ。それから、また大修理中の仏塔・ジェータワナラーマヤを見る。これも煉瓦を焼いてユネスコで修理中。煉瓦積みの建物では世界一だそうだ。世界遺産の一つ。

 次はここからちょっと離れたイスムルニヤ精舎へ向かう。行くはずだった道が工事中とかで通行できないので大回りのドライブとなった。途中沐浴している人たくさんいた。暑さのせいなのか、そういう時間帯なのか、水のある所沐浴の人有りという感じだった。小学生らしい集団もいて、きゃーきゃーと歓声を上げていて、格好の被写体となった。

 さて、イスムルニヤ精舎は、スリランカ最初の石窟寺院で、最古の仏壇や仏舎利塔が残されている。また、ここの呼び物は何と言っても歓喜天のようなもの、LOVERSと呼ばれる彫刻だ。

 紀元前にこんな愛の姿を残すなんてと感心しながら、仏塔脇の岩山に登ることに。何しろここも聖域と言うことで靴を履いていないので、ごつごつした岩山で足が痛い。それでも頑張って一番上まで登ると、周りの景色が一望できた。ここは豊かな土地らしく、水田には豊富な緑があった。ここを16時40分には出発して、今夜の宿へと向かう。

 18時24分暮れかかった頃、最大の楽しみシギリヤ・ロックが見えた。バスの中から何とか写真をと思ってねらっていたら、ちゃんと止まってくれて撮影タイム。あさってはあそこに登るのだと思うと武者震いがしてきた。

○ホテル着
 ホテルはここからすぐ近くで、18時30分には着いた。ここは2軒長屋が分散して建っているいわゆるコテージで、ゆったりした感じだ。が、全くの自然を生かしているので、猿の大群やマングース、トカゲ、リスなどがいた。部屋の中にはありの大群も同居していて、虫の嫌いな人にはつらいホテルかもしれない。

 ここはバスタブがなくてシャワールームだけだが、それで十分。早速2日分の洗濯をした。ここは乾燥しているし、何と言っても天井に大きな扇風機が付いているので乾くのは間違い無しと読んだからだ。しかも連泊なので、確実だろう。
 19時30分から夕食になったのだが、ここは全て自家発電ということで、明かりがとても暗い。文句を言う人もいたが、風情があっていいと思えばすむことだ。ちょっと外へ出れば暗闇の中にシギリヤロックも見えることだし。月も星もきれいに見えた。

 が、部屋へ戻るときに事件が・・・。何とホテルで遭難してしまったのだ。帰るべき部屋が分からずあちこちうろついていたら、やっと従業員に出会えて、部屋まで案内してもらった。何しろ広い敷地に同じような建物なのだから、仕方ない。
 で、無事に帰って22時に就寝。

【ホテル】 シギリアビレッジ 135号室
  シャワールーム バスタオル タオル ハンドタオル 石けん シャワーキャップ