2001年8月19日(日)
 ショトン祭見学と市内観光(1)

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<メインイベント:大タンカ開帳>
 今朝は早い。まだ町が眠っていると思われる4時20分にバスは発車した。目指すはデブン寺。小高い山の上にある。バスはそこを登っていく。まだ暗くて定かではなかったが、寺への参道に入ると既に人々が動いているのがわかった。バスは駐車場に4時47分に到着。比較的早いほうだった。

 デブン寺に行く理由は一つ、大タンカの開帳を見るためだ。6時15分動き始める。駐車場からタンカの開帳される山の斜面まで移動するためだ。これがまた険しい石の山の斜面を懐中電灯を頼りに前の人の姿を失わないように歩くという状態。斜面を登り始めるともうあたりは人人人。日本人の観光客も多い。おそらくはチベット人の数や中国人の数を除けば日本人が一番多いのではなかろうか。歩き始めて6時50分ころ、ようやく旅行会社の用意した朝食の場所に到着する。大タンカの下のチベット僧が読経するテントの真下という位置。こうした好位置有為値をキープするのはそれなりの努力が必要だろう。また現地スタッフが行なければなし得ないだろう。
 そこで朝食をとる。パンケーキやクッキーなどとバター茶やその他の飲み物などを飲む。旅行社の情報では開帳は9時ということだったが、事前に調べた上方では8時だったので、朝食もそこそこに7時10分動き始めると、5分後にタンカの下敷きなどがあがってきた。さらにしばらくしてタンカが向こうの谷のほうからまるで蛇のように、巻かれたまま動いてくる。先頭には大きな傘などがありおそらくは高僧がそれにしたがっているのだろう。やがて谷を越えてそれが近づいてきた。最初に教えてもらったところより高い位置を通るようだ。我々もそこへ急きょ移動。だいたい谷間の小道をそれは登ってくるので下手をすると落ちてしまう危険がある。僧知多ところへ人々が殺到する。もちろん我々のような物見高い連中もいるにはいるが、大多数は信心深いチベット人で、少しでも大タンカを触ろうと押し寄せるわけだ。タンカが通り過ぎると近藤は素早くタンカの真下へ移動しなければならない。これももちろん大混雑のなかでのことになる。
 ここでタンカの開帳はどのように行われるのかを書いておこう。タンカは先にも書いたように山の斜面で開帳される。開帳される前のタンカは巻かれており、それが斜面おろした何十本かのロープで次第次第と斜面を登っていくことになる。タンカの大きさは・・・で、これが斜面を登っていくわけだ。図柄はお釈迦様の大きな座像が中震に大きく描かれているもの。描かれていると書いたが、正確にはアップリケ状のもの。始めはそのお釈迦様の顔半分から上は黄色い布でおおわれており、タンカが一番上まで登ると次にそれが巻き取られる。こうして巨大なお釈迦様の御姿が全貌を表す。
 我々はほとんど中心の真下にうまく陣取ってビデオと写真をとった。巨大なタンカは予定より早く、7時38分に開き始め、7時50分にはその全貌を表した。そうするとタンカの上に例の白い布を投げる人々、それからタンカの端に触ろうとする人々でタンカ前の石段は騒然とした状態になった。我々観光客はまったくの厄介というべきか。しばしその完成された御姿をカメラに収めた後、そこを撤収した。タンカを遠望するために小さな谷を越えて向こう岸の小さな高台に登る。
 そこには先客のチベット人がいて、彼らの写真をとり送ることを約束する。そのあと集合場所にいったん戻り、順さんは休憩し則は別角度の写真をとりにいく。小山の上に汗をかきながら登って撮影し、その後坊さんの読経を撮影して順さんの休憩場所まで戻る。集合場所にしているあたりは、ショトン祭の今一つの名物チベットオペラの会場になるらしく、人だかりが大きくなる。我々の座っていた場所を動かざるを得なくなった。少し傾斜している場所でそのときを待ったが、集合時間の10時ころになってようやく始まる気配となった。大変に残念だがしかたがない。

<セラ寺の大タンカ>
 寺見学は11時20分まで。11時32分にバスへ戻り昼食場所へ移動。12時から13時まで昼食。その後13時20分にホテルへ戻り、厚着をしていたのを脱ぎ、大きな荷物を置くなどして13時40分再びバスでセラ寺へ向かう。13時55分セラ寺の手前の道路に到着。残念ながらそこまでしかバスが今日は入れないということで、そこから寺までの長い参道を歩くこととなり、14時15分に門へつく。さらに歩いて寺を見学しながら、タンカ開帳の場所に14時55分到着。ここのタンカもショトン祭のとき1日だけ開帳される。釈迦が中心に描かれていることには変わりはないが、回りに十六羅漢などが配置されている特徴がある。また専用の掲揚台(台というよりは建物に近い)とも言うべき者が作られており、ここの大タンカは垂直に立っている。デブン寺のそれが正方形に近いものであるのに対してここのは長方形であるので、この方がわかりやすい。デブン寺の開帳は斜めなので像が見づらく、その上香が焚かれているので被写体としてはあまりよくない。ここで10分間撮影タイム。そのあと人込みがすごいということで、かなり危なっかしい道(道ではなく勝手に裏側を通り崖を這うように登ったという感じ)を通って16時にホテルへ戻る。

<ジョカン寺見学・・・その後事件勃発!
 実は昼の観光はオプションで、夕方の観光がホテルロビー16時集合だったので、15分遅らせてもらい、16時20分ジョカン(大昭寺)につく。つまり我々の泊まっているホテルからジョカンは至近距離にある。ジョカンの巡礼の通る通路などを通り、堂の中を見学し屋上へ登る。17時から30分間ここで休憩&撮影&買い物タイム。ここからポタラ宮が遠望できる。
 ジョカン寺見学の後、17時40分からバルコル(八角街)をゆっくりと一周して18時10分ホテル着。ジョカン寺をぐるっと外周する道路が出来ており、そこがバルコルと称される、日本で言えば門前町のようなもの。日用品から仏具、土産物などがそろう。
 さて見学の後いったんホテルへ戻ることにする。エレベーターに乗ると、何と1階と2階の間で停止してしまった。18時25分までエレベーターに閉じ込められる。エレベーターには一応インターホンがついているが、ボタンを押しても誰も返答しない。同行の人が三々五々戻ってくるので、幸いにもエレベーターの外はガラスなので手を振る。でもだれもエレベータなど見ないで歩いているから、気が付いてくれる人はいない。そこでエレベーターのガラスをたたく。これしかない。やっとのことで駐車場などを管理しているホテルマンが気が付いて、玄関の方へ走っていった。そのあとなにやらエレベータの上の方でガチャガチャ作業する音や人の話し声。でも、なかなか修理はスムーズには行かないらしく、エレベーターの電気も消えて心細い感じ。夕食までは時間があるし、それまでは閉じこめられっぱなしかと、水も貴重などと話していたら、ようやく2階まで動いた。わずかの時間ではあったが、どっと疲れが出た。
 19時40分より近くのレストランで食事。入浴洗濯をして寝る。則は疲れていたので、順さんより30分も前にダウンしてしまった。

<番外:今日の御利益ガイド>
 デブン寺では、順さんが「美人になる鏡」を体験。ゆがんだ鏡に顔を写すと美人になるというトリッキーなもの。要は別の鏡で見るとまともに見えるから美人になったという気になる?という代物ではないのか。あと、本尊がまつられているという小さなほこらで、人々が列をなして順番を待つ。入ると、坊さんが座禅の時の板のようなもので「頭と肩をたたく」。これは何かしら御利益があるような気がして、願い事をした。
 セラ寺では、というか多くの寺でそういう構造が見られるのだけれども、書籍つまりは教典の棚の下が通路になっている。そのしたを通ると「頭がよくなる」と言われている。この意味は簡単に理解出来る。
 ジョカン寺では、「心がきれいな人だけ水の音が聞こえる」という石の上に出来た穴。もともとジョカンは池を埋め立てて作られたという伝説があり、龍神などがてらの守り神としてまつられているなどしているだけに、どことなく信憑性のある話か?動向メンバーの中で聞こえたと騒ぐ者は則一人。則に言わせると「シャー」という音が聞こえたと言うことだが、案内をしてくれたIさんには、修学旅行などで聞こえないというのに聞こえるという子供が何処にでも一人はいるもんですよねぇ・・・とたしなめられた。でも、則は聞こえたと断じて主張している。
 でも、こんなにしても、エレベターに閉じこめれれるとは、トホホである。

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