6日目 8月24日(日)
 
 午前 ブハラ自由散策
 午後 バスでシルクロードの雄大な景色を眺めながら一路ウルゲンチへ移動
 ウルゲンチで休息    ウルゲンチ泊○HOTEL Djaykhun(ジャイホーン)
 
  さあ、いよいよ今日は8時間にも及ぶ砂漠横断の日だ。水は4Lも用意、お菓子も十分、万全の準備態勢をとる。これなら大丈夫だろう。
 朝、自由散策の予定を変更して、みんなの希望の強かったバザールへ行く。ここは食料品だけでなく衣類や絨毯なども売っている。日曜日のせいもあってすごい混雑。お巡りさんもたくさんいて、添乗員氏からスリに注意としつこく言われた。やはりいい人ばかりではなさそうだ。我々は少し慣れて、冷やかし方も上手になった。とにかくみんな人なつこくて明るい。カメラを向けると更に嬉しそうな顔をし、中には売り物を少し分けてくれる若者もいる。そこで、則裕はこの国の殆どの男性がかぶっている帽子を買う。順子が無理矢理に買わせたのだが、交渉が始まると人がたくさん集まってきて、なにやら気恥ずかしい。初めは400スムと言うことだったが、250スムにまでなった。私のが260スムだったから、まいいかと思ってここで妥結。当地の値段がわからないので何とも言えないが、もう少しまけさせられたかなという気がしないでもない。
 次に帰りがてら一戸建てのこぎれいな店にはいると、そこでは商品に値札がついていた。
こんな店もあるのだな。そのせいか、ここでは1スムもまけてもらえなかった。それでも、お土産に26スムの皿を10枚買ったら、15スムの袋をくれた。これが精一杯というところか。
 10:00。あとは一路ウルゲンチへ。走れど走れど砂だけの文字通りの砂漠・・・のはずが、予想と反してサボテンのようなとがった草がずっと続いていた。それでも砂漠には違いない。人が暮らすには厳しい環境だ。なのに、所々に突如として人が現れる。どこから来てどこに行くのだろう。不思議。また、所々に、自称レストランがあったりもする。こうしたレストランは砂漠の中に忽然と姿を現す。道路上にもレストランマークが忽然と姿を現す。おそらく、統制経済下のなかでこうしたしかけはきちんとつくってあったのではないか。いつになったら「アラビアのロレンス」の様な砂だらけになるのだろうと思っている内に昼食場所に到着。初めは砂漠の中で食べる予定だったが、レストランがあったので、そこの場所を借りてということになった。(12:30)

 そこのトイレ。あるにはあるが、とても使える代物ではなく、みんなでやれば怖くないとばかりに青空トイレ。砂にしみこむ様子をじっくり観察して、あーいい気持ち。でも、気をつけないと、あちこちにウンコの固まり。みんな同じようにしているらしい。
 1:30にそこを出発して、また走る走る、ウルゲンチへ。3時間ほど走ってまたトイレ休憩。といってもまともなトイレなどあろうはずもなく、丁度休みだったトラックの工場(もうやっていないように思われるほど荒れているが、管理人のような人はいた)のトイレを使わせてもらったが、青空の方が良かったという代物だった。どうしてこの国は、そろいもそろってこうもトイレ(右)というものに無頓着なのだろう。日本が清潔すぎるのかもしれないなあ。もっとも、20年ほど前の日本も観光地のトイレなど使えるものではなかったな。この辺になると、もう砂漠とは分かれて緑も多くなってきた。川も流れていて水も豊富なようだ。両側に、畑も見えてきた。どうやら綿花のようだ。丁度綿の取り入れの始まる時期らしく働いている人をたくさん見かけるようになった。ロバも荷物を運ぶのに一生懸命。そのほかに、稲やトウモロコシの畑も見られるようになり、肥沃な土地の様子がうかがえる。
  6:12にやっとウルゲンチにはいり、6:30にはホテルに到着。初め間違えて違うホテルに行ってしまったのはご愛嬌。ただ、このホテル、今までの経験の中では最低。お湯は出ないし、冷蔵庫はちょこちょこ電気が切れるし、家具は埃っぽいし、コップだって洗った様子もなくて使う気にもならない。布団も同様。バスタブだって、あるにはあるが使うことを考えてはいないようだ。食事も心配したが、もうあきらめの心境。食べなければ、食べれば何とかなるさと開き直ってぱくぱく食べる。メーンの肉料理はおいしかった。といっても、これは順子のことで、則裕は相変わらずダメだ。お風呂に入れないのでそのまま寝ることにした。布団も我慢の世界。仕方ない。
○HOTEL Djaykhun(ジャイホーン) ウルゲンチ空港より5キロ、ウルゲンチ市内にある。ベット数412、ルーム数290、ビジネス・センター、レストラン、バー、カフェなどがある。
    住所:AL-KHOREZMI STREET 28, URGENCH, 740000
    電話:(7-36222)-60809, 66668, 62329
    ファックス:(7-36222)-62329