8月25日(日) 晴  ハーロン湾→ハノイ 〔ハノイ泊〕

健康チェック:順最高血圧133(則122)・最低血圧87(89)・脈拍61(60)・体温35.5(36.2)

<朝>
 今朝も則は目覚めが早く、朝から記録をつけていた。一方順さんは、目覚まし時計で嫌々起こされた。昨日はそんなにハードスケジュールではなかったのに、よく寝る。少し荷物の整理をして6時に朝食へ行くと、昨日一番だった夫婦が今日も既に来ていて、お互いに顔を見合わせて笑ってしまった。あちらも早起きらしい。それから少し散歩。道路を渡ると海に出られる。ただ夕べは満ち潮だったのか、海岸はぐっしょり濡れた状態で、散歩できる様子ではなかったので、岸壁から眺めることにした。しかし、この時間、もう泳いでいる人が結構いて、ベトナムの朝は早いことをまた知らされた。今日は荷物を出すのに余裕を持ってということで、部屋へ戻ってからすぐに荷物の整理。50分も前に廊下へ出した。

<ハーロン湾>
 8時25分、定刻より5分早くホテルを出発。海岸に出て船着き場に向かう。船着き場はホテルから1キロ程度なので、すぐに到着し、8時35分には乗船をおえて船が出た。 他の人々は客室に入ったが、我々は階上の見晴らしを選んだ。出航すると徐々に階下の人たちもあがってきた。いくつもの船が競うように対岸の島を目指す。皆同じ所へ向かうらしい。我々の船は速度があまり速くない。いくつかの船に抜かれつつも、次第に対岸が近づいてくる。絶壁の途中には世界遺産マークも見える。対岸がはっきり見え始めると、岸壁から人々が階段を登っていくのがわかる。
 我々の船もやがて岸壁に近づいたが、これまた大変な騒ぎ。陸上の道路も我先に急ぐこの国の国民性は海上でも遺憾なく発揮され、追突して舳先が壊れる船まで出てくる状態だ。近づくと相手の船を脚で蹴ってよけようとする。まぁそうこうして我々の船も何とか岸壁へ。岸壁からは先ほど言ったように、急な階段でその上り詰めたところが大きな鍾乳洞の入り口だ。

<鍾乳洞>
 何でもこの鍾乳洞、発見されてからまだ10年程度しか経過していないそうだが、そうした話が嘘のように巨大な鍾乳洞だ。秋芳洞を2倍くらいスケールアップしたと思えばよい。ただそれ故に、外気が直接鍾乳洞に流れ込んでいるので、鍾乳洞といえども少しも涼しくはない。かえって大勢の人々で、外よりも蒸し暑いくらいだ。壮大なスケールに感嘆しながらも、滝のような汗がしたたり出る。ここは9時20分から9時40分まで見学。50分と聞いていたのに早すぎないかと思ったら、二つ目があるという。行かない人は船に戻ってください、という声に、二人の人が答えたのには驚いた。ここまで来て戻るの?
 二つ目は、9時50分から10時10分までの見学。こちらはやはり二つ目だけに、一つ目に比べるとスケールが小さい。といっても日本のそれとは比較にならないほど大きいのだが。何よりも天井が高くて、体をくねらせたり、かがめたりする必要は全くないほど道も広い。こちらの方が発見されたのは古いのだろう、薄汚れた感じで、所々コケが生えていたり草まで伸びてきているところがあった。が、不思議なことに、一つ目では気がつかなかった監視所がいくつもあって、監視人もいた。こちらもものすごく暑くてとうとう来ているものは前も後ろもぐっしょり汗浸し。

<昼食:船上にて海鮮料理>
 急な階段を下りて船に戻り、今度は湾内遊覧。10時22分に出発した船はゆっくりゆっくりと動いていく。また、我々はすぐに上へ行く。かなり日も照って暑いので、人は少ない。そこで一番にしたことは、濡れた衣服を乾かすこと。人が少ないのをいいことに則は裸になって日光浴をかねた。ここは桂林並という触れ込みだが、確かにすごい岩が林立して見応えはある。スケールも松島以上の規模で、しばし感嘆。海の桂林と呼ばれているが、どちらを主に持っていくか迷うところではある。我々の船は沢山の船が通るメインのコースを外れて島々を回ったので、静かな何も聞こえないような場所に出ることが出来た。静けさと景色の趣にしばし言葉を失う。
 11時から昼食。海鮮を中心としたものだが、現地のガイド氏が「美味しいですよー」と繰り返し言っていたとおり美味しかった。エビ、カニが豊富な料理だった。
 12時10分に下船してハノイへ戻ることになる。

<ハノイへ>
 12時25分バスが発車したが、別働隊が忘れ物をしたというので、それを取りにホテルへ戻り、12時35分にホテルを再出発ということに相成った。
 14時15分から14時45分までトイレ休憩。しばらく行くと道の両側にライチ並木が続いていた。今は季節ではないので実はなかったが、その時期になると見事な実りになり、それを売る露天もたくさん並ぶのだそうだ。一度見てみたいものだ。
15時45分ハノイ市に入ると、今度はフランスパン売りが並んでいた。田舎に帰る人がお土産に買っていくのだそうだ。
 16時にホテル着。少し休んでから、18時15分夜の部へ出発した。

<夕食:和食>
 18時40分日本食レストラン到着。日本食といってもたぶんベトナム風なのだろうと思っていたら、日本人オーナーで日本人シェフなので日本風だった。刺身こそでなかったが、肉じゃがとか天ぷらがあった。ただし、日本のビールは高くて手が出なかった。
 19時45分にそこを出発して夜の部へ。

<水上人形劇>
 19時53分に水上人形劇劇場へ到着。20時から始まるのずいぶんぎりぎりだなあと思ったら、指定席だったのだ。しかも最前列という上等の席だった。プログラムが配られたので、内容の見当は付いたが、実際に見てみるとすごいの一言。人形自体はもっとすごいものがあるのだろうけれど、動きがすごい。結構大きな舞台を縦横無尽に動くのだが、全くその仕組みが分からない。水の中だから、動きにしたってかなり重くて動きにくいと思うのだけれど、結構スピードがある。面白かった。21時5分終演で、外へ出てみると、次回の観客が列をなして待っていた。やはりベトナムが誇る芸術だけのことはある。お土産にセンスと音楽テープをもらった。21時15分ホテル帰着

<ソフィテルプラザ ハノイ 1507号室>
1日目の宿泊先と同じ。が、この部屋には、シャワー室はなくバスタブのみ。

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