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2006年9月17日(日)
ホテル(0830)--前山リフト--渋池(0840〜0842)--四十八池(0915〜0920)--志賀山登山口(0927)--裏志賀山頂上(1005)--志賀山登山口(1035)--大沼池レストハウス(1135〜1205)--逆池(1305)--大沼池バス停(1324)--バス(1327〜1333)蓮池着--蓮池発(1341)--硯川バス停着(1355)--ホテル(1400)
                                             宿泊:硯川ホテル(泊)

2−1 朝

  目覚めると雨は降っていない。天気予報だと雨マークが出ていたが、とりあえずは降りそうもない。朝食は夕べと同じ所で簡単メニュー。所謂日本の朝ご飯だ。
  前山のリフトが8時30分からと言うのでそれに合わせて準備をした。雨が予想されるのでそちらの準備も怠りなく、ただ、三脚は持って行かないことにして荷物を軽くした。

2−2 リフト

  少し早めに外へ出てみると既にリフトは動いていた。定刻の10分前から動いたようだ。
 リフトへ乗ると足下にはリンドウや他の花がたくさん咲いていた。こんなにもリンドウが咲いているのは初めて見た。
 5分ほどで上に着くと、周りの山が遠くまできれいに見えた。歩いて登ったら大変ですよ、と言われていただけのことはある。ここは1796mある。

2−3 渋池から

 そこから下るように歩いていくと、周りはやはりリンドウがたくさん咲いていた。  5分ほど歩くとすぐに渋池へ着いた。池の中には数個の浮島があって、時々岸を離れて漂う事もあるそうだが、そこまでは見られなかった。また夏にはモウセンゴケやワタスゲもきれいに見られるそうなので、周りの景色の美しさもさることながら、その時期にまた来てみたいと思った。
 そこからは笹に挟まれた道をずっと歩いていく。少しずつ上りが続くが、歩きにくい道ではないので、特に休憩を取ることもなく進んでいった。ただ、道の回りに見るべき物がないので、歩く楽しさというものはない。ただ、初めて目にして面白かったのは、有害鳥獣対策ということでアルミの棒が2本ぶら下がっていて、「挨拶しましょう」と書かれているので、熊避けかな。そういえば、ホテルのロビーに最近の[志賀高原で熊に襲われ男性死亡]という新聞記事が張られていたなと思い出して、この後はそれを見つけると必ず何度かならして歩いた。
 そんな風にしながら40分ほど歩いてようやく四十八池に着いた。

2−4 四十八池 標高1880m

   広い湿原に点在する池がたくさんあるのでこう名前が付いたのだろうが、実際には大小合わせてもっとたくさんあるとのことだ。その間の木道を写真を撮りながら行くと、ここもリンドウが盛りだった。
 惜しむらくは、木道が1本道で回遊していないので、広い湿原を一方からしか見ることができないことだ。もう少しゆっくりと味わいたいところだ。

2−5 裏志賀山登山  標高2040m

        木道の終点に鳥居があった。そこが裏志賀山への登山口だ。この頂上へ行くと大沼池がきれいに見られるというので、頑張って登ることにした。
 裏と名が付いている事から分かるように志賀山というのが並んで聳えている。そちらの本家の方が高いのかと思ったら、標高は裏よりも5mほど低い。
 登り始めてみるとその道の厳しいこと。急坂なのは勿論だが、その足下が全く整備されていなくて岩がゴロゴロしているのだ。それも、八方のように、きちっと足場になるように大きなものが転がっているのならともかく、鉄砲水が流れる道のような所が登山道になっている。
 少し行っては休み少し行っては休み、周りは何も見えない道を登っていく。お天気が心配されたこともあって人とすれ違うこともなかったので良かった。ようやく人に出会ったのは、志賀山から登ってきた人と、裏への頂上へ向かう分岐点であった。
  志賀神社を通過して行き止まりまで行ってみると確かに眼下にはきれいに大沼池が見て取れた。これを見るために来たのだ。
 写真を撮って引き返し始めると俄にガスが広がってもう下が見えなくなってしまった。ちょっとタイミングがずれていれば大沼池は見られなかったろう。疲労と愚痴だけが残るところであった。
 下りは登りよりも気を遣った。足を滑らせると思わぬ危険に合うからだ。慎重に慎重に歩を進めていくと、ようやく登ってきた人たち何組かと出会うようになった。 鳥居まで戻ってくると、同じツアーの人たちがいた。則は山はどうかと聞かれていたようだが、結局みんなは諦めて引き返した。やはりきちんと登山用の支度をしていないと無理だろう。

2−6 大沼池への道

   四十八池へは入らずに、迂回するような形で大沼へ向かうことにした。ここからは下りと聞いていたが、はじめは上り坂が続いた。道幅もあって歩きにくくはない。
  所が途中から階段の下り坂になる。とたんに歩きにくくなる。というのもいつもの事ながら階段の段差が我々の歩幅に合っていないからだ。いつまで続くのかと思ったが、所々に切れ目があるが延々と続いた。足が痛くなってきても、まだまだ続いてうんざりした。
  30分ほど歩くとようやく池が見えてきたので、もうすぐつくかと思ったら、まだまだであった。かなり急な階段道を降りてようやく池の縁まで来たのは歩き始めてから約50分ほど過ぎていた。

2−7 大沼池

        「レストハウスエメラルド大沼」はそこからすぐ目の前にあった。 
大沼池は、志賀高原最大の池で、PH(ペーハー)4.4という強酸性のため、魚が住めず澄んだ美しい水質になっている、と言う説明書きの通りとてもきれいな所だった。ここにはトリカブトが咲いていた。
  しばらく池の畔で写真を撮ったりしてからレストハウスに入って「タケノコ汁」を頼んで昼食を摂った。もう暖房が入っていたので、ちょっとそこを利用させてもらって汗で濡れた上着を乾かさせてもらった。

2−8 帰路

  これからはひたすら帰り道。まずはぐっと登って池を下へ見下ろすようにグルリと巻いて歩いていく。
  池が見えなくなると後は林道を歩いていく。道の途中、所々に花が咲いているのでそれは楽しみだったが、足が痛い。
  途中、このまま林道を進んでいく道と逆池へ行く山道とに分かれていたので、我々は山道の方へ下りていった。ここもかなり急坂で足場が悪く、歩きにくかったが、時間的にはこちらの方が幾分速い計算になっている。
逆池はこぎの間からようやく見える程度で面白くなかった。周りの景色か山が逆さにきれいに映るのでこういう名前が付いているのかとも思ったが、そのような雰囲気は感じられなかった。
  ようやく一般道に出ると目の前をバスが通っていった。すぐ近くにバス停があった。
  硯川までのバスの時刻までにはまだ40分もあったが、蓮池に行くバスがすぐに来るのでとりあえずそれに乗ることにした。
  バスは定刻に来て5分ほどで到着した。ここで乗り換えになるのだが、ちょうど良く連絡が取れていて、10分足らずで硯川行きのバスに乗ることができた。

2−9 ホテル

      雨が降るのを恐れての出発だったが、幸いなことにとうとう降らずじまいで終わった。
  予定よりやや早めの帰着だったが、すぐに温泉に入って汗を流し休養した。
  夕食のメニューに触れるのは止めよう。志賀高原は仕方ない。が、この日の冷酒は美味しくて2本も飲んでしまった。
  寝る前にもう一度温泉に入ってよく寝た。