Egypt 旅行記(2004年12月25日)

カイロ(ギザ)からアブシンベルへ  快晴

<移動1> カイロ発 (6:15)MS135−ルクソール経由−(8:35)アスワン
 朝は2時30分に起きて移動の準備。ホテルを4時15分には出た。40分ほどで空港に着いて、空港到着時及び搭乗時にチェックを受けて、5時50分には搭乗。今回の飛行機も2−4−2の並びで、座席は32CD。つまり通路を挟んでということになった。本来はアスワンまで行くはずが、まずルクソールに下りるのだそうだ。
 6時50分に離陸してすぐに軽食が出た。これが本日の朝食となる。急いで食べて、もう7時40分には着陸だ。ほとんどの客がここで降りていって機内はガラガラだ。我々はそのままで、アスワンまで行く。こんな状態で行くのかと思ったら、どっと乗り込んで来て満員になった。
 8時30分に離陸してすぐにパックのジュースが配られた。と思ったら、もう55分には着陸だ。待っていた時間の方が長かった。

<アスワン> 9:15〜11:00
 ここで次の乗り継ぎ便まで時間があるので、町の見学へと出かけた。

○アスワンダム
 ダムを見下ろしながら狭い橋を渡った。空港もそうだったが、銃を持った人達がたくさん目に入った。ダムは撮影禁止というので、カメラを隠すように抱えていた。

○ヌビア村 9:50〜10:20
 町中へ出てから船をチャーターしてナイル川を渡り、対岸にあるヌビア村へ行った。ここはさほど観光化されていない、本来の村の様子を残していた。ヌビア人はアフリカ人ともエジプト人とも違う人々だ。貧しい印象を受けた。その中の1軒のお宅訪問。応接間のような所へ通されたが、灯りがあるわけでもないので薄暗い。そこでお茶のご馳走を、と言うことになったが、そこでは用意できなかったのか更に奥のお宅へと連れて行かれた。と、そこにはお土産などがあり、少しは観光客が来るようだ。そこで初めてハイビスカスのお茶「カルカデ」を味わった。酸っぱかった。本来はだいたい冷たくして飲むものだが、添乗員氏は心配して熱いものにしてくれた。カルカデを注いだガラスの一つが割れた。ガラスが粗悪品なのだろう。このカルカデ、地元の人はたくさん砂糖を入れて甘くして飲むそうだ。ちなみに、則もそうしてみたが、砂糖を味わっているようだった。

<移動2> 予定発(11:50)MS249(12:35)アブシンベル
 飛行機を乗り換えてアブシンベルへ向かう。12時3分に離陸。この飛行機は3−3の並びで、座席は28AB。希望通りの左側だ。こちら側の席だと着陸寸前にアブシンベル神殿が見えるという。
 ずっと下を見ていると、着陸態勢に入って足が出てから2分後、12時25分にそれらしきものが見えたような気がする。はっきり確認することはできなかった。ほんとにあっという間の一瞬だったからだ。後でテレビで同じような場面があったが、我々が見たのは違っていた。そこではちゃんと本物の姿が見えていた。

<アブシンベル> 20℃
○昼食 13:10〜14:20 紅茶7p×2
 空港からホテルへ直行。チェックインをすませてすぐに昼食。食事は以降殆どがビュッフェ。

<昼の神殿観光> 14:30〜16:40
 ホテルから近いのだが、バスで移動。入り口に少しお土産屋さんが並んでいる。ゲートを通るときに空港と同じX線検査を受ける。これはこれから後ここのような遺跡に入るときも、またホテルに入る時も全て備え付けてあった。同様に人に対しては金属探知器。通過すると、必ずというほど「チンコン・チンコン」なるのだが、だからといってどうということはない。形骸化しているようだ。が、テロリストにとっては脅威に映るかも知れない。あくまでも抑止力か?

○大神殿 15:20〜15:50
 砂を踏みながら歩いていくと、岩山の中から突然大神殿が飛び込んできた。あこがれのラムセス2世にようやく会えた感じだ。想像はしていたが、本当に大きい。しかも精巧だ。
 ガイド氏が一生懸命に説明をしてくれていたが、目の前のラムセスにずっと目を奪われていた。ようやく解説から解放されて自由に見学となった。
 正面の姿も素晴らしかったが、中もそれに劣らず素晴らしいものだった。ただ、ビデオは可だが、写真撮影が不可なので写真はない。ないはず。
 中に入るとまず8本の大きな柱が迎えてくれる(右上写真)。その周りを取り囲むように壁にはラムセスの勇士が描かれている。天井の星はうっすらと残っている程度だ。
 柱像裏には、壁面があり、また右側には小部屋もあって、戦争や捕虜の様子や、写真の様な太陽の船とおぼしきものも描かれておりじつに綺麗であった。一番奥の祠堂にはラムセスと神々の合計4つの像が並んで座っている。夏至と冬至、1年に2度だけ陽が差し込んできてラムセスを照らすのだそうだ。その日はラムセス2世の生まれた日と即位の日だったが、ユニセフのナセル湖水没救出事業で60メートルほど山側に引き上げられた際に、1日ずれてしまって10月21日のはずが22日になってしまったのだそうだ。今から4000年前の人の方が正確に太陽の運航を計算できたというのは、何とも古代人に恥ずかしい限りだ。実際に上の写真でもあるように、その時の様子がわかるライティング(右からラ−神[太陽神]・ラムセス2世・アムン神[テーベの守護神]・プタハ神)で、プタハ神には光が当たらないようになっている心憎い演出。

○小神殿 16:5〜16:30
 隣の小神殿は、ラムセスが愛する妻ネフェルタリのために建てられたものだ。正面にはネフェルタリを挟むようにラムセスの像があり、この形が2セット作られている。そして足下には2人の子どもたちがいる。
 ここにラムセスの像がたくさんあって、自己顕示欲が強いという人が多いが、それに間違いはないだろうけど、王妃を両側から挟んでいるのは「おまえは俺のもの」とか「俺が守る」とかいう愛情を感じ取れないこともない。
 ここも中は素晴らしい。ハトホル神をたたえている神殿でもあるので、柱がハトホルの顔になっている。勿論ラムセスの勇士もまた描かれている。

<夜の神殿 音と光のショー> 19:30〜20:00

 19時にホテルを出て、場所を確保。幸せなことにこの日の解説は日本語ということで、チューナーなしでOK.。今度はビデオが有料でカメラは無料で可。
 ショーは光と音楽だけではなく、一つのストーリーを持って行われた。エジプトの歴史の一部といっていいだろう話が展開される。光の色が変わり、岩山に映像が映され、なかなか見応えのあるものだった。
 暗いので写真がうまく撮れるかどうか心配だったが、三脚を使ってどうにかいいものが撮れた。

<夕食> 20:30〜

<ホテル> ☆☆☆☆NEFERTARI ABU SIMBEL ネフェルタリ アブシンベル 315号
  122部屋(内スイートルーム10部屋)。 アブシンベル神殿から300メートル、徒歩15分ほどの位置にあり、朝・夕の神殿の観光にはとても便利なホテル。お湯はタンク式になっており、シャワーすら不足するような量しかない。バスタブが何のためにあるのか不思議。門のそばに小さなお土産屋があって、朝から夜まで熱心に呼び込みをしていた。

★本日の歩数 則(10,367) 順(7,646)