＜カイロ市内観光＞ ７：３０〜１４：００
　とうとう最後の日になった。午前中市内観光だ。今日も朝はガスっていた。

○モハメドアリモスク ８：１０〜９：１０
　７時３０分にはホテルを出て、７時５０分にはモスクに着いたのだが、まだ開場していなくて、駐車場で待つことになった。他にも同じような人達がいた。順番待ちなのかな、と思ったが、それほど混雑するわけではなかった。
　物々しい警護の中、まずは、全体を写真に収められる所へ行った。こんなことをしているのは我々だけで、他の人はまっすぐにモスクの中へ向かっていった。そこで一通りの説明を聞いて中へはいることにした。ここはイスタンブールのアヤソフィアをまねて造ったのだそうだ。
　入り口で靴を脱ぐ。そう言えば、モスクの中に入るのは初めてのことだ。冷たい石の上に立って、中庭の説明を聞いた。これも我々のグループだけで、他の人たちはすぐに建物の中へ入っていった。中庭は、ダマスカスのウマイヤドモスクのような感じだ。ただ、ネズミ小僧のようにならなくてもよいのでよかった。
　建物の中は、ブルーモスクと同じようだ。天井から円を描くようにつるされている電球が輝いていてとてもきれいだ。ここに曰く付きの物がある。ルクソール神殿のオベリスクをフランスにあげてしまった代わりにもらった物がここにあるのだ。中央にあるシャンデリアと、中庭にある時計だ。
　ここにはまた説教台が二つある。丁度シャンデリアの真下あたりに見えるのが現在利用している、つまりは拡声器などの補助的手段が講じられるようになった後のもの。右の太い柱の左に見える門と階段（らしきもの）が以前のもので、ここから大声を出していたらしい。

○エジプト考古学博物館 　９：２０〜１１：３０
　ここにはたくさんの宝物があって、それなりに楽しみにしていたのだが、カメラ類は持ち込み禁止なので、中庭で写真を撮って、あとは頭の中。といっても限りがあるので、解説本を買った。
　一階には「未完のネフェルティティ王妃の頭部」や「カフラー王の岩製座像」「書記座像」小さいながら「クフ王座像」等が陳列されている。それらもすごいものだが、やはりツタンカーメンの展示物が一番だろう。それだけで二階を占めている。
　黄金のマスクだけで驚いてはいけない。部屋中がもう、金金金・・・金だらけだ。しかもただ金を塗っているだけではなく、きれいに装飾を施しているのだ。短い王位期間だったのにこれだけの物があるのだから、皆が言っているようにラムセス２世の物などがそのままだったら、言葉では言い尽くせないほどの物があっただろう。

　最後にミイラ室に行った。７０ｐなりの別料金だ。地元の人は１０ｐ。随分違うものだ。
　ミイラは１１体あるのだが、知っているのは「ラムセス２世」と「セティ１世」の親子くらい。
「ラムセス２世」のは、爪も歯も髪もあった。手が空をつかむように胸の前で宙に浮いている。更なる物を手に入れようとしているようだ。
　それに対して「セティ１世」は、とても穏やかな表情をしていて、まるで仏様のようだ。
　他に女性のミイラがあったのには驚いた。ミイラは権力的な男性だけかと思っていた。
　それにしても時間が足りない。ツアーであるから仕方ないのかも知れないが、もっとゆっくりと見ていたかった。それほど、ここには魅力的な物がたくさんあった。

○昼食 １１：５０〜１２：４０
　今日は金曜日。イスラム教では礼拝日ということで、たくさんの人がモスクに集まるのだが、そうなるとデモなどに発展する危険があるということで、ものすごい数の警官がモスクの周りを警戒している。盾を持って、丁度日本の機動隊が隊列しているのと同じ状態だ。それが一つの大きなモスクだけではなく、あちこちのモスクで行われている。こんなにも警官が多いのかとビックリする。道路も装甲車が片側を占めている。
　そんなことに驚きながら昼食へ。今日は水上レストランといった所。船の形をして川の中にある。ただ、食事はまたビュッフェ。あまり代わり映えはしない。お金がなくてビールは飲めなかった。

○バザール １２：５５〜１４：００
　スークのような所へ行きたいという一部の声に押されるような形で急遽、行くことが決まったバザール。ゴチャゴチャしているのはいつものことだが、案内された所はお土産品を多く売っている所で、市民の買いもの場所とは違っていた。店員のかけ声も日本語有りで商売熱心だ。
　我々は何も買わずにウロウロしていただけ。早めに集合場所に戻って皆を待っていた。

＜帰国＞ 予定発　カイロ（１８：００）ＭＳ８６４
　１４時３０分に空港に着いた。手続きを済ませて待っていると、３０分遅れるとのこと。お土産にワインやパピルスを買ったりしたが、まだまだ時間があるので、しばらくエジプト航空のレストランでお茶を飲んで時間をつぶした。（右の写真。茶色のエジプト航空の砂糖の袋が二つついてくるのがエジプトらしい。）
　ようやく１８時１０分から搭乗手続きが開始された。座席は２９ＤＥ。本当は窓際が良かったのだが、また例によって我が儘な女子達のあおりを食ってこの席になった。が、機内はガラガラ状態だったので、シートベルトサインが消えると同時に後ろへ行って、２人席をそれぞれで確保した。おかげで横になって寝ることができて、体がすごく楽だった。
　離陸は１８時５５分。２０時には夕食がでて、あとはひたすら寝る時間となった。映画は、また「ターミナル」と「シュレック２」なので、見ないで寝た。