Egypt 旅行記(2004年12月25日)

カイロ−アレキサンドリア−カイロ

 今日は1日かけてアレキサンドリアの観光。ここは、紀元前4世紀にアレキサンダー大王によって築かれた町で、クレオパトラとシーザーが出会った所でもある。ただ、19世紀にイギリスによって造りかえられてしまったために、当時の面影を残す物は殆どない。

<移動> 7:00〜
 この日も警官が乗り込んできた。それほど警戒する必要があるのかと思うが、とにかく着いてきた。殆ど居眠りしていたが。
 長い道のりだが、今回はいろいろと興味を惹く光景が目に付いた。まず、道路には広告が多いこと。東芝やパナソニックなど日本の物も並んでいた。鳩の小屋も多かった。大体が二つ組なのだが、4つであったりそれ以上であったりと、この地帯は鳩の養育に力を入れている所らしい。
 畑にはビニールハウスもあり、近代農業を取り入れている様子が伺われた。バナナやみかんも育てられており、みかんは今が旬と見えて、道路にもたくさんの出店が並んでいた。

<アレキサンドリア>
 この町は近代的で、建物も町もきれいな感じがする。路面電車も走っていて、スマートな感じもしたが、どっこい、メーンストリートを外れると、やはりエジプトだ。道いっぱいに所狭しと店を出して人がごった返している。ワゴンセールのようなこともしていて面白かった。
 右の写真蓮腰興味深いので解説すると、売られているのは女性用の下着。町中で、堂々と売られている。しかも道路上でだ。なにやら遠くを見つめている二人の男は店の人で、いましも警官が来るということで、逃げるタイミングを計っている感じ。このあと、道路を不法占拠していたどの店も蜘蛛の子を散らすようにいなくなる。

○グレコ・ローマン博物館
         10:25〜11:45
 ようやくアレキサンドリアの街に到着し、最初にグレコ・ローマン博物館に行った。
 この地域で発掘された物が展示されている。中でもクレオパトラやアレキサンダーのコインが貴重品らしい。また、彼らの像もある。ただ、クレオパトラに関しては、それまで言われていた像は間違いだとガイド氏は言っていた。
 観光客が結構多いので、それぞれのガイド氏は声の大きさを競うようにたくさん並んでいる展示品の解説をするので、騒がしかった。
 像の写真は、写真は左から、シーザー、プトレマイオス(クレオパトラ7世の父)、そしてビーナスとキューピッド。ともにこれまで見てきた形とは違っていることが明白で我々素人にもそれがわかる。ローマの影響を大きく受けている。まぁグレコ・ローマン博物館なんだから当たり前といえばそれまでだけれども。
 コインについては、別室が設けられていて、ガラス越しではあるがかなり近くまで行って閲覧することが可能だが、やはりここでもクレオパトラ7世とアレキサンダーのコインだけが超人気で、そこにあることはよくわかるがなかなか近づくには順番が必要だ。一番右はクレオパトラ7世のコイン、ちょっと不鮮明でゴメン。後の二つはアレキサンダーで、中央のが博物館でとった写真、左は図書館の看板の写真を失敬したもの。

○カタコンベ 12:08〜12:40
 カメラやビデオの持ち込み禁止。入り口で預けて中へ入る。
 地下墳墓への入り口は狭い。螺旋階段を下っていくわけだが、すれ違うのがやっとというほどの広さだ。91段の階段をぐるぐると下りていくと着く。こんな地下にいくつもの部屋を造って墓にしている。レリーフなどの飾りも施されていたようだが、あまり保存状態は良くない。ただ、結構広い部屋もあった。
 写真はとることがかなわなかったので、入り口で記念撮影。これでご勘弁願おう。

○ポンペイの柱 12:45〜13:10
 たった1本の柱が天を突いて立っている。400本あったうちの1本というが、信じられない。礎石も残っていないのだから。でも、今はその1本が青空に映えてとてもきれいだ。早速、スフィンクスを入れて絵はがき写真を撮った。
 その後、地下の図書館へ行った。始めの図書館はここに建てられたそうだ。地下には書庫のような物もあったが、柔らかい石灰岩なのでどんどん崩れてしまったそうだ。

○昼食 13:50〜14:40
 川の畔のレストランで昼食。新しく架けた橋のたもとを海岸の砂浜のように造り上げて、更には桟橋のような物も造って、そこで釣りをしている人がいた。
 食事は久しぶりにビュッフェではなく、座っていると運んできてくれる。高級感を持たせてくれるなかなかしゃれた店だ。美味しかった。

○アレキサンドリア図書館
      14:55〜15:45
 かつてそこにあった図書館を記念してたぶん建てられたのだろう、国家の威信をかけた国立図書館という感じ。
 入るのにもチェックが厳しい、超近代的な図書館だ。が、だからどうということもない感じ。男女を問わず多くの学生が利用していた。
 地下に考古学博物館があるので、そちらを見るのなら別だが、そうでなければわざわざ観光コースに入れるほどのことはない。世界各国の協力でできたということで、使っているパソコンは富士通(あらビックのキーボードの写真を撮った)、外壁には日本語の文字も刻まれていた(「音楽と詩」「人」という文字がここではわかる。中にはアレッてな漢字もあったが、そこはご愛敬。

<移動> 〜19:10
 またカイロへの長い道中が待っている。途中休んだ所で、ガイド氏がこの地方特有のお菓子というのを買い込んで、みんなに振る舞ってくれた。とても甘いお菓子なので、我々は少しでやめてしまったが、ガイド氏は残りをペロッと食べてしまった。よほど好きなようだ。
 概して中東諸国の人たちは、お酒がない分甘味に走るのだろう。エジプトなどサトウキビの産地だから、いわば砂糖使い放題だから、飲み物などにもがんがん砂糖を入れる。ホテルでのスイーツはあまり甘くないのだけれども、街の裕福なエジプト人は利用するような所の甘味は甘い。だからエジプトの年配者は男女を問わず、西洋人と同様みな恰幅がよろしい。

<ホテル> ☆☆☆☆☆SHERATON CAIRO HOTEL  808号(ネフェルタリ棟)
 昨日と同じ。ホテルからの部屋はナイルビューで、夜景が綺麗だ。左の写真で、輝いている塔がカイロタワーだ。

★本日の歩数 則(9,977) 順(なし)