平成22年3月31日(水)

2010年3月31日(水)

4-1 朝 入浴第十六回 「万天の湯」 (0545~0610)

 朝は5時15分くらいにnoriが目を覚ました。その後続いてjunも目覚めた。というのも、noriが声をかけたからだ。noriはトイレに行こうと立ち上がった際にめまいがした。閉めている障子がぐるぐると次から次へやってくる感じのめまいだった。温泉に来ているのに、この状態はなんでだろうか。湯あたりか?
 ともかく、その当惑の声でjunを起こしてしまった。一方junも頭が痛いという。いつからかと聞くと、そもそもはこの温泉に来た日あたりからだという。当初は痛かったり止まったりだったが、今はズキンズキンと痛むという。痛いあたりをnoriが触ると、瘤のように成っている。どこかにぶつけたのだろうか。心当たりはまったく無いという。二人揃って、心配な状態である。
 ともかく、最後の「万天の湯」に行こうということで、湯房の奥の、つまりはこのホテルの片方の端まで行く。junはエレベーターを2回乗り継いで、noriは頑張って階段で行く。
 5時45分から入ったが、noriが危ないから5分短縮しようというので、6時5分待ち合わせにしたが、結局間違えていつもどおりの時間になり、junを待たせてしまった。
 女湯も男湯も混んでいた。
 男湯では、肩を触れ合わんばかりに入っている男たちが、温泉談義に花を咲かせていた。noriが入ったときには酸ヶ湯温泉の話をしていて、そこから混浴の話に発展していた。といっても、色気があるわけではなく、淡々とどこはどうだというような話だった。老齢の男たちの話は、あっちこっちに飛ぶ。混浴から北海道の登別に話が移ると、今度は川湯の話だ。また戻ってやはり硫黄泉がよいと言う話になる。中心の男はどうも関西から来ているらしく、自身でダメージを受けた有馬温泉の話をしていた。覚えているのは、有馬温泉は茶色い色の温泉と炭酸泉との二つがあるということだった。炭酸泉から、どこかこの近所だったような気がするが、日本一の炭酸泉ならどこどこ温泉が最高と言う話になった。でもあすこはぬるくて冬はとてもという話になる。するとそれまで会話に加わっていなかった男が、私はやはり今入っているようなぬるい温泉はダメだと話に入ってきた。その男の話によれば、この温泉も昔はもっと熱かったのだという。それなら「長寿の湯」は熱いからあっちへ入れば良いという反応に、いやあっちもだいぶ昔から比べればぬるいと応じた。また、昔は谷の方にラジウム鉱泉があったなどとも話していた。それを壊してこちらへ引こうとしたが、許可が出なかったとも話していた。と言うわけで、一遍も出ることなくぬるいお湯に浸り続けて温泉談義に聞き入っていたnoriだった。noriが出ると、皆きっかけを得たようにごそっと温泉から上がってきたので、今度は脱衣場が混雑した。
 一方女湯では、ここではやはり「万天の湯」がいいというような会話があった。どういう理由かは、耳をそばだてて聞いていたが、ついにその話にはならなかった。出てくると、かわりばんこに体重を量っては、皆「太ったわ」といって降りるのがおかしかった。やはりバイキング(ビュッフェ)は食べ過ぎちゃう、などとも話していた。湯温はやや熱目だった。出ると何故か肌がひりひりする感じがした。温泉の効果?なのか。
 ともかく戻ってきたら、junはすぐに布団に入ってしまった。半分うつらうつらしているが、なお頭がだいぶ痛いらしい。一渡日記を書いたnoriが、タオルを水に濡らして冷やすことにした。鎮痛剤が良いのだが、食事の時間を控えているので、とりあえず冷やしてみることにした。それと急遽予定を変更して、昨日の話では少し遅めの朝食と言っていたが、7時15分頃に食事をしに行くことにした。もちろん鎮痛剤を飲むためだ。一方noriのめまいは一応収まったかと思われる状態になった。

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4-2 朝食 (0720~0810)

 というわけで、いつもより早く朝食に行く。しかし早めに行っても相変わらずの混雑ぶりだった。昨日の夕飯を食べたところと同じ場所を占めた。それは二人席で、空いていた。だいたい、二人連れでも四人席を取るから、座席が足りなくなる。二人席は四人席の5分の3位はあるのだから、そこで良いはずなのにである。
 食事の内容は決まっているので、いつものように食べる。それでも食べ過ぎの感がある。出かける前の話では、今日はパンの失敬は無しにしようということになっていたが、やはり結局は二個もらってきてしまった。これでこのホテルの食事も終わりである。
 8時前に食事から戻って、さっそく鎮痛剤をjunは飲んだ。30分くらいでその効果を表すことを期待したい。

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4-3 入浴第十七回 「長寿の湯」 (0900~0925)

 junはそのまま休んでいたが、9時少し前になって、「長寿の湯」が9時30分から清掃に入ることを思い出した。そこで「長寿の湯」に入りに行くことにした。
 清掃のおじさんに9時半から清掃に入るよと声をかけられ、それまでに出ますとjunは答えた。実際問題女湯はかなり空いていて、多くの時間は一人だった。
 男湯も数人という感じで、空いていた。
 と言うわけで、二人とも入湯客のざわめきもなく入浴した。9時25分に出てきた。junが最後だったので、女湯の写真を撮ってきた。既に清掃が始まっていた。
 部屋に戻ってから最終的に荷物の梱包を行った。といっても、昨日で完璧に終わっていたので、単なる確認作業でしかなかった。
 この頃になると気温が上がってきたのか、屋根の上の雪が溶け始め、時折ドスンと言うすさまじい音とともに雪が落ちてきた。初めての体験だ。(他のは全て男湯だが、この部分の写真だけは女湯の写真。)

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4-4 荷物出しと精算

 9時40分に荷物を詰め終わったので、精算をかねてフロントへ行った。
 荷物はいつもと同じ値段だった。ここもクロネコなので、一応明日としてあるが、宅配便ステーションが至近にあるので、何とでもなる。
 精算は、電話で予約したとおりの金額だった。つまり、最初の日の分は往復バス代が含まれているのでやや高く、10,800円+9,500円×2日であった。四日間で、交通費込みで二人で六万でお釣りが来る。平日の旅行ではあったが、前回よりも部屋をランクアップしており、よく利用する、そして前回来たときも利用した格安旅行のクラツーよりも更に安い。バスは確かにクラツーの方がよかったが、渋滞を避けられれば、二回の休憩を含む4時間あまりの旅であるので、バス移動による体のダメージはあまり考えなくてもよいだろう。noriに言わせれば、これでインターネットがつながれば言うこと無しだ・・・となる。

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4-5 待合室 (1030~1430)

 精算時に、「バスプランの方の今日の休憩室は本館二階のツツジの間です」と言われた。前回のクラツーの時の部屋は、本館一階(事実上の地下階)だったので、こちらの方がやはり優遇されている。もっとも日によっては、今回利用したバスプランでも一階のナナカマドの間を利用することがあることは承知している。今回は両者がぶつかったためだろう。ツツジの間がよかったのは、机&椅子席と座椅子の席とが選べたことだ。前にも書いたように、机ベットの生活に慣れてしまった我々にとっては、「腰掛ける」という選択肢はありがたい。

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4-6 入浴第十八回(最後の入浴)「長寿の湯」

 待合室でしばらく時を過ごしてから、順番に入浴することにした。はじめにnoriが行く(11時50分)。junは待合室で日記の訂正をしている。このときにも何度か屋根からの落雪があり、その音のすごさに、待合の中にはどよめきが起こったほどだ。noriが12時45分に戻ってきた。
 junがその後、12時50分から風呂にゆく。風呂の中にはほとんどいなくて、時折雪が屋根から落ちる音がして、少し不安になった。junが出ると風呂は無人。こんなこともあるのだ。

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4-7 昼食

 junが13時20分に帰ってきたので、昼食タイムにする。カップラーメンを持参していたので、給湯室に行ってお湯を入れてきた。それから朝失敬したパン二個を、カップラーメンの待ち時間を利用して食べた。カップラーメンを食べると少し体が暖まった。
 食事を13時40分に終えた。簡単なものだから、あっという間だ。この頃になると待合室の人数も増加してきた。どうやら今日のバスも満席らしい。
 退屈したのか、noriが又風呂に行くと行って13時48分に待合室を出て行った。結局、noriは19回も入浴したことになる。

4-8 帰路

 出発の30分も前になると俄に待合室から出て行く人が多くなった。まだ時間があるのにと思いながら、我々も準備をしてロビーへ行った。
 14時30分にクラツーの団体が出て行き、その10分後にJTBのバスが行くという、まるでバスターミナルのようだ。そして我々だ。
 バスは45分に入口に横付けされた。昨日のハワイアンバンドのメンバーも乗っている。一人客は一人で2席を確保しているので、全部の席が埋まっているというわけではないが、ほぼ満席状態だった。
 予定通りの15時に出発したバスは、15時24分には有料道路の料金所を通過した。そのまま高速に乗るのかと思いきや、途中の吾嬬もろみ漬けという店で止まった。初めて立ち寄る所だ。美味しそうなものがたくさん並んでいたが、お土産は既に購入済みなので、試食のみさせてもらった。
 それから17時15分に渋川伊香保インターに入り、18時20分から15分ほど三芳のパーキングで2度目の休憩。練馬の料金所を18時43分に通過して最終の新宿には予定より20分ほど遅れた19時20分に到着した。

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