8月5日(木)
 〔四姑娘山滞在(長坪溝)(鍋荘坪)〕快晴 日隆泊


長坪溝入口(0900)−(1200)長坪溝入口−ホテル(1400)鍋荘坪入口(1410)−第一の塔・第二の塔・第三の塔−(1800)長坪溝入口


【出発】

 今日は山登り。則も体調が回復に戻ってきつつある。まあ、無理をしないで行ける所まで行こうという気で、8時30分にまずは午前の部へ出発。


【長坪溝】

 ホテルから少しバスで行ってから、また小さいバスに乗り換える。少し走ると道路が陥没していて、向こう側にあるマイクロまで、徒歩で異動する。バスの行く終点に9時頃着き、歩き始めた。ここは馬がたくさん待っていて、ゴールまで行けるのだという。ただ、日本人は乗らないと思っているのか、誘いは全くなかった。


<ラマ寺>0903
 文化大革命の時にこわされてしまったというラマ寺。廃墟と化しているが、それはそれで趣がある。
 往時の規模が忍ばれる大きさだ。こうした自然豊かな土地にまで、文化大革命の嵐が吹き荒れたという歴史を、悲しく思う。

<木道の道>
 その少し先からいよいよ山道、と思いきや、木道がきちんと整備されていて歩きやすくなっている。はじめはずっと下りで、川の流れが目に入ってくる。これから上るのかと身構えると、それほどではなく時に少しの上りはあったが、川の流れに沿って歩くことが多く、そんなに大変な道ではなかった。
 
<吊り橋>0958
 まだかまだかと思っているとやっと吊り橋に着いた。あるとは知っていたが、たいした吊り橋ではなかったので、吊り橋恐怖症の二人も難なくわたることができた。


<枯樹灘>1008〜1023
 そこから少し歩いてゴールに着いた。が、結局は順さんが一番遅かった。
 そこは広い河原になっていて、ほかにも観光客がたくさんいた。四姑娘山の末娘がよく見えた。しばらくそこで休んでから、下りの時間のことを考えてみんなより一足早く戻りに付いた。帰りは少し余裕ができたので、周りに咲いているたくさんの花を見つけることができた。シラカバソウ、ミヤマキスミレ、わすれなぐさなどの名前を聞いたが、実のところはあまりよくわからない。
 帰り道にも末娘はよく顔を見せてくれて、振り向きながら戻ってきた。出発点のラマ寺からもそれはよく見えて、みんなで何の苦労をしに行ったのだろうとブーブー言い合った。
 ここは気持ちのよい森林浴を味わうコースだった。景色的にはたいしたことはないが、現地の人にも格好のハイキングコースだと見えて、帰り道たくさんの中国人にあった。そしてたくさん話しかけられた。我々を外国人と思わないのか、疑うことなく現地の言葉でペラペラとしゃべりまくる。たぶん後何分かと聞いているのかと思って英語で応えるが、一向に通じない。ならばと筆談してみるがこれも通じない。最終的にはニコッと笑ってお終いにした。


【昼食】

 1210〜1315
 昼食は一旦ホテルへ戻ってとる。


【鍋荘坪】

 14時10分〜17時55分
 さて、午前に比べて午後は大変だ。本格的な登山?!になる。昼食後、一休みして14時10分に出発。バスで登山口まで行く。その上り具合を見てうんざりした、頑張るしかない。
 始めから30度くらいの上り道が続く。今回は木道ではなく本当の山道だ。順もはじめはみんなと一緒に歩いていたが、徐々に遅れてとうとう最後のグループになってしまった。
 ただ、調べていったのではゴールまで135分ということであったので、それを目指して頑張ることにした。しかし、息が上がる。途中で則に待っていてもらって休憩。それからも最後尾を休み休み上る。

<第一の塔>1445〜1450
 30分ちょっと上っていって、やっとの事で第一の塔に着いた。もうみんなの姿はない。一休みしてすでに次を目指して上って行ったようだ。ここまでくるともう山の道ではなく尾根沿いの道になるので、見通しがきく。足下には高山植物が広がる。目の前には青い空を突き刺すように四姑娘山がきれいに見えている。
 これからは平坦な道が続くので、少し休んでから出発した。

<第二の塔>1540〜1600
 この辺りまで来ると花が乱れるように咲いている。エーデルワイスももう大騒ぎするほどのこともなく目に飛び込んでくる。青い空と雪を抱いた山々、足下の花々、元気が出ないはずはないと気持ちを奮い立たせて歩いているが、やはり道は厳しい。少しの上りにもフーフー言っては休み休み歩を進める。やっとの事で第二の塔に着いた。
 酸素を吸って一休み。我々以外はみんなゴール目指して進んでいるが、二人とももう疲れがピークで、ここで引き返そうと話していると、先に行った子供がおばあちゃんを迎えに来たのが遠目に見えたので、もしかしたらゴールは近いのかと思ってもう一踏ん張りすることにした。

<第三の塔>1605〜1615
 最後にちょっとした上りがあったがそれを越えると広がった平地に第三の塔が見えた。そこは思ったより近かったので、ホッとしながら進んでいくとみんなが拍手で迎えてくれた。これで参加者全員がゴールに着いたことになる。

 添乗員さんは、初めてのことです、と言っていた。しかも上り始めてから2時間を切っている。と言うことは我々は予定通りのペースで歩いていたことになる。現地ガイドさんも初めから2時間くらいと言っていたので、こんなに速いペースは初めてですと驚いていたが、かように我がグループの面々は元気なのだ。全員で記念撮影をして、下山。
 みんなは下り始めたが、我々は少し休んでから下りることにした。ここには崩れかけた古い塔もあった。
 
<下り道>
 バス停の集合時間が18時というので、余裕があると思って。下り道は沢山咲いている花を撮影しながらゆっくりと戻り始めた。早く戻った人はつまらないだろうなあと思いながらも、自分たちのペースで歩いて第二の塔まで来ると、グループの人たちが我々を待っていたので、やばいと思った。
 それから少し時間を意識しながら下り始めたが、体力が戻っていない則はもう限界に近いものになっているらしくなかなかみんなに追いつくことはできないので、無理をせずに下りていった。それでも予定時間より早かったのでホッとした。
 四姑娘山が4つともきれいに見えて、素晴らしい午後だった。


夕食】

 夕食も、ホテルの相も変わらぬレストラン。でも、ここの中華料理は食べやすかったので、何回も食べたけれどもそう飽きが来ることもなかった。
 ビールを沢山飲んだ。隣に座った方と一緒にほぼ3人で、充分にボーリングが出来る数のビールを飲んだ。よく登った、自分たちへの祝杯でもあった。


【ホテル】

 昨日と同じ。
                    

【則裕 26,348歩・順子 23,402歩】