10.8月14日(日) カルタジローネ、アグリジェント  快晴 

ホテル(0900)(0910)カルタジローネ(1050)−昼食−(1420)アグリジェント(1600)(1625)ホテル(2050)アグリジェント(2155)ホテル


10.1 カルタジローネ 0910〜1050  37℃
 ここはセラミックタイルで有名な町。バスを下りて歩いていくと早速目に飛び込んできた。まずは住居表示。次は橋の欄干の飾り。それから道路。そしてたどり着いたウンベルト1世広場のところのクーポラもそう。水色が青い空に輝いてとてもきれいだった。町中にタイルがあふれている。

 でも、一番の見物は別のところにある。それをめざして更に歩いていくと、一斉に「ウォー」という歓声が上がった。目の前にあるそれは、緑、白、赤の3色の灯籠のようなもので飾られていた。遠目にはキリストを抱いたマリアに見える。これはこの期間だけの特別な飾りで、実はそれがおいてある階段そのものが、我々が見に来たものなのだ。
 その階段は、サンタマリア・デル・モンテ教会へ行くものだ。全部で142段の彩色陶板で飾られたこの階段は、その一段一段全て異なった模様になっている。花、、人、建物、動物、幾何学模様など題材は多種多様である。我々は写真を撮りながらゆっくり上がっていったので、また上に着くのは一番最後になってしまった。それでも時間には十分に余裕があったので、教会を覗いてみた。内部は白を基調としてやはりタイルが使われており、上品な感じのする教会だった。

 帰りにトイレを使うために公園へ寄ったが、おじいさん達がたくさん集まって歓談していた。こういう光景を何度も目にした。のんびりした感じがするが、女性がいないのはどうしてかな。

10.2 アグリジェント(神殿の谷) 1420〜1600
 昼食はアグリジェントのレストランで。遠くに遺跡が見えたので、食べながら見られるかと期待したが、そうではなかった。食べ終えてから、遺跡に向かった。
○ヘラ神殿(ローマではジュノー女神)
 切符を買っている間に、アーモンドの木を見つけた。そこで初めて木になっているアーモンドの実を見つけた。「とってー」と他の女性に頼まれた則さんが勇躍ジャンプして採ってくれた。初めて見た。
 それからヘラ神殿を見た。紀元前450年に建てられたものだそうだ。正面6本、側面13本の円柱で囲まれていた。紀元前406年にカルタゴの侵攻で炎上、またその後の地震で全壊し、現在は25本の柱と柱の上の石材が残っているだけだという。だが、現在修復中で、見えるのは前面の数本だけがそれはそれで風情がある。
 そこから歩いて次の神殿に行く途中、城塞の跡を見ると、穴が開いていて、お墓として利用されていたことがあるらしい。

○コンコルディア神殿
 この神殿は、ドーリア式で紀元前430年に造られた。前面6柱、側面13柱のほぼ完全な姿で残っており、6世紀末の初期キリスト教時代に教会として使われ、その後またギリシア神殿に戻された。かなり保存状態はいいということだったが、ここも修復中で大きな覆いが掛けられていた。いや、覆いというより大きなパネルのようなものだ。そこまでするかと思えるようなものだ。が、裏側に回ってみると、きれいに柱が並んでいて、見事だった。そこで、みんなで記念撮影。
 そこからまた歩いて行く途中に、初期カトリック時代(ビザンチン時代)の墓地。当時は土葬だった。

○ヘラクレス神殿
 現在は転がっている石と9本の円柱だけが残っているが、当時は最も美しい神殿の一つと賞賛されていたそうだ。当時は正面6本、側面15本あったが、そのうちの1本のみが、当時のまま残されており、後は後に復元されたもの。さきほどのコンコルディア神殿が一番きれいだが、こうして中途半端に柱が残されているのもそれなりの魅力がある。

○ゼウス神殿
 車道を横断するようにして、次はゼウス神殿。紀元前480〜470年以降に建造され前406年カル々ゴによっで破壊され、更に地震によって瓦礫の山となった。遺跡として残されているものは何もないと言ってもよいだろう。大きな石がゴロゴロしているだけだ。そこに一つレプリカが置いてある。それが大男の像「テラモン」。屋根を支えるためのものらしい。

○カストルとポルクスの双子の神殿
 そこから遠目に見えたのがこれ。暑いのでここから見ればいいですよね、という言葉に皆うなずいた。双子座の元になった双子の神だそうだが、神殿はかすかにその面影を残しているだけだ。僅か4本の柱だけが廃墟の中に建っている。


10.3 ライトアップ(ヘラ神殿、、コンコルディア神殿、ヘラクレス神殿) 2050〜2155
 一端ホテルへ戻って夕食を摂った後、また夜の神殿巡りへ出かけた。ライトアップされているのが、ホテルからも遠目に見えた。
 順路は昼間と同じくヘラ神殿からスタート。真っ暗な中に浮かび上がっている姿は、昼間とはまた違った趣がありより幻想的であった。


★ホテル COLLEVERDE PARK(コッレヴェルデ パークホテル) 210


表紙 8/5 8/6 8/7 8/8 8/9 8/10 8/11 8/12 8/13 8/14 8/15 8/16 8/17 8/18 表紙