2.3月20日(火) 箱根(彫刻の森・ユネッサン)
2-1 箱根へ
前日に食べ過ぎたので、朝食松屋はパスになりました。
というわけで、時間が余ったので、一本早い東海道線下りに乗りました。今日は春分の日でお休みですが、高校生とおぼしき学生でいっぱいでした。電車も混んでいて、直ぐには座れませんでした。
大船辺りでようやく座れました。小田原につくと、駆け出す人がいます。それにつられるように、何時もはまた走るのか!と機嫌を悪くするjunが今日は何故か率先して走り始めました。小田原からはフリー切符(箱根フリーパス)があるので、小田急の改札は直ぐに入れました。発車を告げるベルが鳴っています。
エスカレーターを駆け下ります。しかし箱根登山鉄道は、小田急に間借りしている形なので、ホームは端にあります。ベルが鳴り止みました。noriは車掌さんに、後一人来るから待ってと頼みました。こうして間に合って、2分の乗換に成功しました。ほっと一息、藤沢駅で買ったマテ茶を飲みました。
箱根湯本までは座れました。電車の中で作ってきた朝ご飯を食べている家族もいます。乗っている旅行者は、皆エコノミーな旅行を心がけている人たちのように思いました。実は小田原から彫刻の森近くの「二の平入口」まではバスで一本です。そこからは下り坂なので、10分かからないで到着できます。でも、箱根湯本までは電車で、箱根湯本からバスにする予定でした。何故かと言えば、箱根湯本で、スタンプを押す必要があったからです。これは小田急が冬の閑散期にやっているスタンプラリーで、一定の数押すと、クリアファイルがもらえるのです。子供だましなのですが、大人もけっこうやっています。私たちもです。
そうする予定でしたが、時間が彫刻の森美術館が開園時間前になるので、箱根湯本からも引き続き、登山電車を楽しむことにしました。それから、更に余るので、強羅まで一旦行って、強羅のスタンプを押して、一駅彫刻の森駅まで戻ることにしました。これも箱根フリーパスの強みです。
2-2 彫刻の森美術館
彫刻の森美術館には、それでも9時10分くらい前に到着です。最初に荷物をロッカーに入れました、今回の旅のポイントは、荷物の移動を如何に苦無く行うかです。前日も大船駅ナカという便利ロッカーを調べて、日程を作りました。
時間になったので、一番乗りです。最初に音声ガイドを借りに行きました。英語で言うと彫刻の森美術館は「The Hakone Open-Air Museum」です。外にあるので、イヤホンガイドでは無く、周りにも聞ける音量で解説が流れます。したがって、一台借りれば済みます。
箱根湿生花園・ポーラ美術館・彫刻の森美術館が箱根の我が家の三大訪問先です。ここは以前はあまりモノが変わることが無かったのですが、少しずつ変化をしてきているようです。ネットの森など、休日だったこともあり、多数の子供が来ていました。
最初に目に飛び込んできたのは、岡本太郎の作品。樹人と名付けられています。岡本太郎というと、我々の世代で言えば何とっても大阪万博の時の太陽の塔が一番に思い出されます。どちらかと言えば、この人は曲線が多用された作品が多いように思います。
以下少し飛ばしながら、気になった作品だけ見ていきます。次が、「勢塊」と名付けられた、安藤泉の作品。銅をたたいて整形してゆく(打ち出してゆく)「鍛金」と言う手法を使った、動物を得意とする彫刻家です。大きなモノは打ち出した板を溶接やリベットで接合していくと言うことで、この作品にもその部分がありますが、圧倒される形とボリュームがありました。
次に「嘆きの天使」と題された「ラランヌ夫妻」の作品。目から涙がこぼれています。水面に映し出された自身の顔を見て、何故に涙しているのでしょうか。解説では「ナルシス」に着想があるらしいことが説明されています。
そえから「女」と題された、やや小ぶりの像。朝倉文夫の娘である朝倉響子の作品。この人の作品の多くは名前がついているのですが、何故かこれは「女」という題です。ひょっとして女性そのものを表現したかったからなのでしょうか。
説明はここから少し飛ばします。写真はいくつか入れておきます。積み木ゲームの「ジェンガ」の巨大な形のようなモノで構成された塊が、私たちには新しい「ネットの森」です。子供が中で遊べるようになっています。この中の子供達の叫声が、彫刻の森の谷間にコダマしていました。
続いてピカソ館の前まで行きました。今回は時間の都合でピカソ館には入っていません。その周辺にある作品から二つ。最初のはヨハネをモチーフにしたパブロ・ガルガリョという一の「予言者」。面ではなく線を多用して、見事に雰囲気を出しています。
もう一つは、背景のピカソ館との対比でも相当に大きな作品だと分かる、フェルナン・レジェという一の「歩く花」という1952年の作品。同じものが、オランダのハーグにあるという(フランス語版ウィキペディア)。
そのあと、ヘンリー・ムーアの作品をいくつか見たのち、圧倒的なボリューム感で迫るニキ・ド・サン・ファールという女性の「ナナ」シリーズの一つだという、ミス・ブラック・パワーを見た。玄関のほうに戻りながら、ジュリアーノ・ヴァンジの「偉大なる物語」は、男の一生のようなものが彫られているかたまりで、ぐるっと時計回りに見て歩くようになっている。
そのあと動く彫刻などを見て、一番最後に、玄関わきにあるとらわれのアクションというマイヨールの作品を見て終わった。結構駆け足で見たつもりであったが、予定していた時間を少しオーバーした。
2-3 ユネッサン
箱根でもう一つお気に入りの場所は、ユネッサン。次にここに向かいました。20年ほどになるでしょうか?強羅から仙石原のあたりにかけての交通は、「箱根施設めぐりバス」(現在は「観光施設めぐりバス)というのができて、大幅に改善されました。
ユネッサンは大人も楽しめるのと、もう一つ、入場料と食事(ビュッフェ)をセットにしたクーポン券だと3000円で済むという格安感が、よく来る理由。箱根では立ち寄り湯の相場は1000円~1500円程度、昼食は飲み物などなくても1500円~2000円程度だから、温泉+変わったお風呂+飲み物付きビュッフェで3000円なら悪くないと考えています。
さて時間が時間だったので、入場してから直ちに食堂へ最初に向かいました。指定された食堂は、何時もの所と違ったので、少し迷いました。そしてついて驚きました。大混雑です。担当の人がさばき方が下手で、並んでいるお客が怒って詰め寄っています。考えていれば、今日は休日です。でも明日があるからと思っていましたが、高校生やら小さな子供連れやらで、大繁盛です。結局入館してから1時間あまりで食事にありつけました。食事会場も大変です。人気のズワイガニのコーナーは、出しても出しても瞬く間になくなります。お盆いっぱい持っていく人もいます。私たちはそうした人気コーナーはあきらめて、地道に食べました。でもしっかり食べました。まぁ質は毎回毎回落ちてきて入る感じがするのですが。
食事が終わっていよいよです。最初に寒くならない内にと言うことで、色々なお風呂が外にあるユネッサンエリアに行きました。プールは泳げる状態でないほど人で溢れていました。定番のワイン風呂などいくつか巡り、死海風呂に行きました。以前は浮力が実際の死海より無いなぁと思っていましたが、けっこうしっかり浮くことが出来ました。それから入場制限ぎりぎりで、ドクターフィッシュのコーナーにも入れました。最終組だったのですが、なんと私たちの足は相当汚いと見えて、外のお客よりも数倍ドクターフィッシュが食いついていました。コラーゲン風呂などに入って、このエリアはおしまいにしました。
次に森の湯という、温泉エリアに行きました。ここは裸ゾーンなので、男女別です。ここも大混雑です。洗い場など男の方は並んでいる始末です。まぁこれから何度か風呂に入るチャンスはあるので、色々なお風呂を楽しむだけにしました。
ホントはnoriの計算では、15時頃にはユネッサンを出て今日のホテルに向かう予定でしたが、大幅に遅れて16時半頃になってしまいました。ユネッサンは再入場が可能なので、レセプションでその手続をしてもらい、一旦精算(といっても0円)して、外に出ました。
2-4 ホテル B&Bパンシオン
今日のホテルは、ユネッサンも経営する小涌園のグループ(正確には藤田観光グループ)のなかの、一番お安いB&Bパンシオンという所です。ユネッサンの第二駐車場のわきにあります。園内は無料のシャトルが動いているので、ユネッサンとは少し離れていますが、バスで移動が出来ます。
小涌園の敷地にはファミマがあります。そこで今晩の夕食の調達をして、シャトルに乗り込みました。
さてB&Bといっても、かなり大きなホテルです。もちろんB&Bなので軽い朝食とベットがあるだけです。でも特徴的なのは、一応温泉があります。小涌園のそれと泉質は同じです。シングルで一泊2200円です。先にも書いたように立ち寄り湯でも1000円程度することを考えれば、激安と言ってよいです。そのかわり、アメニティーはないです。そしてシングルなので(ツインは人気でとれない)、別々の部屋になります。今年の正月旅行と同じです。
さて一旦休憩してから、再び森の湯へ入る為にユネッサンに向かいました。ホテルの横にはユネッサンまで徒歩5分と書いてあるので、そしてしかも降りなので、歩き始めました。すると向こうからシャトルが・・・、ということでシャトルで再びユネッサンへ。