2012年3月19日~22日 鎌倉箱根

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世界遺産指定なるか 鎌倉・富士


世界遺産委員会 と 世界遺産見学

 世界遺産は世界遺産委員会が年一度の総会で、決定をする。今年は第36回世界遺産委員会として、ロシアのサンクトペテルブルクで6月25日から7月5日にかけて開催される予定。その次の第37回世界遺産委員会において、鎌倉と富士山が審議にかけられる。だいたい世界遺産委員会は初夏に開かれているので、あと1年半後には、その可否が決定することになる。
 我々は海外旅行の旅の記録では何度も述べているように、世界遺産を333みたいと思っている。333というのは、代替世界遺産の数が1000には近々達するだろうから、その三分の一は見たいものだということと、junが長島のファンで3と言う数字をひっかけたのと、後はタイのビール「バー・バー・バー」に由来する。
 我々のカウントの基準は、
1.世界遺産指定地域1カ所につき、そのいずれかの場所に行けばその指定地域に行ったものとする。
2.世界遺産に指定される以前に行った場合でも、現在それが世界遺産に指定されている場合には行ったものとする。
3.内部が公開されていない、あるいは入場するには特別の(入場券を買えば入れる程度はない)許可がいるような場合には、その外観等を見ただけで行ったものとする。
4.世界遺産が重複登録されている地域建物を訪れた場合には重複カウントする。
5.世界遺産から不幸にも外されてしまった場合にも、到達時点で世界遺産の指定がなされていた場合には、カウントを減じない。
というもので、現在280余に達している。

鎌倉

 鎌倉の小町通りは、平日の昼間ではあったが、多くの人で賑わっていた。鶴岡八幡宮はさぞやお金持ち・・・などと余計なことを考えてしまうほどだ。これは、首都を控え、鎌倉が適当な行楽地で今なおあるという証拠である。その意味では、鎌倉は京都奈良のように世界遺産を目指さなくても、現在でも重要な観光地であり、その資源的価値は揺るぎないモノが有ると思う。
 しかしながら、鎌倉は力が入っていた。我々が最後に鎌倉を訪れてから、もう30年は経つであろう。鎌倉は大きく変わっていた。目に付いたのは、道の案内板が飛躍的に増えた。うろうろしていても間違うことはない。それから、それらの標記が概ね四カ国語で行われている。すなわち、英語中国語韓国語日本語だ。気になるのは、フランス語がないこと。なんと言っても、世界遺産の標準は今なおフランス語と英語であることだ。
 さらには、無料のパンフレットが多く存在すること。
 もう、世界遺産狙いの姿が明らかに読み取れる。
 その鎌倉を、午後のひととき北鎌倉から銭洗い弁天をへて鎌倉まで巡ってみた。これは、junの病院が大船にあり、翌日箱根に行くので、藤沢で安いホテルに一泊したので、そのついでの観光ではあった。

晴れた日には富士山がよく見える・・・箱根

 今年前半には完成するスカイツリー。これは大涌谷辺りから遠望が可能である。スカイツリーが見えると言うことは、スカイツリーから箱根が見えると言うことでもある。勿論富士も見えることだろう。
 その富士は、鎌倉と同様に世界遺産指定を再度目指す。
 箱根に行ったのだが、快晴に恵まれて富士を眺めることが出来た。この山が日本の象徴の一つであることをうなずくことが、それを見ると納得できる。今回もそうだった。
 さて箱根にたびたび足を運ぶのは、ここが適当な行楽地であると言うことにつきる。交通機関が基本的によく発達している。難点は、その分、あらゆるモノが「高い」。そしてそのつり上げられた値段に対して、「プチ贅沢」などというレッテルを貼って、無条件に支持するかのような一部の論調・・・。しかしながら、そうした経済的な部分に目をつぶれば、箱根は首都近郊の大きなワンダーランドである。
 その箱根に行った。富士は、芦ノ湖、芦ノ湖スカイライン(三国峠)、箱根ロープウェイ、駒ヶ岳、乙女峠、御殿場アウトレット(ただし後の二つは静岡県)で、何れも雄大な姿を見た。富士に行ったわけではないが、富士はやはり日本の象徴の一つであり、世界遺産に認定されても、海外での尺度からしても恥ずかしくないモノだと思った。