3月26日(木) カバシャム動物園・ピナクルス


おしぼり配布(0430)朝食(0500)パース空港着陸(0657)空港発(0820)カバシャム動物園(0851〜0949)トイレ休憩(1130〜1155)昼食(1258〜1345)ピナクルス(1402〜1453)トイレ休憩(1610〜1625)ホテル着(1825)買い物(1855〜1915)夕食(1930〜2030)就寝(2140頃)


1.朝

 やることもないので、ただひたすら寝ていた。まだ眠気がたっぷりと残っている時にもうおしぼりの配布が始まり朝になったことを知らされた。これが4時30分。それから5時にはもう朝食だ。二種類あって、オムレツと魚(鮭)。
 そして7時近くに着陸。ほぼ予定通り。気温は19度とのこと。日本と同じくらいだ。

2.オーストラリア入国

 全員が集合してトイレへ行ったりしていたので、殆ど最後の団体となり、あまり待たずに入国審査を受けることができた。今回は二人一緒。何の質問も無くいともあっさりと通過することができた。
 ターンテーブルに着く頃には、殆ど人がいなくて直ぐに荷物を拾うことができた。そこで、今日の観光に必要なものを取り出し、不要なものと入れ替える作業をした。そんなことを皆がしていたので、税関の係員か一人一人入国カードに記載された持ち物をチェックにきた。
 そのおかげでその後も簡単に通過。最後のX線検査も早くと言わんばかりの検査だった。noriなどウエストポーチを外そうとすると、それはいいという感じだった。
 

3.両替え

 現地ガイドさんと会ってから両替に行く。あらかじめ1万円分が袋詰めされていたので、我が家は3万円分を両替した。が、中には千円単位で両替する人もいて、そういう人がいると結構時間を取っていた。何しろ1ヶ所で22人やっているのだから時間がかかる。われわれは最初のほうだったので、だいぶ待たされた。その間に電光掲示板の前に座って待っていたのだが、どうも国際線は一日5〜6便しかないらしい。東京便以外はみな東南アジア(経由便もある感じ)からのもの。8時25分に到着するバンコク経由のルフトハンザ便を過ぎると後は15時25分のシンガポールからの便までない。まぁ小さな国際線だが、それでもさすがに空港の設備的にはきちんと整っている。
 全てが終わって出発したのがようやく8時20分。小さな空港にしてはずいぶんとかかったものだ。
 さて、今回空港で3万円分両替をしたが、夕食ごとにボトルを頼んだにもかかわらず、お土産もけっこう買ったのに1万円一寸分も残ってしまった。

4.カバシャム動物園

 初めの観光は動物園。オーストラリア中からいろいろ集めてきた動物園で、西オーストラリアにいる動物がいるというわけではない。コアラやウォンバットに出会えると言うところだ。実際にコアラは、化石としては西オーストラリアでも見つかっているが、現在は生息地はない。
 かっこいい男性の英語ガイドさん(ピーターさん)についてまずは、コアラに会いに行く。木にしがみつくようにしているコアラに近づいて背中をなでることは許されていた。手の甲で撫でたせいか、ゴワゴワした感じはなかった。親子連れなどもいて可愛かった。このコアラは、クイーンズランド産で、やや小さめなのだそうだ。
 次に、カンガルースポットへ。かなり大きいスペースに沢山のカンガルーやワラビーが寝っ転がってのんびりしていた。ここではえさやりが体験できる。というわけで、我々の姿を見かけると早速彼らが近づいてくる。かなりお腹が空いているのか直ぐにでも、というように口をすり寄せてくる。動物園のガイドさんからえさ(かなり堅いコルクのようなもの・・・彼らが噛むとカリカリ音がした)をもらって手のひらにのせるとパクパクと食らいつく。あっという間に食べ尽くしてしまった。唾がベロンと手についたが、まあいいか。それから小さいカンガルーがかわいそうだと思って食べさせていたら、それはワラビーですと言われた。「頭のところに線が入っているでしょ!」って現地ガイドさんに言われたのだけれども、余りよくその違いが分からなかった。写真でnoriがえさをやっているのがカンガルー、junがえさをやっているのがワラビーだという。ちがい判りますか?
 それから向かった先はウォンバット触れあいどころ。係員が抱いて待っていた。隣に座って写真を撮るくらいかと思っていたが、実際に抱かせてくれるというので、まず一人ずつ体験。するとご夫婦で一緒にどうぞ、というので、二人並んで移してもらった。このウォンバット、お世辞にも可愛いとは言い難い動物だ。日中は土に穴を掘っているのだそうだから、こんな時間に地上に連れ出されているのは迷惑なのだろう、だらっとしていて眠そうだった。サウスオーストラリアのフェラリーノーズ産。10歳で雌。体重は26kg。ずっしりと重かった。
 次はタスマニアンデビル。1頭ずつ別々の部屋に入れられていた。それだけ凶暴と言うことなのだろうか、それでも全て外に出ているのは珍しいということで、ラッキーですねと言うことらしい。黒い体に、耳だけが真っ赤。これは血管が光に照らされて浮き出たように見えるからだという。可愛いと言うより凄みのある顔つきをしていた。さすがに鳴き声は上げなかったので、ガイドさんにリクエストして鳴き真似をしてもらった。これをやるとのどが痛いんですよ、と言いながら恐ろしい声をまねて聞かせてくれた。確かに暗い夜にこれを聞いたらゾッとするかもしれない。
 最後はお土産を買いに行った。桃子(noriの妹の子供)のためにカンガルーの人形を買った。
 ここからピナクルスを目指して国道1号線を北上する。

5.トイレ休憩(1130〜1155)

 途中塩湖などをみながらトイレ休憩のためにガソリンスタンドに立ち寄る。
 ここまでパースから164km、目的地のピナクルスまでは87km。ようやく三分の二ほど来た計算だ。
 ピナクルスははえが多いと聞いていたが、このガソリンスタンドでもぼちぼち小さなはえが顔の周辺をうろつき始めた。気温計は28度をさしていた。
 出発して30分も走ったころ、風力発電の装置がたくさん並んでいた。西オーストラリアは慢性的な水不足のために、塩水を飲料水に変えているのだそうだが、そのための電力を補うためのもの。

6.昼食(1258〜1345)

 広い食堂のようなレストラン。天井にはワイルドフラワーをドライにしたものがたくさん飾られていた。が、正直、きれいとは言いがたい。半分はお土産やさんになっている。まず、焼いたか茹でたかした海老(ロブスター?)の半身を配られとサラダは自分で自由に取る。インスタントコーヒーと紅茶は自由。日本語で、1ドルと書いてあったが、われわれは込みの料金らしい。
 海老は大味だった。サラダもありきたりのもので、特に美味しいという食事ではなかったが、空腹は満たされた。もっともnoriは後から追加で野菜を取りにいって、甘めのチリソースをかけて来て、よく行く新宿の豚館にある卓上のドレッシングに似ていると、うまそうに食べていた。
 その後何かお土産にいい物は無いかと見て回ったが、どうも桃子(前述)用のものばかり目に入って結局何も買わなかった。
 それからまた走る。メインの通りから左折してだいぶピナクルズに近づいたあたりで、野生のエミューを見る。三羽固まっていたが、一つはやや小ぶりで羽の色も白っぽかったので、子連れの番だったのだろう。

7.ピナクルス(1402〜1453)

 石灰岩の土地が長い年月かけて削られたことによってできた砂漠の奇岩群。junが以前から来たがっていた所だ。念願の地に立てたというわけだ。
 周りの土地はライムストーン(石灰岩)で白いのに、ピナクルズのあるこのあたりだけが黄色味がかった砂になっており、その上にニョキニョキと石筍のような岩が立ち並んでいる。添乗員さんも白と黄色の境目を見てみたいといっていたが、そのとおりだ。
 人と同じくらいのものやそれよりやや小さめの物がたくさん生えている様はトルコのカッパドキアを小振りにしたようだが、小さいだけにすべてが視界に入ってそれはそれなりに見事だ。ただしカッパドキアのような頭に帽子が乗っかっているといった感じのものはない。やはり生成過程が違うのだろう。真っ青な空と黄色い砂の中にあって、なかなかいい被写体だ。あまり多くはないが、大きいものはnoriの倍以上もあろうかと思うものもある。
 ただ、それらの中に車が通れる道が造ってあるのは不細工だ。人はそこを横断して全てを見て回るようになっている。
 少し高いところにくると、インド洋が見えた。
 見学場所というか、道自体はないのだけれども、所々標識が立っていて、いくつかのコースが選べるようになっているらしい。勿論我々は現地ガイドさんにくっついて歩いているからそのことは関係がないが。
 これからはひたすら戻る。また長い走行になる。

8.トイレ休憩(1610〜1625)

 junはよく寝た。noriが見るとほとんど寝ていたようだ。が、junが見ると、noriもそれなりによく寝ていた。
 そして、また行くときと同じガソリンスタンドでトイレ休憩。
 売店が併設されているので、冷たい飲み物をゲット。表面を見るとマンゴウジュース入りグリンティージュースかと思ったが、やや甘めの薄い飲み物。
 気温は35度。冬に向かっている季節とはいえ、まだまだ暑い。

9.ホテル着(1825) アンバサダーホテル 219号室

 ぐったりしてホテル到着。junはnoriのために数少ない椅子を確保して説明を聞く。
 部屋は2階。ポーターがいないので、自分たちでスーツケースを持っていかなくてはならないが、エレベーターが3機もあるので先を争ってという状態にはならなかった。まぁアンバサダーと言うが、日本のいわゆるビジネスホテルに近いものがある。
 夕食前に買い物に行くというので、すぐに部屋に戻って荷物を置いてからロビーに集合。実は現地ガイドさんにバスの中ですでにnoriはその場所を聞き出していたが、全体的に行くことになったのでそれに便乗した。
※バスタブあり、ドライヤーあり、コーヒーセットあり。冷蔵庫には水道水が冷やして置かれていた。

10.買い物(1855〜1915)

 近くのスーパーに行く。ちょうどホテルの背面の道を渡ったところにある。間口は小さいが、奥が長い。ここで水1.5リットルと現地のすっぱい味のポテトチップスと、お決まりのキットカットを買う。
 その後道を戻るところでBWSというチェーン展開している酒屋に入る。ここでは、ワインを6本買うと10%オフになるというので、イエローテイルともう一種類を3本ずつ購入した。6本入るバッグ(1ドル)をおまけにつけてくれた。noriは喜んで意気揚々とホテルに戻る。

11.夕食(1930〜2030)

 夕食はホテルのレストランで。オージービーフのステーキだ。こちらの肉は脂肪分のまったくない肉で、固く焼いてしまうので期待感はない。実際まったくそのとおりで、味気ないステーキだ。と言いながらも完食。
 部屋に戻ってからは、連泊なので、荷物の整理もほどほどして休んだ。