3.2012(平成24)年2月15日(水) ソウラハ滞在 曇り後晴れ
起床(0530)朝食(0707)カヌーライド(0830~0900)象ブリーティングセンター(0915~0945)象の水浴び(1100~)昼食(1230)エレファントライド(1530~1700)夕食(1830~1845)タルスティックダンス(1855~2000)就寝(2100)
3-2 午前のアクティビティー
ホテル発(0748) カヌーライド(0830~0900) 象ブリーティングセンター(0915~0945)
このホテルに泊まっている限りたぶん退屈することは無いのだろう。様々なアクティビティーが用意されている。ところで、東京で象サファリよりはジープサファリを希望したのだが、ホテルのメニューに沿うので無理だ、との担当者は一点張りだったが、現地ガイドに聞くと、お金さえ払えばジープサファリも可能だとのこと。今更ここに来てどうこう言うのも何だが、?である。
さて午前のアクティビティーはカヌーライドと象の繁殖センターの見学。カヌー乗り場まではホテル内から車で移動。
さて車といっても軽トラックのような物。それに乗って移動。ガタガタ揺れて振り落とされそうになる。公園の入り口で手続きをしてから、更にガタガタ道を進む。
象が沢山集まっている・・・と興奮して見ていると、そこが我々も降り場になっていた。大きな駐車場という感じの場所。ここが象とカヌーの乗り場になっている寸法。かなりの数の車、観光客、そして象・・・。
3-2-1 カヌーライド(0830~0900)
我々は初めにカヌーに乗る。実は貸し切りとまではいかなくてもそれに近い状態で乗れるのかと思ったら、詰め込めるだけ詰め込まれた。小さな座椅子のような物に腰をかけ、足を広げるとそこに次の人の座椅子を置かれて乗り込まれる。身動きができない状態だ。
結局10人くらいが乗り込んだ。カヌーの前と後ろに係員がいるが、救命具のような物は一切無い。と言っても、水深はかなり低いようだ。水の中に入ればすぐにワニに食べられるから救命胴衣はいらないのか?
「あそこに、○○がいる!」と言われるたびに必死になってその方向を探す。しかしながら擬態に近い状態になっているものもあるから、なかなか示されたものが見つからない。
カヌーはゆっくりと水の流れに任せて下っていく。途中カヌーを水の中に入って、押しながら登ってくる人たちがいた。これは我々のような観光客を乗せて下った後の登りの状態らしい。まぁそれほどに水深が低いからだろうが、彼らは細心の注意を払いながら船を引き上げていくという。勿論ワニ対策の為だ。凶暴なワニのいるところは大体分かっているので、そこには近づかないように、川の中を押してきているのだそうだ。
ガイドに珍しいと言われたのは、我々が下った川を目の前で横切った鹿。本日の表紙にしてみた。この鹿、実は非常に危険な行動を取ったことになる。いつワニに襲われるとも分からないからだ。
その他に、猿(水辺に降りてきていた)、猛禽類を含むいくつもの鳥、ワニ(ワニの穴も)、鹿、などを見ることができた。
前方に橋が見えてくる頃、船着き場に到着。そこからはまた分かれて、ホテルからのメンバーだけになって、象ブリーティングセンターに向かう。
3-2-2 象ブリーティングセンター(0915~0945)
ここは主にメスの象と子象を飼育している。
最初にミニ博物館を見学する。象について色々の展示や説明がある。我々のガイドは、我々への説明そっちのけで、説明ボードの写真を撮っている。このガイド、時々「会社から写真を撮るように言われている」という言い訳の元、自分の写真を撮る。説明ボードなど、宣伝用に使うわけでは無いだろうにと思う。
ところでアジア象とアフリカ象にはいくつか特徴に違いがあるが、わかりやすいのは正面に回ってみると、アジア象は真ん中に凹みがあるに対して、アフリカ象はやや盛り上がった平らな形。一番上の写真は今回見た象で、参考に二枚目の(つまり二段目の左)写真はwikipediaから取ったアフリカ象の写真。
ここではメスを主体と書いたが、では何故子供の象や雄がいるかと言えば、野生の象がここを訪れて交尾をするかららしい。一応柵があるが、あるものは曲がっており、夜にやってくる彼らには手を打つ策があまりないらしい。子象が母親の乳を飲むときはやはり鼻から飲むのが分かった。
一つの象小屋の屋根の上にフクロウが留まっていた。
丁度10時少し前だったので、ネパールの慣習である朝ご飯の時間であったらしく、ここの職員が一斉に食事をしていた。
見学後、先ほど船を下りる直前に見えた簡単にかけられた橋を渡って川を渡り迎えの車に戻る。吊り橋では無いけれど結構これが足下が不安定で怖かった。
渡りきると水牛の群れが川辺に向かって歩いてきた。近くで飼われている水牛たちで、何軒か分をまとめて世話をしている人がいるのだそうだ。
そこからまた車に乗っていったんホテルへ戻る。
3-3 ホテルにて休息
ホテル着(1005)象の水浴び(1100~)
8時前に出発したので2時間あまりで午前中のアクティビティーは終わったことになる。ホテルへ10時過ぎに戻ると直ぐにお茶のサービスを受ける。今回はこうしてお茶を出されることが多かった。ミルクティーだったり、ブラックティーだったり、そのときの気分で飲み分けた。このホテルの場合には、アクティビティーとその後のチャの接待はセットのもののようだった。ホテルの野生保護区へつれてってくれるガイドの一人が西洋人の女性に有料だというようなことを言っていたようだったが、コーラを持ってきて「無料だったわよ」ってしゃべっていた。細かな話まで定かでは無いが、どうもそうなっているらしい。
昼食までまだそれでも時間があったが、ガイドがそろそろ象の水浴びがある時間だというので、川辺に行ってみた。水浴びと言うが、観光客相手の商売のようだ。よく振り落とされているシーンがあり、象に乗ってああなったら困るなぁと思っていたが、その正体はこれだった。
既に始まっていて、象から振り落とされた観光客は当然ながらずぶ濡れ状態だった。初めはおとなしく乗せていた象も、しばらくすると身体をわざと右に左に降るので、すべての観光客は振り落とされる。これも演出なのだろう。象は象使いの指示に忠実に従う。それでも次から次に客は途絶えること無く、同じような光景を醸し出していた。西洋人はこうしたものが好きだ。
象は象使いの指示に従って水の中に横たわる光景もあった。果敢にも女性でも挑戦している人がいた。昨日の夕方に一緒に行動していた西洋人もチャレンジしていた。水を飲んでむせっている人を見ると、大丈夫なのだろうかと思ってしまう。とてもやりたいとは思えないアクティビティ-だ。
3-5 午後のアクティビティー
ホテル発(1516) エレファントライド(1530~1700)
午後はいよいよエレファントライドだ。また同じボロトラックに乗って、午前中に降りた場所まで行く。今度は象に乗ってジャングル探検という寸法だ。noriはジープに乗る方のアクティビティーをやりたがったのだが、それはやっていないというので諦めて象にしたのだが、例の西洋人はこの時間、そのジープライドに行っていた。そちらの方が費用が高いらしいが、加算すればできますとでも紹介してくれれば、そちらにしたのに、とnoriは諦めきれない様子だった。ガイドさんもジープの方が行動範囲が広いので、動物に出会うチャンスも多いと話していた。
象には4人で乗る。乗るために高くなっている台に上る。それから象の上にある台の角にある柱を股で挟むようにして座る。初めに乗ったカナダのおばさんが結構言い体格をしていたので、隣に乗ったjunはずうっと窮屈な思いをした。
ホテルガイドは行かないので、その人にカメラを渡して写真を撮ってもらった。
動き出した象は初めに川を渡る。川を渡る為に下ったり上ったりするそのときが、ラクダに乗ったときのことを思い出させた。ラクダは足を折った状態から立ち上がり、足を折って人をおろす。つんのめったり後ろに反りかかったりで大変だったが、同じようなものだった。
ジャングルに入ると獣道のような狭いところを進んでいく。しかもこの象ドライバーさん、独立心が強くて、他の象とは別の道を進んでいく。この点はこのアクティビティーを外の象に乗った人とは違う楽しみを与えてくれてよかった。
見られたのは、猿や鹿、鳥、ワニなどカヌーライドの時とほぼ同じだった。猿はなかなか動きが速くて写真には納められなかった。鹿は案外のんびりとしているので、集団でいるものさえ見ることができた。角の立派な雄鹿や日本の鹿と同様な鹿の子まだらの鹿など種類的にもいくつも見ることができた。クジャクもいたし、カワセミもまた見ることができた。河を象が渡るとき、川沿いにワニが数匹寝そべっていて、その近くを通過したので、かなり間近にワニを見ることができた。のんびり寝ているようだったが、それでも迫力は満点だった。バングラデシュより間近に見ることができた。
が、今回の目玉はあくまでも「サイ」なのだ。昨日象に乗った同じホテル滞在の人は2回ほど見られたと言っていたので、簡単に出会えるのかと思っていたが、なかなか見つからない。noriなど、サイはお約束と思っていたので、少し勝手が違うことに途中から気がついた。やはり自然相手なのだ。
そういうわけで、ようやく見つけられたときには興奮した。が、直ぐに藪の中に入ってしまったので、なかなか全身が捉えられない。それでもこのドライバーさんはしつこいくらいにそのサイを追いかけ回してくれたので、結構長い時間見ることができた。ありがとう。
集合場所へ戻ってみると時を同じくしてすべての象が戻ってきつつあるところだった。バラバラに動いていたのに、戻る場所・戻る時間が一定しているのはさすがにプロ、という感じがした。
junはこのガイドさんにはチップをあげてもいいねと話していたが、例のカナダ人の身体のでかいおばさんが盛んに象とドライバーにチップやら果物やらをサービスをしていたので、入り込める余地はなさそうなので、彼女に任せて車に戻ることにした。
そしてまたガタガタ道を年代物のトラックに乗ってホテルに戻った。
3-6 休憩
ホテル着(1720)
ホテルへ着くとまたもやお茶のサービス。この頃ホテルの周りには、いっぱい燃えかすが降りてきていた。見上げるとまだ降ってきている。これは自然保護区内の茅(エレファントグラス)を燃やしている為だという。例年この時期に燃やすらしい。これを過ぎると見晴らしがよくなり、エレファントサファリの好時期になるらしい。その分地元の人たちがエレファントグラスを入手できなくなることにはなる。気温が上がってきて、欧米人は上半身裸の人や半袖の人が目立つようになった。
ガイドが鼻をすするのが気になった。風邪を引いているらしい。そこで持ってきている薬の中から、noriの風邪薬を二回分渡した。自分たちが体調を崩すのも困るが、代替が用意できるだろうカトマンズまでは彼に頑張ってもらわなければならない。
3-8 タル・スティック・ダンス(1855~2000)
レストランから自室に戻りカメラを取って、急いで近くの会場まで5分ほど歩いて行った。街頭は仄かなものなので、暗闇の中人がうごめいているという感じの道を急いだ。
当然ながら既に前の方の席は埋まっていた。でもまだ我々の後からも人が入ってくる。そういうわけかどうかは知らないが、19時からと言うのになかなか始まらない。こういうとき外人は指笛を吹いたり、拍手をしたりと賑やかに催促する。
ようやく15分ほど過ぎて始まった。なかなかエネルギッシュなダンスだった。スピード感もあり、一人でも鈍い人がいたらリズムが崩れて、直接の打ち合いになってしまいそうだ。基本は白いテコンドウの意匠のようなものだが、これはタル族の民族衣装。昨日の夕方巡って小さな博物館でもこの衣装があった。
クジャクのぬいぐるみのダンスがあったり、また踊りによっては、腰の振りもなかなか色っぽいものもあった。
最後は皆さん舞台にどうぞ、ということで何人かが上がって一緒に踊っていたが、殆どは途中でリタイア。素人が踊るからと言って遠慮したリズムにはならないので、かなりハードだったようだ。