アメリカ合衆国西部国立公園周遊

9月16日(水) 快晴

起床(0500)朝食(0630)ブライス・ホテル発( 0730)ブライスキャニオン国立公園(0740~0950)昼食(1345~1435)キャニオンランズ国立公園(1545~1752)デッドホースポイント州立公園(1805~1845)モアブ・ホテル着(1930)買い物(2010~)宴会(2035~)就寝(2300)


6-1 朝

USANP10_09_03712.jpg 目覚ましの音で目覚める(0500)。さすがに疲れが出てきたようで、なかなか起きられなくなってきた。それでもモーニングコールの時刻よりはかなり早い。荷物の整理をして朝食の時間を待つのはいつものパターン。
USANP10_09_03705.jpg 夕食はかなり並んだので、早めに言ってくださいと言われていたので、少し早めにレストランへ行く(0630) 。既に行列ができていたが、調子よく同じツアーの人の後ろへくっついた。列の一番はやはりツアーの人だ。ビュッフェスタイルなので好きなものを取りに行くが、ここのホテルはメニューも豊富で、しかも野菜が多いのでいい。
 部屋に戻って少しゆっくりした。




6-2 ブライスキャニオン国立公園(0740~0950)

 朝は冷え込んでいる。予定通りにホテルを出発する。(0730)入り口まで近いホテルなので、すぐに看板に着いた。ブライスキャニオンゲート(0740)当然写真タイム。その後5分ほどでゲートを通過した。
 天然の大型円形劇場を思わせるユニークな岩層群から成るブライス・キャニオン国立公園は、1875年、エベネーザー・ブライスがこの地を探検したことからその名が付けられた。何百メートルも落ち込む峡谷は、石灰岩の多色の見事な断層がのぞまれ、その岩々は太陽の光を受け色鮮やかに変わる。また、この自然の傑作には優美な円や尖塔、窓がかたどられ、これらが松やモミなどの木と相まって、石灰岩地層の色を補っている。別名「石の都」とも呼ばれる。
 ブライス・キャニオンの代表的な景観は、ピンククリフ断崖層と呼ばれるもので主に河川の浸食により生みだされた。また奇岩・怪石は、風化や雨水の浸食によって誕生した。岩石の浸食は、その硬さや成分によって進行程度が異なるため、結果として現在見られるような奇岩群ができ、それは今も形を変え続けているのである。

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6-2-1 ブライスポイント(0747~0805)

USANP10_09_03778.jpg 悪魔の住む場所とインディアン達が恐れていたというブライスキャニオンには、カッパドキアのような岩が乱立している。この様に川や雨の浸食により尖塔群になったものをフードゥーと呼ぶ。
USANP10_09_03768.jpg 四つのビューポイントの中で 最も南にあって、また、標高の高い所にある。他のビュー・ポイントは、西からキャニオンを見る形になるのに対して、ここからは 北にキャニオンを望むことになり、少し違ったブライス・キャニオンの眺めになる。また、キャニオン南東部の景色も一望できる。
 これらに昇ってきた陽が尖った岩の先に当たって輝き始めていた。



6-2-2 インスピレーションポイント(0810~0835)

USANP10_09_03808.jpg バスで少し移動するとインスピレーションポイントに着いた。
 ブライス・キャニオンの最も中心に位置するビューポイントが、インスピレーション・ポイントだ。そして、その最も高いところにあるのがアッパー・インスピレーション・ポイントの展望台で、そこからは見下ろす視界が開けている。
USANP10_09_03826.jpg ただ、あまり時間が無いのでそこまで行かないように言われたが、noriは急ぎ足で先頭を歩いて行った。junはとても集合時刻には間に合いそうにないので、途中でnoriの戻りを待つことにした。それでも十分に眼下に広がる景色を楽しむことが出来た。戻ってきたnoriに聞くとそこでも十分だと言うことだった。
USANP10_09_03838.jpg この地には不思議な生き物が生息しているという。特に面白かったのが、マウンテンショートホーンというなのトカゲの話。それを体の悪い所に押しつけると治るといわれているそうだ。ある団体がそれを聞いて、次々にみんなやる物だから、トカゲの方が参ってしまったという。写真で見る限り気持ち悪くてとてもつかめそうもないが、信じてそうする人達もいるのだ。植物ではブリストルコーンパイン。樹齢4千年・世界最古木だ。ただそう多くはなく、1本見つけたものはそれでも500~700年程度のものだそうだ。



6-2-3 サンセットポイント(0843~0935)

USANP10_09_03870.jpg そこから更に先のサンセットポイントまでバスで移動。ビジターセンターを過ぎるとすぐ左に駐車場があり、その先がサンセットポイントの展望台になる。見下ろす先にはさまざまな形をした尖塔群があり、その下にはトレイルがある。ここでしばらく自由に散策となった。
 始めに右側のトレイルを降りていった。その先にはペトラのシークを思わせる狭い通路が待っていた。が、我が家の二人は途中で断念。あまりにも急な坂で、返りの登りを考えるとつらいものがあったからだ。しかもどんどん道が狭くなっていくので閉塞感がある。周りの岩の壁も高くて穴の中に入っていく感がある。しかし、殆どの人はどんどん下まで行っている。元気な事。ここの感じは、ペトラのシークを思い出させた。
USANP10_09_03887.jpg 一端上まで戻ってから、今度は左の道へ行った。こちらは日差しの関係もよく、フードゥーもいろいろな形が見えて、ブライスの特徴がよく見られた。道はやはり急坂だが、高い壁がないので、全体が見通せて景色的にはこちらがお奨めだ。フードゥーに穴の開いたものもあって形も面白いものが見られる。



6-3 広い大地

USANP10_09_03955.jpg ここからまたしばらく走る。89号線になるそうだ。広い大地を実感しながらの移動。いろいろな色の岩があり、地層もよくわかる。ブッシュの平原の間を通っている道を大きなトラックが通って行く。
USANP10_09_04011.jpg 途中立ち寄ったガソリンスタンドで、照り焼き味のビーフジャーキーを買う。そう美味いものでもなかったが、その後のビールのともになった。因みに、照り焼きは、英語では、「TERIYAKI」であった。



6-4 昼食(1345~1435)

USANP10_09_04202.jpg グリーンリバーという町で遅い昼食。予定では弁当と書いてあったのだが、レストランでの食事だった。スープかサラダ、どちらかを選んで好きなものを取ってくる。その後サンドイッチ。つゆにつけて食べるタイプのだが、おいしかった。またポテトフライもおいしい。毎日大して変化のないメニューだが、これがアメリカ文化なのだろう。自称金持ちのおばさんはブーブーと文句が多くなってきたが。



6-5 キャニオンランズ国立公園(1545~1752) ブライスキャニオンから320km・看板(1545)ゲート(1550)

 キャニオンランズ国立公園は、アメリカ屈指の川の一つコロラド川とユタ東部を南下する全長約1170kmのグリーン川が合流する地域にある。この一帯は最も流れが激しい所で、激流は地面を数百メートル以上も削り取り、公園名に由来する壮大な峡谷を創り出した。
約1365k㎡の面積を有するユタ州最大の国立公園である。

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USANP10_09_04301.jpg ここでも最初のバスストップは公園の看板。その後ゲートを入る。



6-5-1 グランド・ビュー・ポイント(1615~1650)

USANP10_09_04413.jpg アイランド・イン・ザ・スカイと呼ばれる地区は、キャニオンランズ国立公園の3箇所に分けられたうちの一つで、コロラド川とグリーン川に挟まれたメサ。一番代表的なエリアだ。中でもグランドビュー・ポイントから果てしなく広がる荒野と深く蛇行している川が削り取った部分が独特の風景を創りだしている。そこだけストンと落ちているのだ。
USANP10_09_04415.jpg 我々が立っているのも断崖絶壁。柵もない所なので、あまり崖っぷちまで行くと危険だということはわかっていても、あまりにも急なその面を見たいという思いもあったりして割れ目を乗り越えて崖の先端近くまで行ったりした。いつ崩れてもおかしくないようなスリルを味わう。が、実はかなりびびっていた。
 ずっと下を車が走っていたが、蟻んこの様に見える。何万年もかけて形成した地形にしばし驚愕の時を過ごす。



6-5-2 メサアーチ(1700~1740)ゲート(1752)

USANP10_09_04491.jpg バスを降りて15分ほど砂地の上を歩くと大きなアーチが目に飛び込んできた。自然に出来たアーチだという。穴から上の方を見ると青空が広がり、下の方を見ると深い谷になっている。気をつけてというガイドさんの声をよそにnoriは早速そのアーチの上に乗って記念撮影。それをまねて次々に、こちらの撮影が終わるのを待てないように、メンバーが続いてきた。 



6-5 デッドホースポイント州立公園(1805~1845)

看板(1805)ゲート(1806)デットホースポイント(1808~1840)ゲート(1845)

USANP10_09_04588.jpg デッドホースとは穏やかではない名前だが、かつて地元のカウボーイが野生の馬を追い込み、幅27mしかない半島の首の部分に柵を設けて馬を捕獲していた。しかしあるとき、喉の渇きに耐えられなくなった馬が逃げようとして断崖へ踏み出し、転落して命を落としたという話から付けられたとか。
 ここでも一番先にしたことは看板の撮影だ。その後、一番の見どころへ。途中にも素晴らしい風景が見られたが、とにかく一番の所へ行きましょうとそこへ急いだ。
USANP10_09_04600.jpg そこは180度のカーブを描くコロラド川の流れによって形成された所。ただ、残念ながら、崖の先まで行ってもその180度のカーブを見る事が出来なかった。noriは何とか全貌を見ようとかなり崖っぷちまで身を乗り出してみたが、かなわなかった。 
 今日はこれでホテルへ向かう。その途中、また虹を見つけた。

6-6 モアブ・ホテル着(1930) ラマダ・イン 4202号室 キッチン付き、バスタブ、インターネット

USANP10_09_04665.jpg 年間を通じてアクセス可能なアーチーズ国立公園にとって、人口約5千人のモアブの町は重要な役割を果たしている。
 アナザジ族やプエブロ族などの先住民族が、古くから農耕生活を営んでいたこのエリアに、モルモン教徒の開拓者が定住を始めたのは1877年からである。
「モアブ」という地名については幾つかの説があるが、聖書に登場する、モアブという名の「死海の東に位置する乾燥した山岳地帯」から名付けられたと考えられている。
USANP10_09_04663.jpg ホテルの部屋に入ってまずびっくりした。まず目に飛び込んできたのは食卓テーブルとソファア。ベッドがない、と思って部屋に入ってみると次の間にちゃんとダブルサイズの大きなベッドと机、浴室などがあった。キッチンセットも揃っていて完全に滞在型だ。今日は夕食がないので、冷蔵庫や電子レンジがあるのは非常に助かる。IHもあった。部屋を見に来た添乗員さんからは、他の方には内密にと言われたが、これだけの部屋はここだけなのだろう。超ラッキー。



6-7 買い物(2010~)

USANP10_09_04667.jpg 枝豆、シューマイ、辛みチキン、カリフォルニア巻き =約21ドル
 今日は夕食がないので、少し荷物を開けてから添乗員さんと一緒に買い物に行く。集合場所へ行ってみると我が家と男性一人しかいなかった。他の人は既に外出したか部屋食にするらしい。
 何しろレンジがあるので暖めればいい総菜を買い込んだ。が、結局は日本食から離れられなかった。



6-8 ホテル

USANP10_09_04672.jpg 冷やしておいたビールと買い込んだ食材で早速宴会(2035~)。ちょっと量が多かったかなと思ったが、完食。ほろ酔いになった所で、いつもの時間に就寝(2300)。