アメリカ合衆国西部国立公園周遊

9月17日(木) 晴れのち快晴一時雨

起床(0500)朝食(0700)モアブ・ホテル発(0802)アーチーズ国立公園(0814~1336)昼食(1350~1447)コステル・ホテル着(1745)夕食(1930~2040)ホテル(2050)就寝(2230)


7-1 朝

USANP10_09_04683.jpg 朝はいつものように早起き(0500)、といってもやはり目覚ましで起こされる。荷物の整理を終えてドアの外へ出してから朝食のレストランへ行く(0700)。が、先に行った人たちが入れないと騒いでいたので、一緒になって入り口のところでたむろしていると、レストランの人が来て、ビュッフェでは無い席の方へ案内してくれた。ということで、お仕着せのメニューになったが、皿にたっぷりと盛りつけて持ってきてくれたので、大半残してしまった。



7-2 アーチーズ国立公園(0814~1336)

モアブ・ホテル発(0802)看板(0814)ゲート(0817)

USANP10_09_04708.jpg ホテルはアーチーズのほぼ近くなので、出発するとまもなく看板に着いた。今日もまずは看板で、さあ皆さん写真を撮ってきてください、ということになった。ここの看板はちょっと控えめだ。
 ゲートを通過していよいよ国立公園の中。

          より大きな地図で アーチーズ・ナショナルパーク を表示
 ユタ州の国立公園の中で、最も新しいアーチーズ国立公園は、1978年に指定された。この国立公園は世界最大規模の、自然が創りだしたアーチ型の砂岩群で、直径が数十メートルもある砂岩のアーチが、面積約297k㎡の公園内に200以上も点在し、また、1本石の柱、尖塔、見事にバランスをとる岩など、自然の芸術が各所で見られる。
 かつてこの地域は、多層の岩を形造る堆積物を積み重ね続けていたが、コロラド台地に隆起が生じ、雨や風などの浸食によって表面の岩が削り取られたのである。そしてアーチーズのほとんどの岩を形成する、厚さ約100mのエントラーダ砂岩が露出するのである。この砂岩は石灰岩と結びついた水晶岩から成っているが、弱酸性の雨水や雪水はこれらを溶かし、また結霜作用や浸食などによって、くり抜きのアーチが誕生するのである。



7-2-1 ビジターセンター(0820~0838)

USANP10_09_04733.jpg 見学というより買い物に走る。マウスパット、スクリーンセーバー、本で、40$強。100$札を出すもおつりなし。何とか細かいお金が欲しかったのだが、残念。
 バスで坂を上っていくと、早速右に左に岩の群列が次々に見えてきた。それぞれに特徴があって面白い。勝手に名前をつけては写真を撮りまくった。



7-2-2 バランスロック(0855~0910)

USANP10_09_04812.jpg アーチではないが見逃せないポイントのひとつ。上に乗った岩が今にも落ちてきそうだ。いつ崩れてもおかしくないような置かれ方をしている。地震がない国だからこその石だ。でも全く崩れないわけではなく、隣にこれよりも小さいのがあったそうだが、1976年の冬、嵐のために崩れてしまった。だから、今のこのバランスロックもいつ崩れるかわからないという。



7-2-3 ランドスケープアーチ(0925~1054)

駐車場着(0925)ランドスケープアーチ前(0950~1008)バス発(1054)

USANP10_09_04944.jpg 予定には入っていなかった所だが、またもやガイドさんが「皆さんに是非見ていってほしい。「これを見なければここに来たかいがない。」と言って連れて行ってくれたのだ。確かにビジターセンターでもらった資料でも表紙を飾っているくらいだから、代表的なアーチなのだろう。
 バスを降りてしばらく砂地を歩いて行く。岩が砂岩質のためにやはり風で削られてしまったものだ。ここには大角羊やコヨーテ、ガラガラヘビ、サソリなどがいますよ、ということだが、昨日降った雨のためにそれらの足跡を見る事が出来なかった。
USANP10_09_04919.jpg 周りの岩岩を見ながら進んでいくとやがて大きなアーチが見えるようになってくる。始めは周りと同化して見えずらかったが、近づくにつれてはっきりと見えるようになってきた。それは思ったよりも大きいアーチだった。カメラに入りきらないほど大きかった。長さは93mもある。園内最大ということだけにとどまらず、世界中のアーチの中でもトップクラスだという。全長90m以上ありながら真ん中の幅は2mも無い。
USANP10_09_04966.jpg ただ最近では、1991年に長さ21m、幅3mの塊が滑落、さらに薄い帯状の岩石を後に残した。1995年の6月5日には15mの塊が、6月21日には9mの塊が落ちたため、今までは通過する事が出来たアーチの下をくぐるトレールは閉鎖された。そのために、柵のこちら側からの撮影となった。そのうちアーチ自体が崩壊する危険性もある。
 帰り道にウサギの足跡などを見つけたが、本物の姿はなかった。



7-2-4 ロウアー・デリケートアーチ・ビューポイント(1109~1124)

USANP10_09_05014.jpg アーチーズ国立公園を最も有名にしているのが、このデリケートアーチ。ユタ州の車のプレートにもなっていて、州のシンボルと言えるだろう。
USANP10_09_05020.jpg ここもサービスで連れて行ってくれた所。幅約10m、高さ約13.7mの窓を持つ。デリケートアーチの近くまで行くには150m近い標高差を、行きはひたすら登り帰りは下り道で往復5キロのトレイルを歩いて行かねばならない。時間的にそれは無理と言うことで、それが望める展望台へ行っての撮影となった。一寸遠すぎるのは仕方のないことか。



7-2-5 ウインドウセクション(1138~1315)

USANP10_09_05063.jpg 次はウインドウセクションというアーチがいくつも見られる場所へ行く。駐車場の周りにたくさんのアーチがあるので、どこから見て歩くかはそれぞれに任された。時間はたっぷりあるので、我が家は全部見て歩こうと欲張ったコースを選択。



7-2-5-1 ダブルウインドウ (1142~)

USANP10_09_05062.jpg 駐車場からトレイルが続いており、このトレイルは約1.6キロほどでノース・アーチとサウス・アーチの裏側を通ってループ状にまた駐車場へ戻ることが出来る。
 500~600mほど歩くと左手にノース・ウインドー、右手にタレット・アーチが見える。この辺のアーチはまだ幅が太く、比較的若いアーチといえる。 
USANP10_09_05082.jpg まずは、ノースウインドゥへ上ってみる。ぽっかりと大きく開いた穴からは、真っ青な空が見える。ギリギリまで行くとそこは断崖になっている。思ったほど人がいなかったので、ゆっくりと見たり写真を撮ったりすることが出来た。
USANP10_09_05073.jpg それから少し歩いて行く。次のアーチが見えないので少し不安になったが、どんどん歩いて行くと分かれ道に出た。それを右へ行くとタレットアーチになるが、近くまで行かなくてもはっきりと穴が見えるので、写真だけ撮って、左へ曲がった。
USANP10_09_05093.jpg そこにはサウスウインドゥがある。サウス・アーチは幅35mほどあり、ノースよりもさらに長い。穴も大きい。
 そこから、下へ降りてトレイルを歩くことにした。ただ、殆どの人はここで引き返してしまうようで、そのせいかあまりはっきりとした道ではなかった。
USANP10_09_05106.jpg 少し先まで行くとこの二つの穴が並んで見える。それはダブルウインドゥと名付けられている。ちょうどバランスよく並んでいる様は、まるで眼鏡のように見える。やはりここまでこないとこの様子を見ることは出来ないのだ。引き返してしまった人達は何ともったいないことをしているのだろう。
USANP10_09_05122.jpg 満足のいくまで写真に収めてから、同じ道を戻るのもいやなので、確かそのまま進めば駐車場に出るはずだというjunの言葉に沿って先へ先へと進んだ。が、道は険しくなるばかりでとても駐車場へ続いているようには思えなかった。あと5分行ったら引き返そう、いやあともう5分、などと言いながら進んで行ったが、とうとう不安になってたまたまそこに居合わせた外国の人に聞いてみると、この道でいいというので安心して進んだ。
 岩を上り、ブッシュの間を通り、遠くに駐車場が見えたときにはホッとした。



7-2-5-2 ダブルアーチ(1224~1250)

USANP10_09_05139.jpg 無事に駐車場に出たので、次の目的地ダブルアーチへ向かった。映画「インディージョーンズ~最後の聖戦」の撮影ロケ地になった所だそうだ。
 このアーチの形も摩訶不思議。二つのアーチが微妙に組み合わさっていて、自然の力のすごさをまたもや知ることになった。その大きく開いた穴から、本当に雲一つ無い目に痛いほどの真っ青な空が見える。もう最高の条件下にある。
USANP10_09_05145.jpg noriは少し上まで上っていったが、もう足がフラフラしているjunは下でへたり込んでnoriを待った。それなのに、というか、帰り道足を滑らせて転んだのはnoriの方だった。
 まだゆっくりしていたい気持ちもあったが、今日もこれからの移動があるので、引きあげることになった。昼食もまだなのだ。
 ゲートを出たのが13時36分。これでアーチ-ズ国立公園ともお別れだ。



7-3 昼食(1350~1447)

USANP10_09_05232.jpg 昼食は、モアブの町に戻って、ホテル近くの四川椿という中華料理店で、中華のビュッフェ。中華はこの後もう1回あるのだそうだが、ここのが一番美味しいですよとガイドさんは言った。確かに美味しかった。



7-4 コステルへ

USANP10_09_05283.jpg 16時12分、バスはコロラド州に入る。途中、休憩・買い物(1630~1650)をして、17時35分コステルに入る。ここでコロラド州に入った。トイレ休憩の所では、またもやビールを1ケース12本を購入。8.33$。水とビールは驚くほど安い。
 今日も虹が見られた。



7-5 コステル・ホテル着(1745) BAY MONT 336号室

USANP10_09_05331.jpg 本日の宿泊予定はコンフォートインというホテル。のはずが、行ってみるとそこにあるのは、別の名前のホテル。おかしいなとガイドさんがフロントへ確かめに行っている間、我が家は前回のフランスの件を思い出し、不安になる。添乗員は、呑気に、雨が降っているから雨よけカバーをしたせいかもしれません、などと言っているが、かなり高い看板に違った名前のホテルの入ったカバーをするはずはあるまい。そこへガイドさんが戻ってきて、直前に名前が変わったのだという。予約はきちんと入っていますと言うことでひとまず胸をなで下ろしたが、こんなことってあるのかい?という感じだ。たぶん経営体が変わったのだろうが、予約等は全てそのまま引き継がれていたようだ。
USANP10_09_05354.jpg 建物は入り組んでいてややわかりにくい構造だが、どうにか部屋を探し当てた。今日も角部屋で南と東に窓が開いている。
 ベッドは相変わらず大きい。特にjunが選んだ方は枕が5つも付いているキングダブルサイズだ。おかげでゆったりできそうだ。



7-6 夕食(1930~2040)

USANP10_09_05346.jpg ホテル近くのレストランへバスで移動。エルクの肉料理だ。ハンバーグのようにミンチ状にして焼き上げたもの。臭いも特に気にならず食することができた。ただ、このミンチ状にしたのは、我々の口に合うようにと特別に頼んだものだそうだ。現地の人はステーキなのだろうか。



7-7 ホテル(2050)

USANP10_09_05355.jpg 冷蔵庫はないのだが、やはり氷が手に入るのであらかじめ冷やしておいたビールで小宴会をして就寝(2230)。