カダフィの国リビア

2009年12月30日(水) アカクス山中 快晴 暑い


起床(0630)朝食(0700)セブハホテル発(0849)昼食(1246~1410)エル・アウェント(1612~1650)アカクス山中(1700~)マジックロッジ着(1840)夕食(1930)就寝(2040)


7-1 朝

libya_2660.jpg 今日からはいよいよ砂漠地帯に突入する。夜は寒くてたまらなかったが、砂漠の夜はもっと冷えるというので、その練習だ、と思うことにした。いったい砂漠はどのくらい冷え込むのだろう。不安がよぎる。氷点下以下になるとも聞いているからだ。ともかくも6時30分に床を離れる。
 7時に朝食を軽く済ませて,出発。


libya_2798.jpg 今日からは砂漠用の4WDに分乗する。当然トヨタのランクル。やはりこの車が一番いいのだそうだ。1号車はリーダー達が乗る。あとの4台に、客が分乗して乗ることになった。誰が何処に乗るかは添乗員さんが決める。今回は二人組が4つ、一人参加が4人と丁度4という数なので都合が良かった。
 我が家は今日は2号車。ドライバーは、アシュラフさん。地図はグーグルからだがここではクリックしても開きません。次項で示す地図によって下さい。
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7-2 アカクスへ

・セブハホテル発(0849)・昼食(1246~1410)・エル・アウェント(1612~1650)


                より大きな地図で アカクス を表示(青が今日の行程)
libya_2680.jpg スーツケースとパスポートをホテルに預けて、夏のアメリカ旅行で買ったルート66のバッグに必要なものを詰め込んだ。それは車の後ろに入れる。他にちょこちょこ必要なものはリュックに入れて手元に置いた。
 昨日までは水が0.5リットルだったが、今日からは一人1.5リットルになる。冬はもてあますということを聞いていたが、何に使うかわからないのでとりあえずはいただくことにした。といっても、これまでの分が2リットルくらい残っているのだ。またいつものように水大臣になりそうだ。


libya_2691.jpg 9時過ぎに検問所を通過した頃から砂漠に入った。もう右も左も砂だらけ。何も見る物はない。それでも、道はちゃんと舗装されているので、ランクルの力を発揮することはない。しばらく行くと町を通過。畑もちらほら見られるようになる。砂よけのためか、ナツメヤシの葉で柵が作られてもいた。人はどんな所でも生きる工夫を欠かさない。


libya_2685.jpg 最初のトイレ休憩はガソリンスタンド。ここで、懐かしいペコちゃんに会う。といっても何故そのお菓子のパッケージがペコちゃんなのか全くわからない。中はカステラのようなもの。ミルキーの味はしない。とりあえずゲット。


libya_2718.jpglibya_2715.jpg その次に止まったウバリという街で、ターバンを買う。正式にはターバンとはいわないのだが、わかりやすいためにそう言い合った。noriは緑、junはピンクをそれぞれ3mずつ買った。1m2LDで×6m。早速店の人に巻いてもらった。あっという間に巻いてくれた。
libya_2743.jpg それからまたしばらくはひたすら走る。途中で野ションをしたり,ラクダを見たり、砂漠地帯を実感しながらの走行だった。気温はどんどん上がってきたようで、暑くなってきた。

7-3 昼食

libya_2751.jpg しばらく砂だけを見ながら走っていると,車はその砂漠の真ん中へと入り込んだ。何事かと思ったら、先行していたキッチンカーが木陰にテーブルセッティングをして待っていた。1本の木だが、その陰が有り難かった。
 今回の砂漠ツアーでは、4WDの他にこのキッチンカー(トラック )というのが付いてきて、我々の食事の面倒を見てくれる。今回がその1回目。どんなものが出てくるのかと思ったが、いやあ、素晴らしい。


libya_2752.jpg 材料はありふれたものなのだが、飾り付けが工夫されている。大皿に盛りつけてあるのを、自分で盛りつける。見た目だけでも美味しそうだが、実際口にして見ると、美味しかった。存外新鮮な野菜類のようだった。他に、パンとかジュース、バナナも付いてきた。


libya_2822.jpg その後しばらく走って、エル・アウェントという所で最後の休憩。というより、ここで5日分のガソリンを確保する。カフェもあるので、お茶を飲むことも出来る。周りにはトアレグの人達のお土産物屋がでていた。アクセサリーやナイフなどだが、見るだけだ。
 ここまでが舗装されている道路で、ここからいよいよ砂の中の道になる。

7-4 アカクス山中(1700~)

libya_2849.jpg 走れども走れども砂漠で、そろそろ飽きてきた頃、2頭のラクダに乗った人達を見た。そこで車が止まってくれたので撮影タイム。月夜ではないけれど、まさに月の沙漠の世界。時がゆったりと流れていく。


libya_2875.jpg それからまたしばらく何もないところを走っていく。この辺りは、砂漠と言っても土漠地帯だ。細かい砂の地帯。車は隊列を組んで進んでいく。が、うまい物で、前の車から上がる砂埃をかぶらないように道をずらして付いていく。
 そんな中にも木の柵があった。だれが何のために?ラクダのためかな、とは思うが、近くにラクダは見当たらないし。

7-4-1 親指岩 (1804~)

libya_2946.jpg ようやく観光地に着いた。
 所々に荒々しい岩が見えてきたのだ。石も黒みを帯びてきて、エジプトの黒砂漠のようだ。
 そんなことを思っていると、ドライバーさんが親指を立てて一定の方向を指さした。そちらの方を見ると,所謂親指岩が見えてきた。
libya_2953.jpg なるほどそう言われればそう見えないことはない。グルリと回ると見え方が違ってきますよ、ということで、グルリと歩いてみて回った。こちらから見ると妊婦さんなのだとか。
 この岩は19mほどの高さがある。

7-4-2 岩絵 (1806~1825)

libya_2975.jpg 車に乗って少し移動すると今度は岩絵だ。ようやくお目にかかることが出来た。これを見るためにこのツアーに参加したのだ。
 7千~1万年前にかけて岩絵が描かれたようで、ここに見られるのは8千年前くらいのものと思われるそうだ。ラクダやゾウ、男女の姿が見て取れた。


libya_2984.jpg その後も近辺の奇岩を見ながらこの日の宿舎へ向かった。そろそろ日も落ちてきていたので、ちょうどいい時間だ。

7-5 宿泊地

・マジックロッジ着(1840)・夕食(1930)・就寝(2040)

libya_3016.jpg 今夜はマジックロッジと言うところに止まる。予め調べておいた写真とは違っていた。
 砂漠の一角にあるテントの村になっていた。入口を入って3本目の通路を左に入って右の2軒目だ。一つの通路には向かい合って計6軒のテントがある。それが我々の団体の一角だ。足を引きずっているnoriを見つけたロッジの人がすぐに駆けつけて,大きな荷物を運んでくれた。


libya_3018.jpg 中に入るとベッドが二つあった。トイレもシャワーも付いている。テントと言ってもそのくらいの広さがある。そして一応電気も付いている。


libya_3022.jpg 勿論靴のまま入るのだが、砂の上に直にベッドか置いてあるんではなく、10cmくらいの厚みのある板が敷いてあってその上に部屋ごしらえがしてあるので、何とかホテル風の雰囲気はある。ただ、やはり狭いので荷物を広げるのには苦労した。


libya_3024.jpg そのうち日も落ちていよいよと言うときに停電してしまった。その後しばらくは付いたり消えたりしていたが、とうとう駄目になってしまって、懐中電灯の生活を余儀なくされた。


libya_3029.jpg 夕食は別の大きなテントで摂る。荷物を全て置いていくのだが、このテントに鍵というものはない。他の団体や土産を売る人がいるのに何と不用心。ただ、入口に何本か紐が付いているので、とりあえずそれを結んで出かけた。


libya_3035.jpg そこは電気系統が別なのか、煌々と灯りが付いていた。
 メニューは、スープ、サラダ、チキンのクスクス、リンゴ。スープとサラダは何処に行っても出てくる。肉は、チキンか羊。
 食事の後、空を見上げると星が綺麗だった。
 少しそれを眺めてからテントへ戻った。電気も付かないし、何も出来ないので、シャワーも浴びずにベッドに潜り込んだ。