カダフィの国リビア

2010年1月3日(日) ウバリ砂丘 快晴・暑い

起床(0615)朝食(0730)タルキバキャンプ発(0840)ウバリ砂丘(0840~1336)昼食(1350~1425)タルキバキャンプ発(1455)セブハホテル着(1645)夕食(1935~2100)就寝(2230)


11-1 朝

libya_4811.jpglibya_4808.jpg 夜中にトイレに行ったが、ぐっすりと眠ることが出来た。
 6時15分に起きて、すぐに洗面に行った。混まないうちにと思ってのことだが、さすがに一番だった。この時間でもお湯が出るのは有り難かった。久しぶりにゴシゴシ思いっきり顔を洗い、歯を磨いた。テント生活の時にも、生活水と言うことで洗面器に水はもらえたのだが、こうはいかない。気持ちよかった。
 帰る頃に次々と人が来た。
libya_4810.jpg 7時30分からの朝食には、おにぎりが出た。添乗員さんの心遣いだ。有り難い。他には、いつものようにパンと乾き物。
 今日は砂丘地帯のドライブ。途中のガブロン湖では浮遊体験が出来るというので、二人ともパンツの代わりに水着を着けた。

11-2 ウバリ砂丘 (0840~1336)

 タルキバキャンプを8時40分に出発。今日は砂丘と湖巡りだ。湖と書いたが、正確には規模的には池だろうか。ただ名称は皆○○○湖ではある。かつてこの地域には20以上の湖があったが、現在はほとんど干上がってしまい、残るおもなものは4つだけ。これからそれを見に行く。これらは全て塩湖。

                より大きな地図で アカクス を表示(水色が今日の行程)
 今日は4WDで出かけるのは5日目と言うことで、どの車に乗るかはくじ引きとなった。4号車にだけは当たりませんようにと思っていたら、残りくじで5号車。しかも人数は3人。当たりだ。というのも1号車の調子が悪いとかで、車は4台になってしまい、4人乗るところが出たからだ。
 5号車は昨日と同じモハメドさん。本当は3号車が良かったのだが、そこだと4人になってしまう。我が家には窮屈だ。
libya_4822.jpg タルキバキャンプは、ウバリ砂丘にあるので、出るとすぐに砂丘に突入する。


libya_4827.jpg 文字通り砂の丘。その平らなところを選んで走るのだが、どうしても丘を越えなければならないときがある。いや、越えなくても良いのに、わざわざ丘に上がるときがある。多分、サービスのつもりなのだろう。こちらも、キャーキャーと嬌声を上げるからドライバーもそれを楽しんでいる節がある。4号車のドラーバーなど、若いのにそう言う声を聞くとニヤニヤする。写真はこれから登る丘。タイヤの筋が縦に真っ直ぐに着いている。ここを登って下りるのだ。まるでジェットコースターのようだ。


libya_4837.jpg 一度写真タイム。見渡す限りの砂の山。誰も足を踏み入れていないところは、本当に綺麗だ。風紋も出来ている。


libya_4833.jpg ところがそんな中に、時々廃車を見つける。多分不当に放棄したと思われるが残念なことだ。

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11-2-1 マハルーガ湖 (1928~0945)

libya_4861.jpg 一寸したオアシスになって、ナツメヤシが生えている。かつては水があったが、15年前に干上がってしまったという。ただ、今でも地下には水が残っているので、こうして植物が生育している。


libya_4858.jpg ここのナツメヤシに実がなっていた。丁度手が届く高さになっているので、みんなで実を積んでは食す時間とあいなった。junは嫌いなので食べなかったが、甘くて美味しかったそうだ。
 ここは予定にはなかった湖だ。ドライバーさんのサービスだということだ。

11-2-2 ガブロン湖 (1017~1126)

libya_4914.jpg ウバリ湖群の中で一番大きな湖。それを見下ろすところでまずストップ。全体を見渡すと、三方を木々に囲まれ、一歩は砂丘になっている。水が汚いですよ、と聞いていたが、そこで見る限りはとてもきれいに見えた。


libya_4929.jpg そこから歩いて行く人は歩き、車で行く人は車でということになった。ところが車を希望したのは何とjunだけ。一寸恥ずかしい気もしたが、急勾配を見ると、とても歩く気にはならなかった。


libya_4924.jpg ということでこれがjunの乗った車。


libya_4935.jpg noriは杖をついているのに頑張った。手を挙げているのがnori。早く下に着いたjunが撮った。これを見ても、いかに大きな丘かわかるだろうというものだ。


libya_4937.jpg 下で合流して、改めて湖を見る。青い空と青い湖。そこに映る砂丘、まるで絵はがきの世界のようだ。


libya_4942.jpg さすがにここは観光地とあって、客も車も多かった。土産物屋もあり、その前では客寄せなのか、歌と踊りを披露していた。


libya_4946.jpg さて、浮遊体験はどうしようと悩んだ。というのも死海のイメージがあったから、ここへ来る人は当然のようにそれを体験するのかと思っていたのに、誰もいない。陽気なイタリア人もいたのに、誰も入っていない。というより、入ることを前提とした湖への降り口がない。ようやくけもの道のようになっている細い道を見つけた。もうそこで、我が家は断念。岸から急に深くなっているようにも見えるからだ。
 代わりに我がツアーの人が入ったので、記念に写させてもらった。その人によると、水は温かいと言うことだ。深い方へ行けば、お湯のようだと言っていた。


11-2-3 マフ湖 (1136~1145)

libya_4979.jpg 砂丘の中にある湖。今にも砂に埋もれてしまいそうだ。周りのナツメヤシも葉の部分だけを残して埋まってしまっている。


libya_4975.jpg あまり大きくない湖だが、しっかりとお土産屋さんはいた。彼らは動きもせず寝転がって、我々を手招きしていた。一つ売ればその日の商売は終わるような生活なのだろう。

11-2-4 砂の松島

libya_5020.jpg 結構このフレーズが気に入っている。マフ湖からこっち、それまでの砂だけの風景と違って、ブッシュが結構目に付く。時にはナツメヤシが伸びている。砂の中に点々としているその様が、松島のようだと思った。変化が見られると、車窓が楽しめる。


libya_5094.jpg とは言っても、やっぱり砂の丘を上って行く。その上りきったところで一時休憩。


libya_5113.jpg 遠くにウンメルマ湖を望む。ナツメヤシに囲まれた細長い湖だ。

11-2-5 ウンメルマ湖 (1234~1245)

libya_5136.jpg 丘を下って、湖畔に着いた。ここも綺麗だった。二人で記念撮影。後ろの、湖に映った景色が何とも素晴らしい。それにしてもnoriはすっかり現地の人になりきっている。


11-2-6 マンダラ湖 (1255~1300)

libya_5155.jpg 13年前から水が干上がった状態が続いている。水があったときには、湖の色といい周りの景色といい、素晴らしかったそうだ。他の湖より標高が高いせいか、地下の水脈が涸れたせいか、これと言ったはっきりした理由はわからないそうだ。
 かつては賑わいを見せたこの辺りも、湖がこの状態では土産物屋もなく、周りの建物も廃墟となっていた。


libya_5208.jpg タルキバキャンプを見下ろす所でのストップを最後に、昼食の為タルキバキャンプへ戻った。
 今日は本当に砂漠を走った、という感想だ。子供の頃から砂漠と言えば、今日のような砂漠ばかりをイメージしていたからだ。テント泊というものも初体験出来たし、大満足の砂漠ツアーだった。

11-3 昼食 (1350~1425)

libya_5234.jpglibya_5228.jpg 一旦部屋に戻ってすぐに昼食となった。これでキッチンカーのシェフさん達の料理も終わり。目新しくはない食事だが、有り難い気持ちが大きい。感謝の気持ちと共にいただきます。
libya_5237.jpg その後は、セブハへ向けて出発となるので、部屋へ戻って荷物の最終チェック。忘れものがないことを確認してキャンプを後にする。

11-4 セブハへ

libya_5247.jpg タルキバキャンプを14時55分後にする。走り出してすぐに舗装道路に入った。やはりこうなると楽だ。
 15時に検問所を通過した。その頃から左右に畑ナツメヤシなどの木々が多く目に付くようになる。
 気温は高いようで、アスファルトの道には逃げ水が見える。120kmほどのスピードで(最高は130kmを確認した)走るが、逃げ水は捕まらない。当たり前だが、そう言うのも面白かった。


libya_5271.jpg 1時間ほど走ってガソリンスタンドで休憩。給油とトイレ。我が家は小袋詰めのお飴をお土産として買い込む。。


libya_5276.jpg この後、畑が多くなった。畑といえば、初めてそこで働く人を見かけた。広い畑は、巨大スプリンクラーを使用するために、円形になっている。丁度アメリカ上空で飛行機から見た畑のように。それほどではない畑では、ビニールシートで畑を覆うやり方をしている所もあった。人はどんな所でも工夫しながら生きる努力をしているのだと思わされた。


libya_5308.jpg 昔の城壁(セブハ城)が見えると、セブハの空港に近づいたことがわかる。
 ホテルまでもう少しだ。街に入る前にもう一度検問があった。

11-5 セブハ帰着 セブハ フェザン 324号室

libya_5315.jpg セブハのホテル着には16時45分に到着。ほぼ2時間でホテルに着いた。思ったより早かった。スーツケースやパスポートを預かってもらっていた前回と同じホテルだ。車から荷物を下ろすとき、junがドライバーさんから受け取っていたら、noriに向かっておまえがやれという風におどけて見せた。だいぶ馴染んで親しくなれたからこその事だ。


libya_5317.jpg ソファーに座るとホッとした。砂漠も楽しかったが、やはりこの方が落ち着く(5317)。 部屋は、324号室。前回より1階下になる。今度はいい部屋だといいなあと思っていたが、ほぼ同じ作りだった。違うのは、洗面所が広かったこと。前回の倍はあろうかと思われるほどで、バスタブもある。エアコンも調子よく動いて、すぐに温かくなった。


libya_5320.jpg 夕食まで時間があるので、たっぷりのお湯に入ることが出来た。幸せじゃー。ただ、やはり水はけが悪いので、水栓を少し上げては流しの繰り返しで、結構時間がかかり大変だった。
 その後は、久しぶりに対面したスーツケースに、砂漠用の荷物を詰め直すなど荷物の整理をしたり、記録を付けたり、写真を印刷したりした。

11-6 夕食 (1935~2100)

libya_5328.jpg 夕食はホテルから出て、バスで5分ほどのトルコレストランで。
 トルコの人がリビア風に工夫をしながらトルコ料理を出すという所のようだ。中はコンクリート打ちっ放しのようで、壁に飾りとかもなく、寒々としていた。テーブルや椅子も簡単な作りのもので、とてもレストランというイメージからはほど遠い。


libya_5338.jpg メニューは、ひよこ豆のスープ、ホブス(パン)、サラダ、ミックスグリル(チキンとラクダ肉のケバブ。手前の長いものがラクダ肉。ミンチにしてある。。ラクダ肉は初めて口にしたものだが、ミンチにしてあるせいか、あまり独特の臭いとか味とかは無かったように思う。アメリカでエルクの肉を食べたときもミンチ状だった。慣れない人にはこうするのがベストということか。


libya_5332.jpg でも、目先が変わって美味しかった。特にホブスは焼きたてで温かくて最高だ。

11-7 就寝

libya_5324.jpg 先にも書いたが、今度の部屋は暖房が効いたので快適だった。久しぶりに手足を伸ばしてのんびりとした。片付けやら明日の準備やらをしてから、22時30分に就寝。さぁ明日はガダメス入りだ。