2010年1月4日(月) セブハからガダメスへ 快晴・寒い
起床(0430)朝食(0630)セブハ発(0740)昼食(1155~1255)ガダメスホテル着(1723)夕食(1930)就寝(2100頃)
12-1 朝
起床4時30分。何故に、こんなに早く目が覚めてしまうのだろう。二人とももう眠れそうもないので、仕方ないので起きた。
すぐにnoriがお湯を沸かしてお雑煮を作った。お雑煮といっても、薄切りのお餅と松茸のお吸い物。この方法はこの会社で教えてもらったが、なかなかに重宝している。
定刻の6時30分になったので朝食のバイキング会場へ行ったが、お雑煮を食べてしまったので、それほど食欲もなく簡単に済ませた。
12-2 ガダメスへ
今日から、また大型バスになる。前に乗っていたもので、ドライバーさんは、昨日トリポリからセブハまで10時間もかけて我々を迎えに来たのだという。連日の長距離で、体力的に大丈夫だろうかと心配する。今日はひたすら走るだけの1日なのだ。セブハのホテルは7時40分に出発した。
見るべき物は何もない。走行距離は900kmとか。100kmで走っても9時間もかかる。実際にはそんなに早くは走れないから、一体何時に着けるのやら。
そんなことで出発は早い。外へ出ると寒い。砂漠でも朝はやはり寒かったが、すぐに気温が上がって暑くなったが、こちらではどうだろう。そんなことを思いながらホテルをあとにした。
12-2-1 トイレ休憩 (0840~0850)
1時間も走ってすぐにブラークのカフェでトイレ休憩。バスの中も寒くてたまらなかったので、コートに手袋という出で立ちでいたが、良かった。昨日までそれほど寒くなかったので、タイツをはかなかったのが失敗だった。
カフェといっても、コンクリートのままの粗末なもので、きらびやかな雰囲気は全くない。それでも、お茶を飲むとかお土産を買うとか無理にしなくてもトイレは使わせてくれる。というか、もしかしたら、会社の方で負担しているのかもしれない。
そこからまたひた走る。真っ直ぐな道路と左右の土漠、見渡す限り何もない。道路は舗装されていて快調だ。すれ違う車も殆ど無く、時折トラックなどを見かけた。
12-2-2 昼食 (1155~1255)
シュエルフという町のハムラーレストランで昼食。この辺りはハムラー砂漠というのだそうで、そこから名前を付けたのだという。
メニューは、パン(温かい)、サラダ、チキン&パスタ(jun)、ラム&クスクス(nori)。ラムは炭火で焼いてあったので、チキンよりも美味しかった。こうした長旅では食事が唯一の楽しみだが、概して町の長距離トラックのドライバーなどが利用する素朴なレストランは食事がうまい。
このレストランの入口に、旅行会社のシールがたくさん張ってあったを見つけたので、我が家も便乗してはらせてもらった。これでどのくらい貼り付けたのかなあ。なかなかこういう機会がないので、嬉しい。
食事のあと、近くに数軒小さな店があったので、買い物に走った。
我が家がそこで買い込んだのは、リビア製ハリッサ。先に行った大きなスーパーでは見つからなかったものだ。手頃な大きさと値段(0.5LD)に12個も購入した。勿論言葉もわからないので、筆談になるが、算用数字で書いてくれるので、もしくは電算で表示してくれるので、困ることはなかった。
この頃になるとようやく日差しが暖かくなってきた。
12-2-3 青空トイレ (1400~1410)
しばらく走ると青空トイレになった。それはこんな場所。
砂漠地帯で何度も経験しているが、はてさて、この様な所ではそう簡単ではない。それでも少しの窪みを見つけて済ますしかない。junはその決断は早いのだが、中には探しあぐねてウロウロするばかりの人もいる。見られてなんぼというわけでもあるまいに、という開き直りがjunにはある。恥じらいを失いつつあるのかも。
中には傘を持ってきていて目隠しにしている人もいる。なるほどと思うやり方だ。
12-2-4 砂漠のライオン上映
その後も全く代わり映えのしない風景の中をバスは走る。
そこで、ガイドさん所有の「砂漠のライオン」の上映会と相成った。
アラビア語しか無いので、場面ごとにガイドさんの解説を添乗員さんが通訳する方法で進められた。
大まかなあらすじは、「北アフリカのサハラ砂漠を舞台にイタリアの独裁者ムッソリーニの野望に立ち向かう遊牧民(ベドウィン)反乱軍とその指揮者オマール・ムクタールの勇敢な姿を描く。ムクタールは、信望厚い教師であり、“砂漠のライオン"と呼ばれる程の勇敢なる戦士であった。が、捕らえられて、1931年に処刑された。」というもの。
主演はアンソニークイン。アメリカの実力派俳優だが、しっかりとアラブ人になりきっていた。
日本でもDVDがあるというので帰ったら借りてみよう。(帰国後noriが図書館から借りてきてくれたので実際に見た)
12-2-5 シール2枚目 (1710~1720)
途中また青空トイレをして、デジルという町のカフェでまたトイレ休憩。バスはトイレの時にしか止まらない。
そこでまた、シールを貼らせてもらった。今回2枚目だ。トイレの時にいつもこのシールを持っているわけではないので、なかなか枚数が増えないが、1日で2枚とは運がいい。
ここまで来ればガダメスまで残り100kmとか。先が見えてきた。
出発して5分ほどすると、地表に白いものが目立つようになってきた。これは、塩が浮きだしてきている地域なのだそうだ。
検問所に来ればあと50km、空港に来ればあと20kmなどと言われてどんどん近づくのを心待ちするようになった。ガダメス空港には、週3便しか来ないそうで、観光客は使っていないとか。小さな空港だ。
12-3 ガダメス カフィラ 16号室
程なく、カダフィー大佐の看板が目に飛び込んできた。やけに懐かしい。
18時53分、ようやくガダメスのホテルに着いた。新市街の外れといった場所にある。アーチ型の入口がかわいらしい。
すぐにチェックインをした。この際、パスポートを集めるのだが、キーを配るときにも感じた事なのだが、添乗員さんが声をかけると、一人参加者はでんとソファに座ったまま添乗員さんが寄ってくるのを待っている。夫婦者はどちらかが立って添乗員さんのところへ寄っていく。この違いは何なのだろう。
まあ、そんなことにいちいち目くじらを立てるのも疲れるので、キーをもらって部屋へ行く。ベッドカバーも部屋飾りもかわいらしい感じだった。枕元にも荷物が置ける違い棚があり、洒落た部屋の作りだ。
エアコンもバスタブもばっちりだ。とりあえず風呂に入った。
12-4 夕食 (1930~)
夕食はホテルのレストランにて。少し遅れて始まったには理由があって、何とそうめんが出たのだ。この会社のサービスの一つなのだが、いつもいつもご苦労さんと思う。前回のアンケートで、そこまでしなくても、と書いたが、実際に目にすると有り難い。それと例のジャマイカジュースも出た。他に、豆のスープ、サラダ、チキン、リンゴなどが出た。
壁のところにリビアの民芸品が飾ってあった。その中の靴がかわいらしかったので、これをお土産にしようと決めた。