2a 12月27日(月) ダッカからモングラまで
起床(0530)出発(0730)フェリー(0949~1127)ガソリンスタンドにて昼食・ランチボックス(1200~1230)モングラ港着(1444)乗船(1452)軽食(1534~)小舟クルーズ(1640~1741)夕食(1920~2010)就寝(2030)
2-1 朝
今日は移動が長い。元々は飛行機での移動だったのだが、旅行社曰く「たまに軍隊が使用するために運行がキャンセルされた」ということで、その分を延々といかなければならない。したがって出発も7時30分と、昨日というか今日未明に到着した割には早め。
これはたぶんダッカではなくて、その先の到着空港の予定によるものだと思われる。というのは、ダッカの空港は二つあって、例のダッカ事件の古い空港は現在はもっぱら軍が使用しているから、ダッカの事情ではないと思われる。
朝食は少し早めに行ったが、開いていた。しっかりと頂く。卵を焼くコックさんが、数を間違えたのか、順が物欲しそうな顔に見えたのか、わざわざ運んで持ってきてくれた。
バスはすごい年代ものだ。かなりこすった跡があり、塗装もあちこち剥げていた。これでこれからバングラを移動するのだ。正直かなり見た最初は、引けた。車体はHINOとなっている。イギリスからの独立だからなのだろうか、右ハンドルで日本と同じ。
我が家はCグループと言うことで、最後の乗車になるので、一番後ろの席にした。ほかのガラスは色が入っているが、ここだけ素ガラスなのだ。写真を撮るのには結果であるが、好都合であった。
一人一シートをとっても余裕があるので、先を争ってと言うこともない。
2ー3 フェリー
フェリー乗り場着(0900)乗船(0920)出航(0949)フェリー降り場着(1127)下船(1145)
飛行機の代わりに、ポッタ川(ガンジス川)をフェリーでわたる。対岸が見えないくらいに広い川で、海と見間違うほどだ。この辺の風景は、大陸ならではのものといえるだろう。
さてさてフェリー乗り場は大混雑だった。私たちのバスが乗れる順番を待つ。
しばらく待たされた後乗船となったが、まさにプロの技、というべき乗り方で、どの運転手も手慣れたもので、狭い船の上で切り返しながら詰め込んでいった。ということで、びっしりとバスを詰め込むのにまた時間がかかる。おそらくは10台前後ものバスを積み込んだであろうか、ようやくフェリーは出航した。我々は出航前にバスを降りて、船の舳先へと移動した。
2ー3ー3 川イルカ
港を出て少し進んだ頃、川イルカが水面を飛び跳ねていた。が、一瞬のことなので、見えたと思ってもカメラに収めることはできなかった。海のように集団で、何度も跳ねるのではなく1頭だけで行動しているようだ。しかも1回跳ねてからその次までに時間があるので、方向がわからなくなってしまう。
しばらくカメラを構えていたりもしたが、結局あきらめた。
2ー4 昼食 ガソリンスタンドにてランチボックス
バスに乗り換えてまたひた走る。大きな橋も渡る。川に全て橋が架けられればもっと交通の便もよくなるのだろうけれど、とにかく川が多すぎる。それも川幅が日本のとは比べ物にならないくらい広い。それでも各国の援助でぼちぼちかけられてはいるらしいが、なかなか難しい問題だ。途中ガソリンスタンドを借りてランチボックスタイム。
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2ー5 道々
川を渡ったこちら側はより肥沃な土地らしい。
農作業をしている人たちが多く目に付いた。それにしても本当によく働いている。いつもなら風景に気を取られるのだが、今回は、働いている人ばかりが目に付く。
勿論見かけたことのないような風景も目にするが、それらは畑に現れる。
さらに行くと、デルタ地帯に近づいたのか、道の両側に水田が見られるようになった。苗代があったり田植えをしている人がいたり、無駄にしている土地は一つもない。その土地の土地柄を生かして作物を作っていることが伺える。
川の中にまで耕作地が
下の上空からの写真でよくわかる
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2ー5-1 エビなどの養殖
モングラ港へ近づくにつれてバスの両側は大きな池に埋め尽くされるようになった。聞けばエビを中心とした魚介類の養殖をしているという。養殖されたもののキロあたりの単価は、牛肉の三倍以上で取引されているという。つまりはこれらは現地の人々用ではなく、もっぱら輸出用。
池の中にぽつんと小さな小屋を見ることができるが、これは夜間の監視用の小屋だという。こうした面からも、この産業が外貨獲得の貴重な産業になっていることが伺えた。輸出先は日本かと思っていたら、もちろんいくらかは輸入をしているらしいが、その四割は旧宗主国であるイギリスへの輸出と言うことだ。今では、繊維産業に次ぐ輸出産業になっている。