ハンガリー全世界遺産訪問 第七日目

7、5月12日(木) 晴れ 走行距離355㎞

起床(0445)朝の散歩(0545~0640)朝食(0650~)ホテルの塔(0725~0745)リラフレドホテル発(0759)アグテレク鍾乳洞(1042~1220)昼食(1515~1645)ホローケー散策(~1730)ブダペストホテル着(2040)夜景撮影(2040)就寝(2300頃)

7b ホローケー村のピロシカおばさん

7-7 ホローケー(1515~1645) wh_logo.gif262

 ホローケーという村の名前はハンガリー語の「カラス」と「石」を組み合わせたもので、魔女がカラスたちに石を運ばせ、城を作り上げた民話に由来するという。異伝では、隣国の女性が城に幽閉されたときに、その乳母の依頼で悪魔がカラスたちを使い、城の石を持ち去って助け出したからともいう。現在の村の紋章でもカラスが使われている。(以上ウィキペディアによる)
 ガイドさんは、前者の説をとっていた。
 今世紀初めに建てられた木造の家が現在126軒ある。家の側面の妻飾りには、イニシャルや家によって異なる図柄のくりぬきがあり、表札の役目をすると同時に煙ぬきの穴にもなっているのが特徴。
 民家のいくつかで宿泊が可能で、村のレストランでパローツ料理を食べることも出来る。

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7-7-1 食事(1515~1609)

 今日は大回りをした影響があったし、またアグテレク鍾乳洞の現地のガイドさんが非常に熱心だったりしたこともあって、予定が大幅に遅れている。
 そんなわけで、ホローケーについてついてすぐに昼食となる。といっても、3時を回っていた。今回のツアーメンバーはしかしながら誰一人として文句を言う人はいなかった。全体にこの旅行はうまくいっているし、スタッフも頑張っているからだ。
 さて昼食は村の中にあるレストランになっている民家で。
 ウエルカムドリンク(プラムのウオッカ、50度の強い酒)、パローツ風スープ、パローツ風ポークポテト添え、クレープ(パラチンカ)、コーヒー。

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7-7-2 ピロシカおばさんの話(1609~1645)

 食事の時にすぐにウエルカムドリンクを持ってきてくれたのが79歳のピロシカさん。日本のテレビや本にも載っていて超が付くほどの有名人だとか。というか、もはやたぶんこの街で、動ける「かつての住民」は彼女だけになってしまっているのだろう。それは残念ながらこうした博物館的村のたどる運命かもしれない。もう少し観光案内所などもあって整備されているが、チェコの「ホラショビッツェ」などもこの運命にあるのではないだろうか。日本の白川郷がなどがそうならないことを祈るばかりだ。
 さて、実際問題われわれはもはやホローケーにきたのか、ホローケーのピロシカおばさんに会いに来たのか分からないくらい、彼女に会うことがこの街の目的であったと言っても過言ではない。彼女の長寿を祈るばかりだ。そのピロシカおばさんは食事の後、昔の話をして下さった。
 まず身につけているのが伝統的な衣装。膨らんだ袖と帽子が特徴的。村が異なると衣装も違ってくるそうだ。が、今は誰もこういう民族衣装は来ていない。観光のためだけに着ているそうで、実はピロシカもご主人を亡くしているので本当なら黒い衣装を着るのだそうだ。
 昔の話と言っても男女のなれそめの話とかが主だった。女性は糸を紡いだり機を織ったりしているときに男性とのきっかけを作るのだとか。とても楽しそうに話してくれたが、もう少し日常的な生活の話を聞きたかった。
 最後にポップコーンを作ってくれた。上手にポップコーンを焼けることがいいお嫁さんの条件だという。

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7-7-3 ホローケー散策(~1730)

 食事の後村を歩いて回ることになった。
 1909年に大火があり、その後復元するときにパローツ様式に従って昔の家屋の通りにした。が、防火のため、屋根は茅葺きから瓦に改修された。
 マーチャシュー王の時代、煙突の数で税金が決められていたので、あまり煙突は作らなかったそうだ。
 ほとんどの家が台所の他には2部屋しかないが、昔は1戸で20人もの大家族が住んでいたこともあるという。今は水道・ガスは付いているが、風呂はないそうだ。地下にはワインセラーがある。
 昔はこの村でもワインを作っていた。また近くに鉱山があったので、男たちの働き先もあった。が、鉱山が無くなり働いていた男たちもやがて亡くなり、今は作り手がいない。多くの村人は付近の住宅街へと居を移し、過疎化が進んでいる。実際、ピロシカおばあさんの子供も町に住んでいて、ここには手伝いに来ているだけだ。
 ピロシカさんのように観光用に民族衣装を着て生活の様子を見せている人は、7~8人しかおらず、しかも皆高齢者なので、この人たちが亡くなったらこの村は終わりになってしまう、とガイドさんは非常に気をもんでいた。
 そんな話を聞きながら村のシンボル、ローマカトリックの白い教会へ来た。とても小さな教会だが、これで十分なのだとか。
 ポストがあったので、自作の絵葉書を出した。(写真では昨日行ったホルトハージの一コマが移っている。)

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7-8 ドナウの真珠「ブダペスト」へ wh_logo.gif263

 ブダペストへの道中は、さすがに都会へ向かう道だけあって、これまでの田園風景では無く高い建物や大きな建物が見られるようになった。
 いくつかの町を通り過ぎつころ、ようやくブダペスト、という表示が見られるようになった。
 そろそろかな、と思っていると突然写真で見た風景が広がった。
 最初に分かったのは英雄広場。それから市民公園など。それから地下鉄乗り場なども教えてもらった。あらかじめ調べておいたものが目に入るようになり、到着が実感できた。
 こんなに大都会なのに、リキシャのようなもので観光している人もいて、驚いた。
 くさり橋が見えて、ホテルが近いことが分かった。今回のホテルはそのくさり橋の真ん前に位置しているという絶好の場所にある。
 これからここに3泊する。楽しみだ。

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7-9 ホテル <ソフィテル 109号室>

ブダペストホテル着(1900)

 ホテルの部屋は、これから3泊もするので、ドナウ川側だとライトアップなどが見られてなおいいのだが、団体だから無理だろうなあと思って半分あきらめていたら、なんとこれが最高の場所だった。
 くさり橋も王宮も一目で見えるポジションだった。が、それを楽しむまもなく、ホテルに着くとすぐにレストランでの夕食となった。確かにこのホテルでの食事は高いのだろうなあ。

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7-10 夕食(1920~2030)

 ホテルから歩いてレストランへ行く。
 食事は、「ジェルボー」にて。ここも有名な所なので、かえって嬉しい位だ。オープン席で、気持ちよい。食事を待っている間に、noriは目ざとくCitiBankが同じ広場内にあるのを発見。10000Ftをおろしてきたから、飲み物代など怖いものなし。
 メニューは、サラダ、ターキーのマッシュルームソースがけライス添え、ジェルボーケーキ(上にチョコレート、中にクルミ、ジャム)、コーヒー。
 食べ終わって変える頃は夕闇の中。町の灯りは懐かしく心地よかった。

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7-11 部屋にて

 ホテルの部屋はさすがにゆったりした。初めてアメニティも揃っていた。
 しかも窓から見える景色が素晴らしい。

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7-12 夜景撮影(2040)

就寝(2300頃)

 あまりにも素晴らしいので、noriは外へ出て写真を撮ってきた。junはちょっと疲れが出てきたので、部屋でゆっくりと休んでいた。

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